夢夢散歩♪

自然の写真を中心に、日々の出来事を綴ります。

新春浅草歌舞伎

2007年01月17日 | 歌舞伎・演劇.・映画
14日の第2部に行ってきました~
今回は最後列での観劇となりました
でもしっかり見えました。私の後ろにはさらに補助席が出ていて、花道横にも補助席がズラッと並んでいて、浅草歌舞伎の人気はすごいなぁと驚きました。
お客さんは女性がすごく多かったので、とても華やいだ雰囲気でした

劇場に入ってまず目に飛び込んできたのが、愛之助さん、獅童さん、亀鶴さん、男女蔵さん、勘太郎くん、七之助くんのブロマイド
舞台写真ではなく、みんなアイドルのようにアップで綺麗に写ってます
それぞれ2枚ずつあるのですが、愛之助さんはどちらも入荷待ちになってました すごい人気者なんですね



まずは、
お年玉〈年始ご挨拶〉
亀鶴さんが客席後ろから登場されてビックリ
声は聞こえるけど姿が見えないなと思ってキョロキョロすると、客席の中を歩いてらっしゃいました。
最前列のお客さんを選び、その方が「あけましておめでとうございます」と劇場のお客さんへの挨拶になってました。
舞台へ上がった亀鶴さんは、演目の説明、そしてお芝居はアンサンブルで役者とお客さんみんな一緒に作る物だとおっしゃっていました。
と言う事は、自分が観る日にどういうお客さんが集まってらっしゃるかによって、色々なお芝居が出来上がるんでしょうね。
大事に観なければいけないなと思います

1.義経千本桜 渡海屋 大物浦
渡海屋銀平 実は新中納言知盛…中村獅童
女房お柳 実は典侍の局…中村七之助
源 義経…中村勘太郎  武蔵坊弁慶…市川男女蔵
相模五郎…中村亀鶴  入江丹蔵…片岡愛之助

都を落ち延びた義経主従は、摂津の国(兵庫県)大物浦の船宿・渡海屋で、天候の回復を待っていた。渡海屋の主人銀平こそ、実は壇ノ浦の合戦で討ち死にしたはずの平知盛で、しかも娘お安は安徳帝、妻お柳は乳母典侍局だった。お柳は、いまだ荒れた海にもかかわらず天候の回復を告げ、義経主従に早速の船出を勧める。まんまと義経主従を船出させた銀平は、ついに正体を現す。今こそこの海上で宿敵を討ち取ろうと、勇んで出陣して行くのだが…。

感想
この演目は、一度だけテレビで観たことがあります。知盛がすごくかっこよくて、それを獅童さんがされるという事で楽しみにしていました
久々の獅童さん。知盛の偉大さを感じるにはちょっと小さかったのですが、汗をびっしょりかいて、本当に泣いてるんじゃないかなと思うほど(泣いていたのかも)迫真の演技でした。
「昨日の敵は 今日の味方」のセリフや、碇を体に巻き付けての最期は、やはり生で見るとすごく切なくなりました
獅童さん、もっと歌舞伎をやって欲しいです

相模五郎と入江丹蔵の亀鶴さんと愛之助さん。
最初は知盛の敵かと思っていたのに、いきなり魚尽くしで客席を笑わせ、かと思ったら実は知盛の家来で、ちょっととぼけたお顔から、いきなり凛々しくなって、その変わり様がさらに哀しさを増しました。

七之助くんの典侍の局が、すごく良かったです。
このお芝居を引っ張って行ってるのは彼女ですね。
知盛の壮絶な最期に目がいきがちですが、思い返すと典侍の局がとても印象に残っています。
十二単姿も綺麗でしたが、安徳帝を抱いて海に飛び込もうとする前のセリフには圧倒され、すごい存在感でした。


2.身替座禅
山蔭右京…中村勘太郎  奥方玉の井…片岡愛之助
太郎冠者…中村亀鶴

恐妻家の山蔭右京は、家来の太郎冠者に身替わりの座禅をさせ、恋人の花子に会いに行く。しかし訪ねて来た妻の玉の井にばれてしまい、今度は玉の井が太郎冠者になりすまして夫の帰りを待ち受ける。そうとは知らず戻ってきた右京は、恋人との逢瀬を嬉しそうに語って聞かせるのだが…。

感想
愛之助さんの玉の井、とっても可愛かったです
恐さよりも可愛さの方がだいぶと上回っていました
あんなに可愛くなるとは。
と言っても、顔はそんなに可愛くないです。
綺麗にお化粧すれば可愛いはずなのに、お化粧がちょっとひどい…
でも右京が好きで好きでたまらないという気持ちが、体全体から表れていました。

勘太郎くん、やっぱり勘三郎さんの息子ですね。雰囲気がそっくりで、お芝居が進むにつれて「勘三郎さん??」と思ったりもしました。
でも勘太郎くんは真面目な右京でした。
これからどんな右京さんになっていくのか、楽しみです。

太郎冠者の亀鶴さん。
気の弱い、小心者の、これまた真面目な太郎冠者でした。
身替わりになって座禅をしている所へ、玉の井が来た時なんて、今にも泣き出しそうな顔で、こっちまで「どうしよ~」という気分になってしまいました。

今回は今まで観た身替座禅とは一味違って、とても若々しく、行儀良く、爽やかでした

それにしても浅草歌舞伎はすごい人気です。
大阪の浪花花形歌舞伎も、浅草歌舞伎のように盛り上がってほしいものです



コメント (7)
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