夢夢散歩♪

自然の写真を中心に、日々の出来事を綴ります。

吉例顔見世興行(昼の部)

2008年12月30日 | 歌舞伎・演劇.・映画
今年も残すところ、あと1日になりましたが、顔見世の観劇記を書くのがすっかり遅くなってしまいました
前半の6日(土)に観てきたので、記憶に残っている所だけさらりと書きたいと思います
今回は昼の部だけ3階席での観劇でした。

京都へ来ると、なんだか「師走」っていうのを肌で感じられる気がします。

正札附根元草摺(しょうふだつきこんげんくさずり)
愛之助さんと孝太郎さんの若いコンビで、華やかに始まりました。
愛之助さんが立っている時、足の親指が両方とも上に上がってたのを見て私もやってみましたが、難しいです。
あれって力強さを表してるんでしょうか?
お寺の仁王さんの足の親指も、上がってるのが多いですよね。

八陣守護城(はちじんしゅごのほんじょう)
湖水御座船の場
松嶋屋さん勢揃いでした。
正清の我當さんは、堂々としていてすごく立派でした。
舞台いっぱいに船がどーんとありましたが、あれがぐるっと回るとは思いもしませんでした。すごい仕掛けでビックリ

藤娘(ふじむすめ)
舞台がパッと華やかになりました。
藤十郎さん、いつみても若くてお元気ですね。


梶原平三誉石切(かじわらへいぞうほまれのいしきり)
鶴ヶ岡八幡社頭の場
この演目は何回も見ていますが、やっぱり好きです。
吉右衛門さんの平三は、すごく優しい顔が多かったように思います。
でも刀を目利きする所や二つ胴、手水鉢のところは迫力満点。鋭い顔ですごくかっこよかったです。
ここでは梶原方の大名役で亀鶴さん出演されてました。
ズラッと居並ぶ大名は豪華
3階席だから双眼鏡で見ないと表情は全然見えませんでしたが、亀鶴さんちょっと瞼が重たそうな感じに見えてしまったのですが…

ぢいさんばあさん
仁左衛門さんと玉三郎さんのコンビ、美男美女でとっても綺麗でした。
仲の良さがすごく伝わってきて、微笑ましかったです。
下嶋役の海老蔵さんは、声が一際大きくて、なんだか憎たらしくって、はまり役でした。
愛之助さんと孝太郎さんの若い夫婦は、昔の伊織とるんを見ているように仲睦まじく、爽やかで可愛らしかったです。
37年ぶりに伊織とるんが再会し、坊やが死んでしまったと報告する所は涙が出てしまいました。
二人とも苦労してきただろうに、とても穏やかな顔でこれから新たな人生を歩んでいこうと誓う姿に、またまた涙

しかし、るんは66歳にしては老けすぎてやしませんか?
でも昔で言ったらかなりの歳だから、あんなものなんでしょうか。
歳はとっていても、さすが奥女中として勤めただけあって、立ち居振る舞いがとても上品で綺麗でした。

見終わった後、爽やかな気持ちになれる演目でした。

来年は、南座、松竹座、いろいろありそうなので忙しくなりそうです
コメント (6)
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