おふくろの味～キュウリの古漬け

市内に住んでいる息子がたまに遊びに来る。

「何が食べたい？」と聞くと、

「家庭の味が食べたい」と、言う。

「家庭の味とは、お袋の味かいな？」と聞くと、

「じゃあ、それ」と。

なので、今夜はお袋の味を

食べさせることに。

たいしたものは作ってないけど、、、

色合いも茶色になっちゃったけど、、、

「旨い旨い」と食べてくれる息子

だからね、やっぱり母親業はやめられない。

我が家のお袋の味は、

早くに亡くなってしまった、私の母の味。

だから、お袋の味は、、、

息子が１度も会ったこともない、、、

祖母の味でもある。

【なんてことのない夕飯の風景】

　

　　【キュウリの古漬け】

当時私は20代後半。

母が心臓病で入院していたときに、

せっせっと病院に持って行ったキュウリの古漬け。

当時母は食べられなくなっていた。

これを食べると食欲がでるって、、、

なんとなく作った古漬けを見て嬉しそうな顔を見せてくれた母の顔が、

実はとっても意外で、

でも、美味しそうに食べる母の顔がうれしくって、

毎日作り続けました。

そうめんと古漬けで、母は命を繋げていた。

息子が発した言葉から

35年ぶりに母のことを思い出しての、、、

センチメンタル投稿