季節を感じることが好き

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　                        オダマキ

「ひょひょひょひょひょ・・・・ひょひょひょひょひょ」

夜中の静寂のなか、ものさみしげになくこの声の主を

今までわからなかったのですが

先日のこと、

「あのひょひょひょひょという声ね、ホトトギスの声なんだって。」と

娘に教えてもらいました。

 

私自身は若い時には自然の声にも全く耳を貸さず、季節の変化を感じる

心の余裕もなかったのですが

思えば、、、私が自然の声に素直に耳を傾けるようになったのは

この娘が誕生してからかもしれません。

週末ともなると子どもたちを近くの牧場に連れてほぼ半日を過ごし

畑に一緒に娘たちを連れて行って、子供たちのはしゃぐ声に幸せを感じながら

一緒に収穫を楽しんだものです。

 

「でも、、、なんでホトトギスって淋しげな夜に鳴くんでしょうね。。。」

 

それがとっても不思議なんですが・・・

朝になると、、、不思議とホトトギスの声は聞こえなくなり

あらたな一日の始まりがやってきます。

朝日の中で見る野菜たちは・・・

とっても活き活きとしていて朝が来たのを全身で喜んでいるようです。

でも、これから数時間後の太陽が照りつける強い光の中では

なんとなくつかれたような表情を見せます。

野菜たちも一日いつも同じ表情を見せているわけではないのです。

 

 

 

枯れてしまったと思っていたぶどうの蔦です。

ぶどうの蔦に朝日があたり・・・

緑の葉っぱについた朝露がまるで宝石の様に輝いて・・・

自然が垣間見せる表情に

思わず息を飲んでしまいます。

自然に全く目を向けることのなく

ひたすら仕事に没頭していた私しか知らない母が

今の自分を見たら

きっとびっくりするとは思うのですが

自然と共に生き、自然の懐の中でのびのびと過ごしている私を見たら

心から安心してくれるような気がします。

 

 

そして今、娘は・・・

私が母を失った頃と同じ年頃になり・・・

私は亡き母と同じような年になってしまい

蛙の子は蛙の子というのでしょうか。。。

 

蛙の子が某新聞に「きらめいて」というタイトルで取り上げて頂いたようです。

新聞に掲載されてから、、ほぼ１ヶ月あまり経ってから

やっと見せてくれたんですが・・・

 

そうなんだ！蛙の子は「所ジョージのような明るい人が好きなんだ」

と初めてこの記事を見て知ったわけです。

そして、蛙の親はこの記事を見て

思わず

「ゲロ・ゲロ・ゲロ」と鳴いたそうな。。。