山椒味噌田楽

 

　　　　　　　　　　　　　　          「朝倉山椒の新芽」

 

急激な温度の上昇と共に、山椒の綺麗な赤い新芽がどんどん出てくるようになってきました。

我が家で栽培している山椒は、『朝倉山椒』と言って、刺のまったく無い品種。

買った時には２０センチほどの小さな苗だったのに、１０年ほど経った今では丁度私の背の丈ほどになって、

春には香り豊かな若葉、

初夏には青い山椒の実

そして秋には七味唐辛子に入れる山椒の粉になって

１年中我が家の食卓に役立っているわけです。

この山椒、買った時には、９８０円の値札がついていたのですが、

その時はなんて高いんだ！！と思ったものです。

植物の恩恵を受けるためには、苗を植える、種を撒く等の行為をしなくてはいけないのですが

思い切って一歩踏み出してみると、これが日々の植物の成長と関わってくことになるのですから

思えば９８０円なんて、ほんと微々たるものなんですが・・・

 

なぜ今でもはっきりと９８０円という価格をおぼえているかというと・・・

買ってきた山椒の苗を植えようと思い、スコップで土を掘りあげていた時に

ふと、植え穴のすぐそばを見ると、、、なんだか買ってきた山椒の葉っぱとそっくりな同じくらいの小さな木を発見。

これが何度見ても同じような葉っぱで・・・

なんでまだ植えてないのにここに１本あるんだろう？？？

いや～不思議なこともあるもんだと、

その木の葉っぱの香りを嗅いでみたら

山椒のしっかりとした香りが漂って来たわけです。

そして、改めてぐるっと我が家の庭を見てみたら、そこら中に山椒の小さな苗が

あることに気がついた訳ですが、、、

我が家の庭に訪問するスズメが、糞という形で山椒の種を落としていった

山からのお土産だったようでした。

 

 

山椒の若葉。

葉っぱの先端がほのかに赤く、

生まれたての葉っぱは、摘み取る指にとっても優しい。

山椒の香りが漂う中で、至福の時を過ごしたら

山椒の香りが飛ばないうちにすぐに山椒味噌を作ります。

「いしころとまと特製山椒味噌の作り方」

①山椒を包丁で細かく刻む。すり鉢でする。またはフードプロセッサを使う。
②味噌とみりん、酒、お砂糖を火にかけ、ぽってりとするまで
練る。分量は３：２：１：２
③最後にみじん切りにした山椒を加え、軽く火にかけなが
ら練り上げる。
山椒を最初から鍋に入れると、せっかくの山椒の香りが
飛んでしまうので、最後に入れます。

 

 山椒味噌を使った

 「こんにゃくの味噌田楽」の出来上がりです。

 

これが又美味いんですよ。

 

山椒味噌は、お豆腐や、こんにゃく、おにぎりにつけてちょっと焼いたりしてと

 

山椒さまさまの味噌ができるわけです。

ゆるめの山椒味噌を作る場合は、これにお水を加えて作るとといいですが

水を入れない状態で冷凍庫で保存してください。

 

今回下に敷いているのは先日紹介した我が家の庭のウルイの葉っぱ

そして山椒味噌の上に飾っているのは「山椒の若葉」

山椒の葉っぱはパン！と両手ではたいてから飾ると

山椒の香りが 鼻孔の中に広がっていくんですよ。