いしころとまとの花野果村(はなやかむら)

野菜ソムリエ全国大会金賞受賞料理教室『花野果村キッチンガーデン』主宰 
いしころとまとのベジフルこぼれ話

北海道秋の味覚

2008-10-05 22:46:44 | クッキング

 

先日のこと・・・

朝から動き回り、へとへと状態。

今日はもう夕飯作る元気はないし、ということで

留守を預かってくれた家族に寿司をおみやげにして、

久しぶりに手抜きの夕飯。

「今日は久しぶりに手抜き・てぬき・っと」

玄関を入り「た・だ・い・ま~~」と寿司を国旗のように掲げて

ふと玄関先を見ると

 

大きな発泡スチロールが二つ。

 

送付元は北海道。

あ、っと気がつきました。

娘の友達がほぼ1週間近く我が家でお過ごし。

たぶん、滞在中にあげた

「1本のずんだだんご」のお礼に送ってくれたもの。。

中を開けると、大きなたらばが丸ごとと、鮭が一本丸ごと。

 

 

直ぐにお礼の電話 

お友達のお母さん「鮭丸ごと一本送ってしまいましたが大丈夫かしら?」

わたし「はい、たぶん。。。」

お友達「ウン。ウン。。大丈夫と言っておきました~~」

 

ということは

ここで証拠写真を残さなければ。。。

ホワイトベアさんに1本丸ごとあげたと思われるし・・・

(注:最近出没しないホワイトベアさんはパソコンがウイルスに感染した為、

北極から外出が出来ないそうです)

 

 

 

 

ここで一念発起

これは今日やるしきゃない!

ということで、

 

さくらふぶきの 

 

「鮭丸ごと1本、おさばき教室」開催のお知らせ

 

って、さばくの本当に適当ですから

 

皆様、適当にはぐらかしてみてくださいね

 

 

 

 

でもその前に

まずはずんだを1本食べていただいた証拠写真

ずんだだんごは北海道では食べたことがなくって、

絶対仙台で食べようと決意していたそう。

 

 

 

では

 

 

 

 

 

 

 

まずは、シンクの奥から出刃包丁を取り出し、

ぎっちょんしないように、手は軍手で防御してください。

ここで、新聞紙をまな板の下に敷いて

周りが汚れないように

準備完了

 

「ほうちょういいぽ~~ん、さらしにまいて~~」と鼻歌を歌いながら、

 

まじめに作業をいたしましょう。

 

 

 

箱から取り出した鮭をど~~んとまな板に置いて 

 

 まな板が小さく見えるほどの大きさ

これは雌・・・雄でしょうか?

 

 

 

 

 

 と、

これはれっきとした雌

実は私初めて気がついたのです。

腹の中に2本のはらこが入っていることに・・・

 

 

 

 

 

 

 定例により3枚にまずおろします

腹の部分は切り身用に裁いて直ぐに冷凍庫に

保存してしまいます。

 

 

 

 

 

 

 そして身厚の背中の部分をサク取りし

綺麗に皮をはがして骨を1本1本毛抜きで抜いていきます

そしてサランラップで綺麗に包んで、

いったん冷凍室で24時間凍らせます

 

 

 

 

 

 

残った 頭と骨の部はぶつ切れにして、あら汁用に。

頭の部分はおいしいだしが取れるんですね。

そして鮭の「鼻」の部分は削り取っておきます(右の部分)

 

 

 

 

 

 

 冷凍していた背中の部分は

その後1日かけてゆっくり冷蔵庫で解凍

そして同量の塩と砂糖と庭にあるフェンネルで

さらに1日つけ込みます 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて。さて。数日後のお食事風景

 

これは宮城の伝承料理

「ハラコ飯」

御飯には勿論鮭が炊き込まれております

 

 

 

 

鮭のこそげ取った鼻の部分を酢漬けにした

「氷頭」

これは鮭の鼻筋にあたる白く透き通った軟骨部分

後ろの部分がよくわかるかと思いますが氷のように

透き通っております。

手前は頭の皮がついているため、色が黒っぽいんですね。

山形名産今が旬の「もってのほか」と

冷凍していた我が家の畑名産の黄色い菊で

作った酢の物に載せて。。。

 

 

 

 

 

 

 

そして3日もかけて作った

「鮭のグラーブラッックス」

鮭の水分がしっかりと抜けて、鮭のうまみが

一切れ一切れにぎゅうと詰まっている感じ。

口の中にまったりとしたうまみが広がって 

 

 

 しずる感~~~

 

注:しずるとは、かおりんの世界では

“ジュシーで、ツヤツヤで、見るからにおいしそうな感じ”

という感じだそうです。

 

 

 

 

ハイ、送っていただいた鮭丸ごと1本。

ちゃ~~んとお料理させていただきました。 

 

あとはゆっくりと鮭のあら煮と

 

切り身を堪能させていただきますね。

 

 

 

たぶん私のブログを知らないIちゃんのお母様へ 
 

 

 

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26 コメント

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すごいっ!! (ともやん)
2008-10-05 23:06:04
鮭を丸々1本さばいたのですかいしころさん、すごい。鮭は身が軟らかいのでおろすのは難しいですよね。 鮭づくしも美味しそう~。。。鮭は今が旬なので今年も、はらこ飯・転じてはらこのリゾットを作らなきゃ 
鮭&しずる~ (やえ)
2008-10-05 23:38:13
ずっと気になったのが寿司。すぐにお口に入ったの?
鮭はまるまるとしておいしそう。鮭は雄と雌では顔が違っていたような・・・。やさしい顔が雌ですよ。すぐにおさばきするのが東町奉行所のいしころ奉行様。お上手!!。私は手を切りそうだわ。秋の郷土料理,はらこ飯,我が家も大好物。グラーブラックス???はどこのお料理ですか~。ぜひ食べてみたいです。以前,七北田川を上って来た鮭を捕ったことがあります。川を上った鮭はそのままではにおいがきつくて食べるのがたいへん。鮭汁も臭かったです。燻製にしてやっと食べましたよ。「しずる感」とってもみずみずしい感じとはほど遠く・・・。
しほちゃん別の「しずる」があるのを知っていますか?「しずる」は方言でからかうことをいいます。
「ほら,まだしずってばりいで。」
「しずんないの!」などと使っていましたよ。
「ず」なのか「づ」なのかは不明,誰か知ってますか~?
お疲れでっす! (じん子)
2008-10-06 01:13:54
手抜きのはずが、大変なことに!
いしころさんは、とことんやりますね!!
ちなみに、「しずる感」はかおりんちゃん語ではなく、彼女は正しい写真専門用語を使っているのでございますよー。
旦那の受け売り。
花に雨のしずくなどがきらきらしていたりする感じなどをいいまする。先日講習の時、みゅうさんが素敵なシズル感のある写真をみせてくれて、みんなで見ほれたものです…
旦那のブログにも、初コメントありがとうございました!今必死でコメント返信書いてましたヨ。明日中くらいには出来上がるかも!?
し・ず・る・感~☆ (かおりん)
2008-10-06 08:53:13
時間的にはやえさんとじん子の前にコメント入れたはずなのに~、入ってない…私は半分、きっと寝ていたのでしょう。

さてほんと「しずる感」たっぷりですね~~~
「しずる」私のブログで説明してますが、いかにも日本語っぽいこの表現、本来英語だったようですよ~
シズル【sizzle】
広告表現で、消費者の五感に訴えて購買意欲をそそる手法。また、購買意欲。*大辞泉より。
【sizzle】
(油で揚げた時のように)シューシュー[ジュージュー]いう。*和英辞典より。
マーケティング用語なのでした~!なので、マーケティングには、やはりTVや広告写真などが関連してくるので、じん子さんの旦那さま正解で~す
さ・す・が私は、カメラさんたちが使ってるので、雰囲気で使ってましたけどね
やえさん、仙台弁のほうは「しずる」「ず」みたいですよ~私のブログでいしころとまとさんに返信してました。やはり考えることは同じ

ここで激白。ここに一人お魚ちゃんがさばけない人が…誰とは言いませんが。「食」に関わる人間として「もってのほか」ですね~。誰???←仮病
追加・・・ (かおりん)
2008-10-06 09:12:38
そうそう、深夜、投稿したはずで、送れていなかったコメントにもうひとつ、書いていたんでした。

これが一番大事。

いしころとまとさんの、手さばきのいい、魚さばきによる、北海道へ思いを込めた料理の数々、もしも売っていたなら、即買い!です。

マイスターいしことろまとさん授業で習ったマーケティング戦略を見事にすばらしい「しずる感」で体現さすが師匠でっす
旬・だ~ね! (しんこ)
2008-10-06 09:41:35
北海道の鮭、まる◎、丸ごとお料理いいですね。
捨てるところが無いお魚ですよね。
我が家は、相馬市で捕れた鮭が届きます。
軍手をして、解体(三枚おろしのつもり)
そして、はらこ飯は、山元町で板さんをしている弟に必ず分量を聞くのです。(今年こそメモりますから)

いしころ母ちゃんさすがです。この頃の母ちゃんは、魚を三枚におろすことすらしませんからね(ましてこんなに巨大な魚)
ぐちになっちゃいました。
ありがたくすべて頂く、送った方もうれしいですよ。
海の幸、、川の幸、 (桃猫)
2008-10-06 09:46:54
おおお~おみごと!あっぱれ!いしころさん!
お疲れも吹っ飛ぶ包丁さばき!
これは愛だ!幸せ家族ですね~

いろいろなお料理に変身した鮭は、鼻曲がりなんかではなく、鼻高々のおすまし顔~
いしころ家に養女にきて幸せ~

うちも先日お客さまがたくさんいらして、はらこめしでした。大量の鮭でみなさんにご飯お持ち帰りの宅配でお届けので、、、
おかげでうちの中は、お花。野菜。果物。
おおお~うちは、おはぐろ台あらため、花野果台に?

それよりもお嬢さんのお友達がいしころ家でとても居心地の良いもてなしのへの感謝の気持ちがいっぱいを感じました。
わが子同様に可愛がったのでしょう~
娘がどんどん増えていくことでしょう。
またまたご懐妊おめでとう~
はじめまして(あきら) (いたがき秋良)
2008-10-06 12:25:23
しょっちゅう拝見させていただいておりますが、コメント投稿は初体験です。
以後お見知りおきを‥‥。

幼い頃おつかい担当だったので、魚屋に鮭一本取りに行ったときのズッシリ感、思い出しました。
秋から冬、おいしい魚の季節がやってきましたね
ところで、わたしのブログにいただいたコメントの”チョウチョ”の件、この場をお借りして少し説明しますね。

”飛んでいるチョウチョが写っていない”という現象は、デジカメではありがちなことです。
この場合”チョウチョ”と”花”のどちらが主体かで方法が若干違うのですが、いずれにしてもカメラは、シャッターボタンを押してから、実際にシャッターが開く前に、カメラがピント会わせをするための時間が加わるために、時差が生じてしまうのです。

このようなことを”タイムラグ”というのですが、花が主体の場合は、あらかじめ花に向けてシャッターボタンを軽く押して(半押しと言います)、すると花にピントが合った状態で固定されますから、チョウチョがいいところに飛んできたら、シャッターをさらに押し込めば、写る確立は高まりますよ。

チョウチョを追いかけて撮る場合は、あらかじめピントを固定する機能か、ついていればその機能を使ったモード(スナップモードあたりかな?)を利用するといいと思います。

どちらにしても、どんなカメラにも若干のタイムラグはありますから、ご自分のカメラのタイムラグがどの程度かは、やはり確かめるしかありません。
半押ししながら、走っている自動車などを撮って、画面の思ったところに写す練習なんかいいですよ。

まずはご参考まで。

ともやんへ (いしころとまと)
2008-10-06 17:33:17
早速のご訪問、有り難う、トモヤンクン!
おろしたと言っても、もどきですから!
素人のお料理なんてそんなものです。
でも、鮭自体は臭みのない、本当においしい鮭を頂きました。
今日のメニューは鮭やイカなどの魚介類のカレーですよ~~
やえちゃんへ (しほちゃん)
2008-10-06 17:43:33
グラーブラックス、どこの国のお料理か、と
よくぞ聞いてくれました。
って、私が外国のお料理を知っているわけ
ありません
ちゃんと、お裁きの方法とお料理レシピがはいっていたんですぅ。
そして一番最初のグラーブラックスなるお料理を作ったわけですが、それが大正解。
鮭の臭みが水気と一緒にとれて・・・
鮭とば、をご存じでしょうか?
乾燥させたらあんな感じになるのでは、と思うのですが。
それにしても本当に身が柔らかくって、臭みがないおいしい鮭でした。
北海道は今年鮭が大漁だそうですよ。
あ、寿司は食べたかというご質問ですが
それは家人がみんなで平らげてしまいました。
私が鮭と悪戦苦闘している間に
でも、ここだけの話、私は家に帰ったときにはものすごい満腹状態で、寿司も入る余裕がなし。
鮭ととっくみあいをしている間におかげさまでお腹がすいてきて、タラバガニとビールで
一人でかんぱ~~いしましたよ
タラバガニの画像は、皆様にお見せすると、ひんしゅくを買いそうでしたので、一応遠慮いたしました。。

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