いしころとまとの花野果村(はなやかむら)

野菜ソムリエ全国大会金賞受賞料理教室『花野果村キッチンガーデン』主宰 
いしころとまとのベジフルこぼれ話

野菜ソムリエから学ぶ「旬菜薬膳」

2016-04-27 22:34:51 | セミナー・テレビなど活動報告

  さて、質問です。  「これは今夜の夕飯の1つなんですが、、、何の天ぷらでしょうか?」

 

 

本日は宮城県白石市まで足を運び、あしたば白石さん主催の春の講座

野菜ソムリエから学ぶ「旬菜薬膳」講座の講師を務めさせていただきました。

白石といえば、白石温麺が全国的にも有名ですよね。

白石温麺は鈴木浅右衛門さんという方が、胃腸の弱いお父さんのために試行錯誤しながら

作った「油を一切使ってないそうめん」。

油を使ってないため、長く伸ばすことができませんが

胃腸への負担が少ないため、胃腸の弱いお父さんでも食べられたそうで

お父さんはその後メキメキと元気になったそうです。

そういえば、白石温麺は我が家でも常備品の1つで、冬には具沢山のあったか麺で頂くことが多いです。

白石温麺もそうですが

日々の食事は、家族の健康や長寿を願う愛情から出来ているんですよね。

薬膳も、もともとは子供の健康を気遣った母の食事を言ったそうで

「母の作る薬膳は、情愛のこもったなにものにも優る食事である」と

2000年前の古書には記載されているんですよ。


さて本日の講座は薬膳についての座学がほぼ1時間。

その後にほぼ1時間で、今が旬の食材を使って春の不調を整える食事を皆さんに作っていただきました。 

座学では「一体、薬膳とはどういうもの?」から始まり

薬膳の2本柱である「薬食同源」と「身土不二」についてのお話

すべての食べ物が持っている食性についてと、未病とも表現される「体の不調」についてお話をさせていただき

食の力で、ついつい見逃しがちな体の不調を治していくことの大切さをお話させていただきました。

ところで、本日のテキストの表紙の説明をし忘れてしまいましたが・・・

中央の野菜たちは我が家の畑で毎年とれる、「菜の花、、アスパラガス、ニラ」

左の画像は、丸森で掘りあげた「採りたてたけのこのピンクの足がいっぱいついた姿」

右下の画像は、「3月末に姿を表す、まだ赤いニラの新芽の様子」です。

春は、畑でも、山でも里でも、めまぐるしく植物たちが動き始めるんですね!

あ~~春は目が回る!


で、本日作って頂いたメニューの数々は “春をイメージ” して作っていただきました!

 

「サム・菜の花畑」

サムとは、韓国語で「包む」意。

菜の花畑に見立てた黄色いご飯は、肝の働きを助けるターメリック飯。

そこに、小口に刻んだアスパラガスと、クコの実を混ぜ込んで

まるで菜の花畑みたいな世界を作って頂きました。

 (畑から採ってきた菜の花もちょこっと見えますね)

サンチュに紫蘇の葉っぱを載せて、そこにターメリック飯を載せて~

シュンギクの葉っぱやカイワレ、しっとり蒸しどりを載せて

最後にコチュジャンベースのヤンニョムジャンを載せてサムして頂くと

紫蘇やシュンギクの心地よい香り、ターメリック飯のぴりっとした食味、蒸しどりの優しい味

コチュジャンだれの旨味が複雑に合わさって

まだまだもういっこ!」と食べたくなる味となります。

 

 

こちらは「ニラともずくの血の巡りスープ」

しょうが、たけのこ、ニラにもずくに、卵、しいたけなどの具材を使い

春の陽気とともに、頭に上りがちな血の流れをスムーズに全身に流して

春の不調を整えていきます。

 

こちらはデザートの

 「イチゴのさっぱりデザート」

身土不二を考えて

宮城県が誇るイチゴ「もういっこ」を使っております。

 

今回集まって下さった方々をご紹介 

 お陰さまで美味しく頂くことができました!

これもみなさんが愛情をいっぱい込めて作ってくださったからですね

 

今回助手を務めてくださったTOSIKOちゃん、かゆいところに手が届くようにお手伝いいただき

大変ありがとうございました。

また、講師として呼んでくださった「あしたば白石」の館長さん、

白石までの道のり等、丁寧に教えてくださりいろいろと手配をしてくださったSさん

大変ありがとうございました。

 

なんだか、今秋にも薬膳講座をする予定なんですって?

じゃあ、又皆さんに喜んで頂けるメニュー、今から考えていかなくちゃ!

ヒエ~~来年は夏の薬膳ですって!

 

・・・と白石の皆さんと関わりながら

今年来年と、、、

季節は巡り巡って行くようですよ。

 

 

最初の画像に戻りまして・・・

    答 今夜のおかずの1つは「ねぎぼうずの天ぷら」です。

今の時期はネギ坊主ができはじめ、茎は固くなってしまいます。

ネギの白い場合は、茎の部分だと思っている方が多いですが

ここは葉っぱの部分で、土を盛り上げて、土の中で育てるから白くなるんですね。

今回蒸しどりを作る時に使った先の青い部分とおんなじなんですよ。

で、、、ねぎぼうずは先の黄色い部分がこれから固くなり黒い種になっていくんですね。

今ネギは子孫を作ろうと頑張っているので、

(あえて言うならば)茎の部分を食べられないように固くなっているんですね。

さて、上のねぎぼうずの天ぷらは、余り開いてないねぎぼうずを使ってます。

小さなねぎぼうず天ぷらに塩をかけて(今回は梅酢を使ったピンクの塩をかけてます)

ネギ臭さはまったくなく、なんだかわかんないけど、おいしいんですよ。

食いしん坊の私は、3つくらい口に頬張って

今の時期しか食べられない!

ネギを栽培している人しか絶対味わえない!

ねぎぼうずの天ぷらの・・・

味をしめてしまいました!

 

 

 

 

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6 コメント

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お世話さまでした♪ (サト)
2016-04-28 13:59:29
昨日も、お世話になりました。
とても楽しく、あっという間のひとときでした♪
ねぎぼうずって、食べられるのですね(゜ロ゜;ノ)ノ 先生からは、初めて教わることばかりです!

私の大好きな文に、佐藤初女さんの『母の心』というのがあります。まさに、先生の仰る薬膳の由来…「母の作る薬膳は、情愛のこもったなにものにも優る食事である」ですね。
これからも、マイペースに頑張ります。
末永く、よろしくお願いします。
Unknown (あけみ蝶)
2016-04-28 18:35:57
こんばんは。
雨で温度が下がって寒いです。
>何の天ぷらでしょうか?
まったく解りません。
最後までブログ読んで解りました
ネギ坊の天ぷら美味しいですね。

「あしたば白石さん主催の春の講座2」
すごい20名とは、たくさんの人ですね。
>家の畑で毎年とれる、「菜の花、、アスパラガス、ニラ」
アスパラガス収獲すごい~~。
「サム・菜の花畑」、「ニラともずくの血の巡りスープ」、「イチゴのさっぱりデザート」
どれも身体にいいのですね。
皆さんの笑顔素敵です~~。
これだけの人だと助手さんが付かないといしころとまとさん一人では大変ですよね。
ありがとうさとさん (いしころとまと)
2016-04-28 21:21:48
さとさん、昨日は大変大変おせわになりました。
お願いしてほんとよかったとつくづく思いましたよ。
私一人でしたら、時間内に準備できなかったと思います。
今度もどうぞよろしくね♪
ねぎぼうずの天ぷらは生産者の人に教わりました。
昨年久しぶりにネギを栽培したので
そのご褒美をいただきましたよ。
佐藤初女さん、、、いいですね~
あけみ蝶さん (いしころとまと)
2016-04-28 21:27:04
あけみ蝶さんこんばんは~
ねぎぼうず可愛い大きさだったので
天婦羅したのですが、大変美味しかったです。
あけみ蝶さんもご存知だったんですね。
今回は16人のご参加頂きました。
一人では対応できなかったです~
アスパラガスは昨年一昨年から収穫量が
ぐ~~んと減ったので、昨年すべて抜いてしまいました。
この画像は一昨年のものなんですよ。
今年は麻ひもくらいの太さのアスパラガスが
やっと出てきたところです。
我が家もしっかり収穫できるまでは
あと2年待たなくちゃいけないです。
Unknown (チョロピコ)
2016-05-02 10:36:09
まぁ、驚き山椒の木ネギボウズの天ぷら・・・!! でもあり得るわね。「旬」のテーブルのごちそう~~~
それにしても美味しそう 
驚き桃の木! (いしころとまと)
2016-05-03 19:39:42
山椒の木・・・って
語呂合わせで意味がないんですって(笑)
でも、なんか意味感じますよね!
チョロピコさんにもぜひとも食べて頂きたい!
今度ね~

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