いしころとまとの花野果村(はなやかむら)

野菜ソムリエ全国大会金賞受賞料理教室『花野果村キッチンガーデン』主宰 
いしころとまとのベジフルこぼれ話

千枚漬けが食べたくて

2007-12-15 07:20:20 | クッキング

京都の高級漬け物「千枚漬け」。テレビの画面を通すと何とも高貴な印象で。食べたいと思いながらも、今はやりのお取り寄せでは、高いお金を払っても、入っているのはちょぼっと。そんなちょぼっとの量で満足はしたくない・・・ということで、

今日は少しだけ野菜ソムリエの実戦講座。マイスターの教科書をお持ちの方は18ページの蕪編をどうぞご覧下さい。

千枚漬けは京都の伝統ある漬け物。「聖護院蕪」を塩で漬け込んで、なかなか作業が大変なそうな。。。先日、例のハバネロを売っている八百屋さんに行ったら、赤ちゃんの顔くらいの蕪を発見。さて、この蕪の名前、何かわかりますか?

はいこれは、「天王寺蕪

天王寺蕪といえば、野沢温泉の住職晃天園瑞大住職がその種を持ち帰り植えたところ、葉柄の大きい蕪菜が出来、以後野沢温泉の特産品になった、という野沢菜の元々の品種。そして、野沢菜漬けが日本に広がったわけですね。

この天王寺蕪を見た途端、先日のもんぺばあさんのブログに載っていた、“ダイコンのビール漬け”を思い出し、この天王寺蕪で、千枚漬けもどきを作ることに。

 

「 天王寺蕪の千枚漬け」

   分量   蕪2.5キロ  砂糖400㌘ 塩90㌘ ビール200㌘ 酢300㌘

            ゆず 半個  昆布小さく切ったもの  適量

            鷹の爪  1本(種を取り半分にする)

  作り方  出来るだけ蕪を薄くスライスして、分量の物を混ぜ合わせるだけ。

  翌日に混ぜ込むのをお忘れなく、とはもんぺばあさんにこのレシピを教えてくれ 
  た、みーばあさんのお言葉です。
  もんぺばあさん、美味しい漬け物をご紹介頂き、有り難うございました。     

  ゆずの香りと昆布のだしが利いてなかなか美味しい1品。作るのも簡単ですし、  残ったビールは是非ともお腹の中に入れて下さい。

ハバネロで疲れたわが胃には、この蕪の柔らかさが、とっても優しくって、いくらでも食べたくなってしまいます。

ロシアの民話「大きな蕪」は、蕪を素材としたたとえ話で、どんな困難も皆で立ち向かえば克服できるというお話し。蕪をよっこらしょ、よっこらしょとみんなで力を合わせて引っこ抜くお話し。

  さて、今日の勉強会では、みんなで知恵を絞り出して、マイスターの試験に臨んで
  いきましょう。

 

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8 コメント

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千枚漬けのようですよ~ (もんぺばあさん)
2007-12-14 20:36:04
こんばんは
美味しそうに出来ましたね~
蕪の柔らかさがたまらないでしょうね・・・
ビール漬けを作るときは夜じゃないとダメですね。私は朝に作ったので 半分残ったビール飲めませんでしたよ。。
後で・・飲もうと思っていたのですが・・・忘れてしまって・・
Unknown (riko)
2007-12-15 10:24:18
高級な千枚漬も愛情を込めて手作りすると、一流千枚漬もなんのそのですね。柔らかくてとても美味しかったです。ビールの隠し味+愛情があったのですね。丸大根で作った千枚漬も、歯ごたえを好む方にはおつなものでした。次はどんなものが食卓に並ぶのかしら、楽しみですね。
追・・・20日でいかが?
Unknown (吉ちゃん)
2007-12-15 12:06:47
野菜ソムリエでは実戦講座としてこんな作り方の実習も沢山あるんだね。千枚漬けは1枚食べても美味しいよね。今年はこかぶしか植えてないけど来年は聖護院カブを植えるのも面白いね。 株はダメだけど食べるカブは良く出来るかも。
大根では? (ゆり子)
2007-12-15 16:52:41
なるほど!でも師匠、こんな大きなかぶに出会えなかったら、大根でも大丈夫ですか?または普通の蕪でも?
つまりこのビール漬けレシピが応用できる野菜はナニナニなんでしょう
ゆり子にしては珍しく端的な質問です
もんぺばあさんへ (いしころとまと)
2007-12-15 21:00:46
勿体ないですね~。私は最近は発泡酒がばかりですが、この日ばかりは本物のビールを飲むことが出来てにこにこでしたよ。
お陰様で、念願の千枚漬けを作ることが出来ました。みーばあちゃんのレシピ、とても助かっております。
宜しくみーばあさんにお伝え下さい。
rikoたんへ (いしころとまと)
2007-12-15 21:05:58
そうですよね。お歳暮に送られてきた、あの高級漬け物と、そう変わらない味と感じたのは、われわれの共通の感想でしたものね。
ま、薄く切ることはできなくって、たまにはぶ厚いのがあるのもご愛嬌と言うことで。
これからのレシピ紹介を楽しみにしていて下さい。、食育講座の合間にでも少しづつ紹介したいと思っております。


吉ちゃんへ (いしころとまと)
2007-12-15 21:10:08
残念ながら、野菜ソムリエの講座はお料理部門はないんです。ベジフルカルテという、各品目についてのレシピ提出なんていうのもありますが・・
今回紹介の千枚漬けもどきは、親愛なるもんぺさんが紹介してくれたレシピからヒントを得て、作ってみたものです。よかったら、奥様に作ってもらって下さい。
ホント、びっくりするくらいのおいしさですから!!
ゆり子さんへ (いしころとまと)
2007-12-15 21:19:09
さすがゆりこさん、よくぞ気がつかれました。そうそうあんな大きな蕪は手に入れられないですものね。そう言うことで、私もダイコンでも作り、前のコメンテーターであられる、rikoたんと食べ比べをしてみたのですが。
蕪は肉質がしっとりとしているので、口の中に入れたときの食感がとても優しく、キヌ豆腐のようなすべらかさ。ダイコンでは肉質がしゃきしゃきとしているので、口に入れたときの感触がなかなか手強い感じ。
どちらが好きと言われれば、それは個人の好みになるかな?と思います。でも、京都の千枚漬けに遙かに近いのは蕪ですね。
小さな蕪でも大丈夫。見つけたら一度是非とも作ってみてください。お勧めレシピです。

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