いしころとまとの花野果村(はなやかむら)

野菜ソムリエ全国大会金賞受賞料理教室『花野果村キッチンガーデン』主宰 
いしころとまとのベジフルこぼれ話

手前味噌

2008-04-13 21:16:30 | 食育コンダクター

 

良く「手前味噌」というますが、私にとっての手前味噌は、姉妹の仲の良さ。今回初めてコメントに登場してくれた長女は、末っ子が困っていると、待ってましたとばかりにさっと美しい手を差し出してくれ、それはそれはたくましい腕となって私を支えてくれます。そしていつも登場、次女のよっこは、末っ子が間違っていてもそれを責めずに味方になってくれ、それがかえって私の心をほぐして、素直な反省へと導いてくれます。母親が早くに亡くなってから姉妹3人、支えながら今までの人生を送ってきたわけです。

 

 

ただ一つ不満なのは・・・あの「かしまし娘」の3女で、

きりこの姑となった庄司歌江(?)に似ていると、

上の二人に言われ続けたこと。

それって確かにあり?

 

 

と言うことで、今回は「お味噌」の話題です。

4月になると私にとって、とっても大きな行事「味噌造り」がやってきます。

「味噌造り愛好会」の若き同志が、1週間の間、交替で味噌を作るわけです。

丸森軍団が住む丸森の手前、“角田”での味噌造り。

今の時期はとても美しい桜並木が、私たちを迎えてくれます。

その桜並木に春の訪れを感謝しながら、作業場と向かうわけです。

 

味噌造りの全行程をご紹介致しますね。

 

 

 

 

 前日のメンバーが仕込んでくれた、発酵済みうるち米。

うるち米を丁寧に洗い、大きな圧力釜で蒸して熱を冷まし・・・

麹を全体にまぶして、丸1日30度近い発酵器の中で発酵させます。

発酵器を開けると、ぽわ~と暖かい空気がお肌に優しく・・・

 

 

 

これは1時間半掛けて蒸し上がった大豆。

大きな台の上に広げて温度が自然と下がるのを待ちます。

 

 

 

 

 

大豆の温度が下がると、それに先程の発酵済みのうるち米を

敷きしめ 、そして塩と大豆の漬け汁をばらばらと全体に撒きます。

全体をかき混ぜて・・・

 

 

 

綺麗に混ぜ込んだところ。

 

 

これをさいごはミンチにするわけです。

 

最新の?ミンチ器。ボールで6回

「one,two,three,four、five、シックス」と数えて約10キロ。

 

 

 

 

器械から、ミンチされた味噌が、

まるで「モンブラン」のように

にょろにょろと出てきます。

この1袋で大体10キロですね。

 

 

この行程を1日4回繰り返すわけです。

 

 

大豆が蒸される1時間半の待ち時間に昼ご飯を食べます。 

美味しそうな野菜料理の数々。

昔、お母さん達が近所の方々とお茶のみで食べていた、

漬け物やお浸し、煮物を思い出しますね。

 

 

 

 

皆さんとっても若々しい、みそ作り同好会の面々。

平均年齢   才?

 

 

 

 

 

 

角田小学校で、昨年12月に作った味噌だそうです。

この味噌を使って、味噌おにぎりや芋煮をみんなで作るそうです。

でも、この味噌の材料である大豆も、種を蒔いて小さな芽から育てるそうです。

これぞ本物の食育

味噌おにぎり、そして芋煮、

ものすごい勢いで子供達は食べるそうですよ!

 

 

毎年の味噌づくり。花見を楽しみ、そしてカラシナを摘んでと

おまけの楽しみがいっぱいです。

味噌をスーパーで買うだけでは得られない喜び。

そして、それこそ美味しい“手 前 味 噌”の誕生です。

 

 

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20 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
これぞまさしく! (桃猫)
2008-04-13 23:03:07
みやぎのスローフード!
工程手作業~おいしくなあ~れと願いがこもってますね!

味噌好き猫の頭の中は。。。
豚汁。お焼き。田楽。北京ダックにと~
キラキラ!おまちもうしあげまする。
青唐辛子味噌つくりましょう。

いしころ味噌ブランド化か~
私も3姉妹の末っ子 (riko)
2008-04-14 12:49:23
キッチンガイデニングの録画見せて頂きました。有難うございます。とても落ち着いて素敵な奥様でしたよ。私も懲りづにスプラウトの種を探してみましたが残念。人気があるんですね。
私も3姉妹の末っ子です。3月にも3姉妹3人会を楽しんできました。ちなみに長女は吉ちゃんの奥さまです。この長女がよっこお姉様タイプかな?末っ子(私)が母親みたいに甘えてる姉です。大好きな姉達です。
再チャレンジがんばってね!!
手前味噌 (あけみ蝶)
2008-04-14 14:41:18
こんにちは!
姉妹3人羨ましいです~~。
花見を楽しみ、そしてカラシナを摘んでおまけが楽しみですね。
お味噌作り本格的ですね。
「味噌造り愛好会」
1週間の間、交替で味噌をご苦労様です。
愛情たっふりのお味噌が出来て嬉しいですね。
>発酵済みうるし米ですか?
私達が作ったのは、お米がこしひかりなのです。
ここが違うのかな・・・!
>最新の?ミンチ器ですか・・・。
ボールで6回10キロを1日4回これは疲れますね。
ご苦労様です~~。
美味しい「いしころともと」さんのブランドお味噌ができましたね。
rikoちゃんへ (よっこ姉)
2008-04-14 21:18:54
私にとっての母親代わりが、妹なのです
私の一番の相談相手ですし、遊びに行った帰りには、おいしい料理を持たせてくれます(以前野菜をくれた時に「料理したのがいいな」と言ってから加工したのを持たせてくれます
庭の真ん中に1メートルのリーフ畑を作ったのも妹の影響です。
数年前から妹との密な交流が始まり、楽しみがグンと増えました。最近は長女とも会う機会が増えこれからの熟年?をますます楽しめそうです。
本当に、姉妹って最高ですよね
うらやましいです (まさみ)
2008-04-14 21:42:36
お味噌、いいですね。
調味料のなかで一番すきかも~。
味噌おにぎりが食べたくなってきましたよ。

姉妹の仲の良さも
とてもうらやましいです。
私にも2歳上の姉がいますが、
残念ながら仲が悪いので。
みそ造り (ふぁん)
2008-04-15 05:49:01
まあ、うらやまし!
やってみたいなと思ってすでに20年
時間があったらやってたでしょうね・・。
ところで、例とは「野菜畑で野菜ソムリエによるキッチンガーデンのお話をすることです」いかが?

桃猫さんへ (いしころとまと)
2008-04-15 05:51:58
毎年本当に美味しいお味噌が出来上がります。
癖がなくって優しいお味ですね。
10月頃にお味噌を使ったお料理教室を予定に入れてて下さい。
それにしても北京ダック??本当にそんな高級品をつくるの?
rikoちゃんへ (いしころとまと)
2008-04-15 05:57:06
rikoちゃん、何かを感じたのか、よっこ姉が打てないキーを一生懸命打って、rikoちゃんにコメントを入れたようで・・・
不思議なものでrikoたんとは他にも共通する境遇がいっぱいありますもんね。
そして共通と言えば、吉ちゃんともお友達になれたこと。rikoちゃんも吉ちゃんも、そしてまだお会いしたことはないお姉様も、皆さんそろいもそろって、優しい方ばかり。
皆さんの旅行はとってもあったかムードであっという間に過ぎてしまうんでしょうね。
私も来年からは3人姉妹で旅行だ~~
あけみ蝶さんへ (いしころとまと)
2008-04-15 06:01:53
あけみ蝶さん、大きな間違いを犯してしまいました。
“うるし”米じゃあ、かぶれてしまいます・・・
ごめんね、“うるち”米のまちがいどす!!
米の品種は何だか聞いてないんですよ。
味噌会の人はお一人20キロくらい持って行くので、約20人で400キロの味噌を作るわけ。
計量や、箱詰め、運搬、全ての行程を入れると重労働です。ですが、共同でやっていると、楽しい思いしか残りません。皆さんすご~く協力的なんですね。
よっこ姉へ (いしころとまと)
2008-04-15 06:16:28
よくぞここまで打ってくれました。人差し指でキーを捜しながら、ポロ・・・ポロ・・・と打っている姿が見えてきます。
1時間かかったんじゃあないの?
rikoたんへのコメント有り難う。rikoたんは私が働く会社の同僚ですが、とっても気の効き、思いやりのある一流会社の秘書にでもなれそうな方です。
一言“すばらしい!”お方ですよ。
それによっこ姉、1メートルのリーフ畑ができるまで相当時間がかかりましたね。よっこはお花、私は野菜としばらくは平行線のまま、お互いの趣味を鑑賞してましたので。今では二人ともミックスのお庭になって、その上よっこの庭は1メートルのリーフ畑が凄いアクセントになって、今までと段違いに素敵になったと思いますよ。
でも苗はやっぱり私が供給役?

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