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The Ghost Writer / ゴーストライター

2010-11-02 20:04:02 | 劇場&試写★6以上

 

 

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いろいろありすぎたロマン・ポランスキー監督去年チューリッヒ映画祭の授賞式出席で滞在中のスイスで、33年前の少女強姦関連でスイス当局から身柄を拘束され、
4億円の保釈金を払って自宅監禁になった
久々の新作、主演にはユアン・マクレガー。



第60回ベルリン国際映画祭で最優秀監督賞を受賞。
原作は、イギリスの元ジャーナリストのロバート・ハリスの「The Ghost」
実際に英国首相と親交があったと言われていて、小説が出版された当時は作中の英首相アダム・ラングが
前英首相のトニー・ブレアがモデルになっているのでは?と騒がれたらしい。
欧州でのタイトルは「The Ghost」



「ローズマリーの赤ちゃん」「チャイナタウン」「戦場のピアニスト」などで知られるロマンポランスキー監督の映画、好きなので
先日のロンドンへの機内上映があったのですかさずチョイスしたけど字幕なしは、やっぱり 細かいセリフがわからない

運良く東京国際映画祭で上映したので、日本語字幕での鑑賞


政治絡みの犯罪ミステリーとして、秀作

静かで暗い作品だけど、随所ユーモアが入ってる。
ユアン演じるゴーストライターには名前がない。 さてはゴーストにひっかけた?

ニコちゃんのは「ゴーストライダー」

元イギリス首相の自伝出版にあたって雇われていたゴーストライターが溺死。
変わって代筆するために雇われたのが、政治には特に関心もなかったユアン。


前首相にピアース・ブロスナン。

重要な役割で名優トム・ウィルキンソンのほか、


首相の妻に、オリビア・ウィリアムス&秘書役には「SATC」のサマンサ!(キム・キャトラル)


この二人の大人の女性が、この作品には華やかすぎない浮かない存在感を放って脇を固める。





イギリス元首相ラングの回顧録を担当することになった、独身の若きゴーストライター。
ラングの別荘があるアメリカ東海岸の島に渡り、仕事をはじめることになるのだが…
実は、この回顧録のほとんどは既に完成されていて、前任者の跡を引き継ぐ形となっていたのだが
調べていくうちに政治がらみの巨大な陰謀が見え始め…






7/10(78点)





ちょこっとネタばれあり感想



凄い面白い!ってわけじゃないけど いやぁこういうの 好き。
機内で観た後で細かいセリフ分からなくてもこの空気感とエンドへの持っていき方、やっぱり好きだなぁと実感させられた。
暗~く、空気まで伝わるような重たい空と映像の雰囲気。話の構成、まさにポランスキー映画です!
全体的にミステリーらしく 何が起こってるのかという興味でぐいぐい引き込んでいかれ、
派手な殺人が起きたりするわけでもなく静かにストーリーは進む。

元首相の妻がいきなりユアンに接近し、次の瞬間にはハダカになってベットに入ってるシーンなど
唐突で思わず劇場にも笑いが。
余談だけど、このシーンでのヌードについてユアンはインタビューでつっこまれ、
「寝るのに服を脱ぐのはヌードシーンとはいえないんじゃないか」と主張したけど
インタビュアーは、裸のお尻が映ればヌードシーンだと言い、両者かみあわない
まあ、映るのはちょっとだしそこそんなにこだわらなくても。(笑)





キャスト全員がハマり役であることも高ポイントなところ。
ピアース・ブロスナンも顔はいいけど頭からっぽで全部妻の指示や感想をいちいち聞いて行動してたり
その妻はどこか、ひと癖ありそうなオリビア・ウィリアムスがもうこの人しかいないってくらいだし、
もちろん主演で出ずっぱりのユアンは、こういう災難に巻き込まれるみたいな役がハマる。
なんていうか、個性的なっていうよりあくまでも一般人をやらせたら上手いなって気がする。
今回もよせばいいのに、自ら首を突っ込んでただのライターなのに事件を追及していく。
とはいっても、ゴーストライターを引き受けた時点でもう危うい存在にはなってるんだけど...

あるメッセージや何かに気付いた瞬間っていうのは、観る側として面白い瞬間。
ラスト、一通の手紙をある人物に届けるまでを映し出すロングショットは緊迫シーン。

政治陰謀の新たな犠牲者が生まれたのを直接的には見せずに
原稿が街中に散乱するラストシーンがまた印象的で、、、お見事でした。

これ以上あまり語らない方がいいな。


ロマン・ポランスキー作品好き、ユアンファンはもちろん
静かなミステリー好きにはオススメ





それにしても、ゴーストライターのお仕事って 自分が書いてるのに表に名前出せないなんて
なんか可愛そうというか
もどかしいんじゃないのかなぁ?って思っちゃった。
嫌だったら好き好んでゴーストしてないか!?




微妙にブロスナンの顔とユアンの髪がちがう。
というか右のブロスナン首相の本のポスター明らかにおかしい(笑)


 official site
The Ghost Writer 2010年 フランス、ドイツ、イギリス    128min

2010東京国際映画際WORLD CINEMA作品。 日本公開未定  公開希望!
監督もキャストも有名だからこれは来年には公開するでしょう☆

2011年8月27日(土)公開決定

 




2010/2/15 ベルリン映画祭にて。監督欠席。



愛妻



ポランスキー次回作は、 ジョディ・フォスター、ケイト・ウィンスレット、クリストフ・ヴァルツ!
オスカー俳優3人の共演の「ゴッド・オブ・カーネイジ(God of Carnage)」+ジョン・C・ライリー
トニー賞を受賞したフランス人劇作家ヤスミナ・レザの同名戯曲の映画化。
子どものケンカの後始末をするために集まった2組のミドルクラスの夫婦が、
相手を攻撃しているうちに本題からはずれ、それぞれの結婚生活の問題点を露呈する夫婦ゲンカを繰り広げるというコメディタッチの会話劇とのこと。
ヴァルツさんとジョンCがポランスキー映画に、、、楽しみ♪








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