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ザ・タウン/ THE TOWN

2010-11-04 15:44:41 | 劇場&試写★6以上






ベン・アフレック監督第二作目。東京国際映画祭クロージング作品。



ロンドンで、まだ~むと「リミット」を観た時、開場まで時間が随分あって
チケット購入したらたまたま隣の部屋でやってたこのベン監督作
シネコンではなかったから、入場したらそのまま入れちゃって40分間観れたのでした♪

昔、「アルマゲドン」で来日した時に渋谷の上映会場後に顔合わせパーティがあって
主演のベン・アフレックが普通にその辺に突っ立ってたんだけど
まさかこんなに評価受ける監督になろうとはケヴィン・スミス監督や、親友マット・デイモンとやってた初期の頃から応援してる俳優。
最近は俳優としてはマットに負けてたけど、監督として1作目の「ゴーン・ベイビー・ゴーン」で出世。

今回も期待でした
何故か日本での上映はかなり先の2月。東京国際映画祭での上映は3回分あったけど即完売、
当日券を求めて朝6時半起きで、小雨の寒い中並んでゲットしての鑑賞
 日本の映画祭チケ取るのでこんな苦労したの初めてかもー。

前置きがちょっと長くなったけど
そういう意味でもかなり気合い入っての鑑賞。40分観ただけでもしょっぱなから銀行強盗に入ったシーンでグイグイ惹き込む!

チャック・ホーガン原作の「強盗こそ、われらが宿命(さだめ)」を映画化した犯罪ドラマ。
全米一、銀行強盗発生率の高い街ボストン、チャールズタウン。
そこで育ったダグは父親同様、当然のように強盗を生業として暮らしていたが
ある日、強盗に入った銀行の行員クレアに一目惚れしてしまう。
そしてFBIの捜査の手が迫る……。
というシリアスドラマ。




キャスト
プロの銀行強盗のリーダーにベン・アフレック。主演/脚本/監督の三役。


強盗に入った銀行の支店長にレベッカ・ホール。
スカちゃん、ペネロペ、ハビエルのウディ監督作「それでも恋するバルセロナ」で一人だけポスターに顔入らなかった可哀想な人。
「フロスト×ニクソン」にもいました。





本作では何がいいって、この人!ジェレミー・レナー



いやぁ「ハートロッカー」の時のイメージを一蹴、どこからどう見ても普通にいそうな、ガラの悪いヤツ!(笑)
ダグの頼りになる親友で、強盗仲間。
「28週目…」や「ジェシー・ジェームズの暗殺」にも出てたのね。



脇キャストも凄い。
ドラマ「MAD MEN」のジョン・ハム

 

花屋で悪の親玉にピート・ポスルスウェイト、 ダグの父親にはクリス・クーパー

そして今や「ゴシップガール」でブレイクした、ブレイク・ライブリーも。


この子、「旅するジーンズと16歳の夏」にもメンバーの一人だったのよねー。




面白い!けど いろいろ、ありえなすぎー♪



以下、ネタバレありレビュー


社会派作品だったベンの初監督作「ゴーン・ベイビー・ゴーン」に比べてかなりエンターテインメント性強い。
それだけに「ザ 映画」としてはすごく楽しめるんだけど、
各映画祭などで言われてる程に完璧な映画、とか傑作!というほどの作品ではないとわたしは思う。
人物の感情とか行動とか、えー?そこでそうなる?とかどうしても素直に納得できない部分も多かったな。

細かい事いうなと言われるかもしれないけど(笑)映画は楽しめてなんぼ、楽しめたかで評価と
個人的に思ってるし そういう意味でも十分楽しんだ作品であるにはあるけど、
どこかで感情移入出来るようなキャラクターやセリフじゃないと、えー?となっちゃう。
そこ含めて面白いって時もあるんだけど☆

えー?と思ったところを箇条書きしてみると、

1.強盗に合ったうえ、人質にとられて逃れてからも指の震えが止まらないほど相当怖い思いをしたのに、
数日後に声かけてきた見知らぬ男に気を許してすぐにデートとかあり得ない。

人質ではないけど、男に襲われて怖い思いをした人を知ってるけど、
その後も相当に男には警戒してたし、しかも見知らぬ男と二人で会うなんて絶対無理なはず。
それとももう神にでもすがる思いだったか、一目ぼれしたとか?


2.そもそも、そんな目に遭った時に着てた血の付いたシャツ、(たぶんその日気づくと思うけど)
クリーニングに持っていかないですぐに捨てるんじゃない?

出逢った時にクレアの心情を見せる場面だから仕方ないのか。

3.首のタトゥーのことを警察にすぐ話さない理由はないと思うし、ダグがそれを聞いた後、
すぐに仲間に話して、やばいぞお前見られてる。
と忠告しない。


あとでカフェでドキドキする伏線になるから仕方ないのか。

4.あんな警官に化けて紛れて出てこれるか~
5.一つの事件で指名手配中に、すぐに別の強盗決行。
往生際悪く最後の最後まで金の袋を手放さないダグの親友。命かけてまで、そんなに金欲しいか~!

6.最後の「お金」実は善人と感じたからってあんな強盗した薄汚いお金を
言われた通り使うのはいかがなもの。たとえ寄付でも~。
普通警察に持ってくでしょ、

原作だから仕方ないのか。綺麗に話しまとめた感じ。


なんてところが気になっちゃった点。
あともうひとつだけ、ベン・アフレックは好きだけど、
どうもベンが主演のキャラクターとしてイマイチ。
いくらワルを装っても、いい人感が漂いすぎだし、ワルになりきれない(悪く言えばワルを演じきれてない)
悲しい母親との別れを経験していて、その「タウン」に育ったという環境だけで
夢を挫折して強盗の仕事?を選んだ。
一目ぼれした女性と現実逃避を夢見て、自分勝手に急に足を洗おうとするリーダーには
あまり見えない。
実は弱さを持つ一面を感じるのはいいんだけど
その優しい眼差しや印象から、いくら怒鳴っててもなーんかボスってだけのカリスマ性というか
迫力がないんだよね~ベン、ごめん。
でも自分の映画だしね、ギャラもかからないし自分がやっちゃえとなるだろうな~。
(なんて勝手な意見)


あ、演技でいえばジェレミーのほかにもピート・ポスルスウェイトの死に様、良かった~(笑)
面白い作品には素晴らしい役者さんたちの存在が不可欠

《追記》⇧ って書いちゃったんだけど、なんと。2011年、イギリスの名脇役ピート・ポスルスウェイト氏、
がんで亡くなってしまいました。64歳で...早すぎる。
ご冥福をお祈りします。



こんな町で生まれ育ち、自らの選択で悪いことも散々してきた男。
町を出て、いつかやり直せる日はくるのか…。




8/10(80点)


散々いろいろ書いちゃったけど、映画としては面白かったので満足
追いつめられてもどこまでも逃げようと、カーチェイスシーンなども迫力満点。
修道院のマスクも最高。
これは強盗エンタメ作品として、万人受けするだろうし
海外同様、日本でもヒットするだろうな。


本作での評価を受けて、ベンには次の監督としてのオファー続々。
主演作が減るのは残念だけど、今後も監督の分野で躍進していって欲しいな!

俳優で弟のケイシー・アフレックと、「ザ・トレード/ The Trade」の脚本を執筆中で
マット・デイモンが初メガホンを勧めてるとか。





綿密な計画を立て、ある銀行を襲撃したプロの銀行強盗一味のリーダー、ダグは、思わぬ事態から支店長のクレアを人質に。
その後クレアは無事解放されるが、強盗たちの影におびえる日々を過ごす。
そんな中、彼女は魅力的な男性に出会うが、その男性こそが自分を人質にしたダグだった。





 公式サイト 
The Town   2010年      アメリカ    125min

東京国際映画祭クロージング作品。
 2011年2月5日(土)より、全国公開決定~




プレミアにて。



クリス・クーパー、つまんなさそう






妻、ジェニファー・ガーナーとどこか系統的に似てるレベッカ・ホール。やっぱりベンのタイプ?







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