三角関係のラブストーリーの中で、誰かが死を宣告され、、、
というありがちなストーリーだと思ったら違った。
、、、重い、なんて切ない、、、、こんなお話だったとは!
後半感想はネタバレありでいきます~。
これは内容知らずに観て正解☆
イギリス最高の文学賞・ブッカー賞受賞作家、カズオ・イシグロの同名小説を、
数々のミュージックビデオを手掛けてきたマーク・ロマネク監督が映像化。
共演にはイギリスを代表する若手俳優たち「17歳の肖像」、「つぐない」でそれぞれオスカーにノミネートされたキャリー・マリガンとキーラ・ナイトレイ、
「ソーシャル・ネットワーク」でゴールデン・グローブ賞ノミネートの アンドリュー・ガーフィールド。
ストーリーはキャリー・マリガン演じるキャシーが語る形。
子役の子がそっくり。
共に過ごしたルース。
キーラ、前髪ないほうがいい。
トミーにはアンドリュー・ガーフィールド。
アンドリューくん、こんな顔濃かったっけ?
そして校長には、シャーロット・ランプリング。老けたね
7/10(72点)
ヘールシャム寄宿学校にいる子供たち。
彼らはその時、が来た時に備えて臓器提供のために作り出された提供者=クローン人間。
将来、「提供」を2~3回行えば、「終了」するという、残酷な運命。
どこか変だなというシーンがいくつも挿入されていて、淡々と進むけど興味をそそる。
カフェでのコーヒーの注文の仕方を学んでいたり、フェンスを超えて森に許可無く入っていくと殺されるという事や、
手首を機械にあてて読み取ってから玄関で出入りしていたり、似ている人=オリジナルがいたから!と言って見に出かけたり。
次第に明らかになるにつれ、切なさが加速。
クローンとはいえ、ひとつの人格をもった命がある以上、提供者と呼ばれる彼らも人間と同じ。
人間の延命のために、その命を強制的に絶たせるというのはどうなんだろう、という
いわゆるクローンの人権問題についてもちょっと考えさせられる。
いやそこまではいかなくても、少なくとも映画では、
生きたいと思う気持ちは同じなのに、あらがえない運命、
惹かれた相手と恋したいし、体だって重ねたい、好きなだけ一緒にいたい。
そういう願望も全て叶わずに受け入れなくてはいけない彼らの悲しみに、
また、最後に訪れた校長の家でいわれたように、「かわいそうに、同情するわ」
としか言えない残酷な物語であることに切なくやるせない、救いのなさを感じて幕を閉じた。
ジャンルでいえばSFなんだろうけど、映画ではファンタジーラブストーリーとわたしは感じた
それにしても、わたしはラストの方の恋人たちの「別れ」よりも、
ルース(キーラ)が手術を受けるシーンがあまりに可哀想だった。
確かに彼女は二人の中を裂いたわけだけど、男(トミー)の方にその気がなければそうにはならないわけで、
ちゃんとハッキリしないでいたことにも責任があったんだと思うし、
幼な友達が3度目の提供(手術)で、もう体が「終了」してしまうのが分かってるのに
ひとりぼっち残して、好きな人と自分だけさっさと行ってしまうのはどうなの~?って思ったな。
あの手術シーンで見開かれた目が、印象強くて哀しい。
まるで電源が止まったロボットみたい。
意志だって、人格だってある、愛だって知ってるのに、、、、。
原作を読んだ上で観た場合はまた違うかな。
わたしは原作まで読もうというところまではいかなかったけど、映画は十分楽しめた。
緑豊かな自然に囲まれた寄宿学校ヘールシャム。
そこで学ぶキャシー、ルース、トミーの3人は、幼い頃からずっと一緒に過ごしてきた。
しかし、外界と完全に隔絶したこの施設にはいくつもの謎があり、“保護官”と呼ばれる先生の もとで絵や詩の創作に励む子供たちには、帰るべき家がなかった。
18歳になって、校外の農場のコテージで共同生活を始める3人。生まれて初めて社会の空気 に触れる中、ルースとトミーは恋を育んでいく。
そんな2人の傍にいながらも、次第に孤立していくキャシー。複雑に絡み合ったそれぞれの感情が、3人の関係 を微妙に変えていく。
やがて、彼らはコテージを出て離れ離れになるが、それぞれが逃れようのない過酷な運命をまっとうしようとしていた。
やがて再会を果たしたルース、トミーとかけがえのない絆を取り戻したキャシーは、ささやかな夢を手繰り寄せるため、ヘールシャムの秘密を確かめようとする…
NEVER LET ME GO 2010年 イギリス/アメリカ 105min
3月26日より公開中~
UKプレミアにて。
キーラ相変わらずヤセすぎ
次は「The Amazing Spider-Man」でスパイダーマンに!
マーク・ウェブ監督、アンドリュー・ガーフィールド主演で2012年7月3日の公開予定
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