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ブラック・スワン / Black swan

2011-04-29 13:09:37 | 劇場&試写★6以上



まさにこのバレリーナ、ナタリー・ポートマンが演じるためにあるような、

他の女優じゃちょっと考えられないくらい見事にハマり役アカデミー賞主演女優賞受賞も納得。

昨日書いた「レクイエム・フォー・ドリーム」「レスラー」のダーレン・アロノフスキー監督作。

 

監督の姉がバレエのダンサーだったということが、バレエの世界を描くキッカケに。

主演のナタリー・ポートマンは元々13歳まで8年間バレエを習っていた上、1年の猛特訓

見事なダンスシーンを披露、評価された。

それをうけてダンスシーンの(代役)を振付けを担当したベンジャミン・ミルピエは、

ロサンゼルス・タイムズの取材に応じ、代役のバレリーナが一部を踊ったことは認めつつも、

自分の妻ナタリー・ポートマンが、映画で観られるバレエ・シーンの 「正真正銘、85%をナタリーが踊っている」

と言ったことで問題は大きくなっているけどそれはさておき。

 

観る前からナタリー・ポートマンが凄い!という事で話題だったのと

女同士のキスシーンがあるということ、ウィノナ・ライダーとヴァンサン・カッセルも出演

くらいの予備知識で試写にて鑑賞。GW明け5/11から公開☆

 

ちょっと予備知識あった方が楽しめる作品と、知らない方がいい作品、二種類あると思うけど本作は後者。

とはいえ、レビューなので後半の感想でちょこっとネタバレ込みで。

 

 

赤い目のナタリーの写真で既にホラーチック?と思ってる方もいるみたいだけど、

確かにホラーっぽいテイストもちょっとある、スリラー。

thrillerとは。 その名の通り、スリルを味わわせること怪奇なもの、こと。


 

バレエがすべてのちょと真面目な子、ニナ。 ナタリー・ポートマン

 

振付師で舞台監督にはヴァンサン・カッセル。

ちょっとエロいところがまた。

 

 

各映画祭で新人賞ノミネートされるなど今後も期待される、ミラ・クニス。

ナタリーに近づく黒鳥を見事に演じる新人ダンサー、リリー。ナタリーとの対比が素晴らしく映える。

どこだったかなと思ったら、デンゼル共演の「ザ・ウォーカー」に出てました

この子、マコーレー・カルキンと8年交際してたけど今年終止符。

アシュトンのTVドラマ「That's70'sショー」にもレギュラーだったのね。

 

 

そして、最近ではめっきりこういう感じの役回り、、、、(ハマってるけど)

今は落ちぶれた憧れのプリマ、ベスにウィノナ・ライダー。出番は少なめ。

 

 

 

過保護なほどに心配性の母親は、バーバラ・ハーシー。

この人の存在感、怖いカンジがいい。

 

可憐で純真な白鳥は見事に演じるが、妖艶で魔性の魅力を放つ黒い鳥を演じきれないニナ。

その二面性を追求しなければならない。

 

ナタリー・ポートマンが演じる、心の葛藤と欲望、深層心理に潜む願望、狂気

それこそが本作の見どころ。

 

華やかな舞台の裏では、トップを目指して女同士の嫉妬や、ライバルを蹴落としてまでという自我の強さと覚悟も必要。

そんな世界を描いたものでは、漫画でもドラマでも映画でも数多くあるけど

やっぱり面白い題材。

そうそう、これは「日出処の天子」著書、山岸涼子さんの昔の作品「黒鳥」にも似てるという声があって

「ブラック・スワン」の公式Twitterでも認めて

公式ブログで山岸凉子先生の傑作「黒鳥ブラック・スワン」をご紹介しました。「白鳥の湖」をモチーフとした、バレエと人間の美と闇が描かれた傑作だと思います!http://bit.ly/hA4e64

 

なんてツイートしてたけど、実写版がブラック・スワンだとか。どこまで似てるのか興味あるなぁ。

 

 

 ニューヨークのバレエ・カンパニーに所属するニナは、元ダンサーの母親の期待を一身に背負い、バレエに全てを捧げて厳しいレッスンに励む日々。そんな彼女 に、バレエ人生最大のチャンスが訪れる。長年バレエ団の象徴的存在だったプリマ・バレリーナ、ベスの引退を受け、新作の『白鳥の湖』のプリマにニナが抜擢 されたのだ。

しかし、白鳥の湖では純真な白鳥役と同時に、奔放で邪悪な黒鳥役も演じなければならない。

優等生タイプのニナにとって、魔性の黒鳥を踊れるか が大きな試練としてたちはだかる。対照的に、官能的にして大胆不敵な踊りで、芸術監督のルロイに理想的な黒鳥と言わしめた新人ダンサーのリリー。

彼女の台 頭によって、不安と焦りが極限まで高まってしまうニナだったが…


 

 

8/10(84点)

 

 

 

これはもうストーリーというか、わたしは全体的な雰囲気が好き。

静かに嫉妬と願望で錯綜しながら進む中、ちょっとホラーチックなシーンでドキリとさせたり

幻想のシーンが怖かったり、痛かったりで惹き込まれる。

数多くの賞を受賞した、ナタリーのバレリーナ姿はファンじゃなくても惹き付けられるし

もともと「レオン」でデビューした頃からその演技力は評価されてるナタリーだけど、

ここではもう本領発揮というカンジで この作品をぐいぐい牽引する。

近づいてくるライバルはミラ・クニスの美しさと存在感も、ナタリーと白黒対比的で面白い。

 

精神的におかしくなっていくという図は、最初のシークエンス(背中にひっかき傷)の時点で

大体想像はついてくるし、結末も次第に読めてはくるんだけど それでもこのスリラーの要素が強い感じがすごく好き。

後半に向け、嫉妬心に捕われておかしくなっていく様、そしてダンスシーンはもう圧巻。

ラストシーンは切なくも、本当に美しい

 

人によっては、ニナの精神的な部分に共鳴して感動すらするかもしれない。

わたしは全く感動というものはなかったけど、

さすが、ダーレン・アロノフスキー監督の映画、映像も演出も特殊効果も見どころたっぷりな作品でした!

期待裏切られず!

この春オススメの1本。公開したらまた観たいな。

怖がりさんは気をつけて

 

 

 公式サイト 

Black swan      2010年    アメリカ   108min

5月11日(水)より、ロードショー

 

 

本作にも出演した振付師、ベンジャミン・ミルピエと結婚し、もうすぐ第一子が産まれるナタリー。

本作で数々の女優賞も受賞で、まさに運命の1作に。

ベンジャミンさん、まだ33歳でした ナタリーは29歳。

 

2010/11/30  NYプレミアにて。

ミラ・クニスはホワイトドレスVSナタリーのブラック。どちらもDior

ウィノナはマニッシュにキメてます

 

すっかり老けちゃいました、イタリアの至宝を妻にもつ(モニカ・ベルッチ)ヴァンサン。

 

 アロノフスキー監督、41歳

 

 

 

 So Cute前髪あるほうが好きだな

 

ナタリー、今後の出演作も盛り沢山!

浅野忠信も出演、ケネス・ブラナー監督の「マイティソー」は7/2~日本公開

2009年の製作総指揮も務めた「Love and OTHER IMPOSSIBLE PURSUITS THE OTHER WOMAN」

が邦題「水曜日のエミリア」になってこちらも7月に日本公開決定。

2010年のジョセフ・ゴードン・レヴィット共演「HESHER」は、「メタルヘッド」の邦題で6/25公開決定。

 

さらに、現在欧米で公開中の「スモーキング・ハイ」の監督新作「Your Highness」は中世を舞台にしたコメディ。

ナタリーはTバックでお尻だしてるとか。

おバカ映画、日本で公開されるかな?

加えて、アシュトン・カッチャーとのラブコメ「抱きたいカンケイ」は日本で公開中

と今年はナタリーイヤー

今後の作品も楽しみ♪

 

 

出かける人も行かない人も、お仕事のひとも、皆さま素敵なGWを

 

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