平凡な映画にはもう飽きた!というそこのアナタ、
こちらをどうぞ。とってもやばい映画上陸
といっても、ホラーのわりに怖くないし、血が噴き出したり頭が飛んだりという事もなく、
血なまぐささやグロさもないし、むしろ笑える~!
そして逆境に対する団結力の必要性!?を描いたオモシロムービー誕生
思いついたもん勝ちなアイディア勝負!そしてタイトル勝ち
最初にこの映画を知ったのは、TwitterであるときLAに住む日本人俳優とプロフィールに書かれた
北村昭博サンからフォローが来てからだった。「HEROES」にも出演したという彼は、謎の言葉「ムカデ人間」を連発して
日本上陸すればいいな、主演だから公開したら観て欲しいと一生懸命つぶやいてて、
ある時、その映画がタランティーノやエドガー・ライト監督、サイモン・ペグなんかも観て「おもしれー!」と熱狂してた
というツイートを見て、Twitterで北村サンと何度か話したのがキッカケ。以来、楽しみにしてました
その後、日本上陸が決定して渋谷で行われた「ムカデ人間」繋がろう企画の"ムカデ飲み"(笑)にも参加。
凄い数のメディアの取材のために帰国した北村サンを囲んで飲むというもので
チェキに一人づつツーショットで写真撮ってサイン、そしてテーブル移動しながら気さくに会話というスタイルで
皆映画自体観てないのに盛り上がったのだったー。
で、レイトショーいよいよ公開日
さっそく行って来ました~繋がりに。
初日、宣伝効果もバッチリで立見出る程の満員御礼。こんな強烈そうな映画に凄いわ
上映後のトークショーの前に、一緒に観るという北村サン上映前にも挨拶。
わたしといえば、予告篇もチラシも観ずに挑んだ知ってることとえば、博士によって繋げられちゃう事。のみ。
結果から言うと、いや~バカすぎて面白かった アイディア勝負のB級万歳
これは やってることがバカ過ぎで奇抜だけど、映画ファンにはカルトに愛されるどこか魅力ある作品
オリジナリティはやっぱり大切な要素★
既に紹介することがネタバレだけど、問題ない程度にご紹介。
怪演は「魔王」「ビタースウィート」のディーター・ラーザー
ある日、ハイター博士、大事なムカデ犬を亡くし 途方に暮れてた。
いまこそ、長年の夢を叶える時。 とそこへ。
アメリカ娘、2名
飛んで火に入る夏の虫
そして、最初に捕まえたトラック運転手(何かが不適合)は注射1本でポイ捨て
次の餌食はイキのいい兄ちゃん、カツロー。(北村昭博)
双生児分離手術のエキスパートである博士の説明も聞かず 何とか逃げようと「火事場のバカじから!」
「ソーセージでも食ってろ!」と暴れまくり。
※わたしの手書きではありません。劇中の博士の説明にこのまま出て来るから笑える
欲望が 押さえきれない博士、 こんなイラストでの説明も3分やそこら簡単に
ど う し て も ニ ン ゲ ン ヲ
つ な げ た い
Let's 手術
うぎゃー!っとなるはずが、極力惨忍なシーンは排除され、意外とあっさり繋がった(笑)
ヨーロッパを旅行中の2人のアメリカ人女性が突然のパンクに見舞われ、一軒の大邸宅に助けを求める。
翌朝彼女たちが目覚めると、地下室のベッドに日本人男 性と共に寝かされており、異常事態を察知するが、
家の主であるドイツ人男性によって、人間の口と肛門を結合させる“ムカデ人間”の手術が始まろうとしていた!!
博士の素顔ムカデってよりトカゲ顔
8/10(82点)
ちょこっとネタバレあり
いやー、もう博士がなにしろキャラたちまくりで最高。
のっけから 三匹繋がった犬の写真見ながら涙してるシーンからもう笑いの渦。
殺人キラー役はキャラたちが必須で、恐ろしいことが条件だけど
何故かこの人愛されキャラ。人を繋げてムカデ人間にするのが長年の夢というしょーもない博士。
だから決して殺人目的じゃないんだよね、(って十分人格破壊してるし)
いやでも不適合とか容赦なく殺害、変態!!と叫ばれれば、「そうだよー、変態だよん!」
なんて返しがきちゃうから笑える。しかしいい顔してるよ~ほんと。
それに対するは日本人の暴れん坊男児、北村さん。
これはもう、この役よくぞ演じきってくれました! ニホン好きの監督も大満足のその演技は
世界初ムカデ人間の先頭にされた悲しみと、諦めたくない思いが炸裂
ラスト近くの叫び、そして自ら下した決断。あれにはちょっとびっくりな展開。
博士はドイツ人、後にくっついた女子二人はニューヨークから観光で来たアメリカ人、
日本人をわざと英語喋れずに日本語だけ喋らせたのは監督の思惑通り。
意思疎通の取れないバラバラな関係性が大きく活かされてる。
逃げようとするとき、ハイ、いちに、いちに、って面白すぎるんですけど。
しかし博士、人間をムカデにしたっていいなりにはならないに決まってるでしょー
悲惨なホラーコメディ
話は実に単純で分かりやすく、「マーターズ」みたいなどろどろで強烈な映画かな?
と思ってた部分はちょっと違ってた。
博士は十分怖いし、人間ムカデにされちゃう!!という恐怖はあるものの、ストーリーそのものに怖さはない。
最初に書いた通り、それどころか随所でけっこう笑っちゃう演出がある。
例えば手術シーンなんか じっくり描こうと思えばグロくも描かれるところを極力抑えて撮ったという。
繋がったあとのカタチとしても、もっとこう、グロテスクな感じで陰湿で、嫌らしいのかと想像してたけど
意外と控えめ? よく考えたら当然だけど、繋がった部分は包帯で隠れてあまり見えないし、
白いパンツもお尻に履かされててむき出しじゃないし(あたりまえか)
女性は胸はそのまま裸だけど多分、Hな方向いっちゃうからだと思うけど大きい胸ではない(小ぶり)
大きかったら男性はそっちばかり意識いっちゃうもんね。笑
ひどいシーン(でも笑える)といえば、うんち(わたしのブログ上、はじめてのワードかも笑)をしたくなってごめんねと良いながらするシーン。
下品にならない程度にうまく終わってたけど
そもそもこのドギースタイルで3人繋がりながら演技する事自体、屈辱的だし
出演する方もかなり勇気いるなーとか、真ん中は大変だから逃げた娘に、オマエを真ん中にしてやるとか
やってること はちゃめちゃなのに、ドクターの独特な個性と存在感、
整頓されシンプルで美しい部屋が相まって、下品どころかどこか美しく見える瞬間も。
ラストではついに怪しんだ警察が二人出動。
いいところで、、、、
のサスペンス的ハラハラ展開へ。
なによりわたしが良いなと感じたのは、やってることは博士のキチガイでも
単なるキチガイ映画ではないところ。
女の子同士、最初のシーンでも一人で逃げられたはずの子が
友達を助けにベッドに戻り、ちゃんと重い身体ひっぱって一緒に逃げようとしたり、
最後の最後も、病気に感染して死にそうな姿の後に繋がった友人を最後まで手をしっかり握ってた。
こんな演出がしっかりされてて この監督、侮れないなと思ったのでした
こんな話を思いつき、脚本/監督したのは、既に2を撮り終えたオーストラリア人のトム・シックス監督。
テンガロンハットがロドリゲスを想起させるけどなかなか見た目はフツーの人
いや殺人鬼とかでも似合っちゃいそうな風貌。
B級映画大好きで、日本映画とくに三池監督も大好きなんだとか。
何でやかましい男(日本男児)を先頭にしたのかなー
いちばん面倒くさいのに、と思ってたら
トークショーで北村サンが言うには、ニホン大好きだからセリフ、暴言はくシーンは何言ってもある程度
OKもらえたとか。日本語話す度、ファンタスティック!とかたまらない様子で
日本人を先頭にしたのもそんな理由から。なるほど。
でもやっぱり先頭がいいでしょ!
顔も映るしセリフも活かされるわけだし、実際繋がってみたら 人のアレ飲むのだって嫌だし(笑)
ということで、観た後は 自分ならどこのポジションがイイと盛り上がること必至
まぁやっぱりこういうのは好き嫌いに分かれるだろうけど、ホラー=怖いという強迫観念は捨て?
笑いに行くくらいの軽い気持ちで観ることをおすすめ。
カップルでも、友人とでも、もちろん一人でも楽しめる作品
続編ムカデ人間2は既にイギリスでは過激すぎで劇場公開中止となっっちゃったけど
ゆうばりファンタスティック映画際でまたとりあげて日本でも続編公開なることを願います
次違うのを1本撮ってから3も考えてるというこのトム・シックス監督、覚えておいてソンはなさそう。
次回作も楽しみ。
THE HUMAN CENTIPEDE 2009年 オランダ=イギリス 90min R15+
7月2日より、シネクイントにてレイトショーほか、全国順次公開予定~
Cast ディーター・ラーザー 北村昭博 アシュレー・C・ウィリアムズ アシュリン・イェニー
シネクイントでは、つながり割引アリ。
3人で手錠方式でも包帯で身体や手を繋がって入場するだけで1人1000円で観れちゃうからかなりお得
ぜひ 皆で繋がって観るべし♪
追記 早速お友達と2回目観ちゃった~ やっぱり博士、面白かった☆
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