古典より新年の歌を探して来ました。
『めでたさも
中くらいなり
おらが春』
(小林一茶)
(訳)
新年を迎えた。
私の正月はめでたいと
いっても、まあいいかげんなものであるが、それでもいいではないか。
『新しい
年の初めの
初春の
今日降る雪の
ように積もれよ
良い事よ』
(万葉集・大伴家持、現代読みに変えてみました)
『酒もすき
餅もすきなり
今朝の春』
(高浜虚子)
どの句も私が同感しているので紹介しました。
さて、仏教の教えに「四法印」があります。
平家物語の冒頭に出てくる言葉です。
「祇園精舎の鐘の声
諸行無常の響きあり
沙羅双樹の花の色
盛者必衰の理(ことわり)あらはす」
ここに出ている諸行無常(しょぎょうむじょう)と諸法無我(しょほうむが)一切行苦(いっさいぎょうく)
涅槃寂静(ねはんじゃくじょう)この四つの言葉に「幸せの教え」があると言われています。
諸行無常とは、世の中はつねに変化しているということ。
諸法無我とは、人は一人では生きてはいけないということ。
一切行苦とは、苦は苦しみの事ではなく、
自分の思い通りにならないこと。
だから、何でもプラスに受けとめようという意味が込められています。
涅槃寂静とは、みんなが心安らかで、幸せな世界であること。
全体の意味は、世の中は好きと思えば好きになり、嫌いと思えば大嫌いになってしまうもの。
この世はみんなつながっている世界なのだから、受け取り方をプラスにすれば、みんなが幸せになると説いた言葉です。
幸せになるには、頭の中をポジティブにプラス思考にしなさいということです。
古典や仏教の教えにも
あるのですから。
今年も前向きにいきましょう!
感謝