中国の古典で作者不詳の言葉に
「生年(せいねん)は百に満たず常に千歳(せんざい)の憂(うれ)いを懐(いだ)く。昼は短く夜の長きに苦しむ何ぞ燭(しょく)をとって遊ばざる」。があります。
生きられるのはせいぜい百年に過ぎない。それなのに千年先のことまでも心配している。昼は短く、悶々とする夜は長い。いっそのこと、灯りをつけて、夜通し遊ぼうではないか。不安や苦しみで寝つかれない夜はあるものだ。眠れない夜は、暗いことではない、明るいことを考えればよい。誰にもあるものです。不安や苦しみ。それが人生なのです。だからそんな時こそ遊んだり、楽しいことを考えていれば乗りきれるものです。月を眺めて下さい。月明かりは仏様の明かりで照らしている。これを「慈悲の衣」といいます。気を楽にすることの大切さを説いた言葉です。
巨人軍の原監督が父親から言われた言葉に悩んで寝つかれないときは椅子に座り明かりをつけてみろ。たいした悩みではないことに気づくからと。
心が少しでも楽になりますように。