秋の夜は古典が似合う。
私の行く道を思う時、
二人の秋の旅人をいつも思う。
「これがまあ
ついの栖(すみか)か
雪五尺」
(小林一茶)
これがまあ、私が
生涯を終える所なのか
雪が五尺(約151セン
チ)も積もっているこのふるさとが。
一茶が定住を決意し、
信濃の国へ帰郷した時の作。
「この道や
行く人なしに
秋の暮れ」
(松尾芭蕉)
どこまでも続く一筋の
この道を、ともに行く
人もなくただ一人で
旅をしていく。
寂しく暮れていく秋の
夕闇の中を。
この二人の作を思うと
私の書にもその気持ち
がのるものだなあと
感じています。
私ももうすぐ一人旅に出ようと思うから。
(外国の方は理解が難しいかも知れませんね。ごめんなさい(>_<))