書道でよく手本を書きますが、今日は般若心経(はんにゃしんぎょう)の出始めの言葉を紹介します。
『観自在菩薩(かんじざいぼさつ)…』と始まる言葉です。
訳は観音様が物事をよく観察して、本質を見抜く深い智恵を養う訓練をしていたら苦厄(くやく)がなくなったという意味です。
苦しみだけの世界、いわゆる地獄道の世界にさ迷い、もがき苦しむ時が誰しもあるものです。
そんな生き地獄でもそこから抜け出すチャンスはいろいろとあると
教えています。
何をやっても袋小路の行き止まりを「厄(やく)」といいます。
この行き止まりの厄が突然になくなったという言葉が般若心経の出始めの言葉なのです。
観音様だからできたのではないのです。
一例です、今の自分の心は雲におおわれています、心はそれを嫌がっています。
または、雨が降り続いて雨宿りして動けない状態とします。
空を見上げて下さい。
『雲の上は真っ赤な太陽が輝いている』と世界中の諺があります。
般若心経では雲の上の太陽を想うのではなく、雲は流れて行くものと説いています。
『心の雲を流しなさい』と教えています。
雨でも傘があれば動けるではないか。
苦厄(くやく)は無くなるものではない。
苦厄は忘れ去るものだからです。
今ある雲を楽しむ心が
必要だと説いています。
どんな悩みも何十年も
過ぎれば、苦しみから解放されるものだからです。
どうか、そんな気持ち
で対応してください。
気持ちが楽になります
ように。
《外国の方には難しくて分からないかもしれませんね。ごめんなさい》