古稀を過ぎた主夫の独り言日記

主夫の独り言
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アフリカの想い出

ゆうちゃん

2014-03-11 09:35:14 | 日本語教師のつぶやき
小学校2年生になる前、友達のゆうちゃんがいなくなってしまった

ゆうちゃんは僕より体は大きかったけれど、一学年下だった
幼稚園では、年少組で同じクラスだった
家も近いし優しかったので、時々遊びにも行ったりした
市内で一番大きな八百屋さんで、家は結構羽振りもよかった
僕が1年生の時、ゆうちゃんが「家にはカラーテレビがある」と言った
さっそく見に行ったら、テレビ画面の前に色のついたカバーが付いていた
これがカラーテレビか、なんだかよくわからないなと思った

僕はゆうちゃんが引っ越したのを知らずに過ごしていた
おじいさんが女川町の出身で、長男家族だけを残して女川に帰ったのだそうだ
ゆうちゃんはおじいさんの次男の子供だったそうだが、そんなことも知らなかった
このことは小学校を卒業する頃に、母から聞いた
その時は、あまり気にも留めなかった

東日本大震災の後、女川の名前をよく聞くようになった
ゆうちゃんは元気でいるのだろうか
母は、女川の名前が出るたびに「ゆうちゃんのいるところだねえ」とつぶやく
僕はゆうちゃんの名字も名前も知らないことに気付いた
コメント
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