古稀を過ぎた主夫の独り言日記

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きろく

2022-04-21 17:27:28 | 主夫のつぶやき
仕事をしている頃のノートを読み返した。
有る事柄を探すのが目的だったが目的は達せられなかった。
大学ノート十数冊分とB5ノート数冊、そしてA6ノート十数冊。
シーンを思い出す記述もあれば、顔も思い出せない名前もある。
そんな中に父が亡くなる直前のことを書いた文章もあった。
癌が見つかった父に、隠し通そうと親族と打合わせたこと。
主治医、看護師長とも調整をしたようだ。
義父の亡くなる時の様子も記録されていた。
義父の葬儀直後、隣家のおじいさんが行方不明になった。
体力の落ちていた父が三日間探し歩いたこと。
四日目に死体で見つかったこと。
認知症で彷徨い歩いた末の出来事だった。
その一ヶ月前にはやはり同世代の近所のおじいさんが亡くなっている。
僅か一ヶ月半くらいの間に3人の知人が亡くなったのだ。
そして、父も次の年の正月に亡くなった。
結局、目的を忘れてノートを読み返していた。


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