田辺の地にゆかりの巨人達。
和歌山に生まれて、
大英博物館でも働き、サーカス団に紛れ込んで世界を旅し、
田辺で生涯を全うする。
今も残る熊楠邸。
熊野ンちゅうだけあって、
比類ない大酒呑み。
閑静な住宅地の中に今も佇む。
闘鶏神社。
東南アジアによくありそうなネーミング。
ここも熊楠ゆかりの地。
さらに遡ると、弁慶さん。
この怪物も田辺出身と言われている。
彼の一生の飲酒量は、もはや・
計量不可能。
本社殿。
熊楠さんも何度足を運んだ事か。
立派な摂社が並ぶ。
弁財天・サラスバティー。
熊野三山の奥宮、
玉置さんの末社も。
御神木の大楠は、巨大な幹を残し倒壊しても、
まだ、今の時代にも再生を続ける。
足を伸ばして、海岸沿いにある日吉神社。
こんな浜辺にも、5世紀後半からの人類の痕跡が残る、
磯間岩陰遺跡が隣接する。
何度もの巨大津波にも屈する事無く、人類の営みは続く。
ここも大楠の御神木。
三つ指。
山野草があたりまえの様に、
そこら中に庭園を創り上げる。
路地。
最後は町一番の飲み屋街、味小路。
看板の「しんべ」はその中でも私一押しの海鮮料理屋。
本宮・新宮・那智の奉納演奏の際には、
何度お世話になった事か。
私の一番の好物が、
「ながれこ」の刺身。
大阪では「とこぶし」で呼ばれ、あわびの子供みたいな奴です。
とにかく・
海の香りのエキスが凝縮されています。
この様な路地が、和歌山には今もあちこちにまだまだ残っています。
私の生まれ故郷海南にも。
このミニチュア感が良い。
迷い込むと・異空間の展開が始まる。
あの熊野の怪人・
これも・大概の酒豪、中上健次が、
自身の生まれた環境を、
たとえて表現した・
「路地」。
この「路地」の感覚は、実際迷い込んでみないと解らないでしょうね。
是非一度、皆様も迷い込んでみませんか・