入道雲が凄い勢いで現れ、
みるみる空のモンスターに。
その地上では、ついこないだまで葉っぱだけだった蓮池に、
多くのつぼみが誕生し、
ハスの華が咲き始める。
こんなに聖なる華も珍しく、
その足元は限って泥の沼。
そんな泥の沼に咲くこの華は、
大自然からの大きな教えのひとつの象徴。
泥の沼も、そこに咲く可憐な華も、
大宇宙ではなんら変わらぬ同じもの。
二輪の花も・
ひとつの同じもの。
やがてそれは風に吹かれ、
花びらは散り、
こんな姿に。
そして最後にはひげが生えてくる。
それらは全てひとつの同じもので、
夏の一夜の夢物語。
また・人生も同じ・・・