名前は変わり『ガルバホール』となりましたが、
前回ここ、旧『白龍館』での演奏会は私にとって人生の大きな節目となりました。
会場には、映画収録で名高い「黒澤組」の撮影班による一台何千万のカメラ3台とスイッチャーが投入され、
もはや・演奏会には似つかわしくない騒然とした光景が繰り広げられていました。
東日本大震災の翌年で、
リハーサルでも大きな地震に会場が揺れ、
この時初めて鎮魂曲「3.11」を関東で弾かせてもらいました。
その後、この曲は「天と地のレクイエム」として大きな役目を担う事となります。
今、私の演奏会を日本中で企画して戴いている『クラブワールド』の大村さんと初めて出会ったのもこの場所でした。
そしてその後も奇跡は続き、
私はその後、母校『大阪芸術大学』の教壇に立たせてもらう事になり、故郷「和歌山国体開会式」の音楽の依頼が届きます。
今回の演奏会では2曲の最新曲にトライします!
実は、前回『白龍館』演奏会の翌日にこの場所で行われたポニーキャニオンDVD「virtual trip 美瑛 富良野 Ⅱ」の収録では、モニターからの映像に気配を感じながら演奏を続けました。
その曲の中に、「Release」というタイトルの曲があった事を忘れていました。
今回のニューアルバムでは、それとは違う曲が「Release」として先にリリースされてしまった事になりますが、
前回のこの曲を・この同じ場所で・・・
「pre release」として復活演奏させてもらおうと想います。
自作曲の中では珍しくメロディーが無いミニマルなコードワークの連続、
私の「ー解き放つー」の当初のシンプルな想いを反映した曲想となっています。
もうひとつの新曲が「KANZEON」。
この曲も、この場所で収録された、
ポニーキャニオン「virtual trip 美瑛 富良野 Ⅱ」の収録様に準備された曲でした。
当初は「観世音」というタイトルで観菩薩捧げた曲で、
観自在は智慧を・観世音は慈悲を顕すと言われています。
今回の演奏会では初めて皆さんの前で弾かせて戴きます。
リハーサルをしていても涙が溢れて来ます。
不思議な力を持った曲の誕生!
今回で5度目になるでしょうか、
関田直美さんの詩の朗読による演奏会への導入。
東日本の演奏会のオープニングではいつもサポートを戴き、今回も前回の東京での演奏会に続きネイティブアメリカンの長老からのメッセージを、
新曲「pre Release」で語って戴きます。
今回の私の相方は、Bösendorfer model 275!
2000年代初頭にmodel 280に置き換えられ製造廃止になった、
ベーゼンドルファーの中でも珍しい貴重なコンサートグランドピアノで、
やや「正規化」された88鍵のその代替280に比べ伝統的なBösendorferの形をとり、275は底辺Fまで下がりその音にはより特徴的なBösendorfer ベルのような品質を持っています。
かなり手強い相手で在る事は間違いありません。
前回の演奏会の時も大苦戦しましたが、
同じこの場所で翌日行われたDVD「virtual trip 美瑛・富良野Ⅱ」の収録時にはさすがに気を許してくれたのか、最初からすんなりと音を奏でてくれていました!
そして、彼女は今回も私の事をおぼえてくれているでしょうか・・・
ベーゼンドルファーのピアノは全てが手造りで、
これまでの長い歴史の中で47000台しか製造されていません。最近ヤマハに買収されてしまいましたが、そのヤマハの製造数と比べると100分の1程です。
本当に命を持った生きたピアノです。
★NEW album『Release』リリース記念!★
YASUNOBU MATSUO piano Recital『Release』
@ガルバホール plays Bösendorfer 275
詩の朗読:関田直美
2017 8/5(土) Open:19:00 Start:19:30
会場 ガルバホール
(東京都新宿区西新宿6‐21‐1アイタウンプラザB103)
http://garba-hall.com/
入場料:3500円 全自由席 74名様
(当日受付にてお支払いいただきます。)
☆要予約 お申し込み先【02MA RECORDS】
リリースお申込みフォーム
http://www.formzu.net/fgen.ex?ID=P66645866
TEL&FAX:072-298-5447
mail:02ma@02ma.com
お申込みいただいた方より予約を受け付けさせてもらいます。
★引き換えに予約番号をお知らせします。
当日受付にてお名前とご予約番号をお伝えください。
定員になり次第締め切らさせていただきます。
沢山の皆様の御参加、
心よりお待ちしております。
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