くもり空の下で……

アルコールとギャンブル。依存症からの回復と成長を目指しながらの日々の雑感を発信。趣味の渓流釣りなども公開しています。

⑫ハンドメイドルアー:目入れ

2016-12-25 13:50:11 | ハンドメイドルアー
色止めが完了したら、いよいよ目入れの儀です。

市販のアイシールなどを使っても良いと思いますが意外と値段も高いので、ここは目玉も自作しようと思います。

3Dアイなども作ったこともありますが、今回はやめておきます。
また別の機会にでも私流の3Dアイ製作もご紹介できればと思っております。

それと、どうしても3Dアイを付けようと思うとアイ周辺などの顔彫りの作業もしなくてはならないので今回は省略させて頂きます。
(私には高精度に顔やエラ彫りをするスキルがありませんので💦)


では始めたいと思います。




用意するものはまずホログラムシートちよがみです。

100均で購入しました。

このホロ付きのちよがみをポンチでくり抜いていきます。

この時ちよがみを裏返してポンチを当てたほうがうまくくり抜くことができます。

(蜂の巣みたいだ………)



3Dアイなどを作る場合には専用の台紙などを用意しておき、そこへ貼り付けていったりしますが、今回は直接ピンセットなどを使い、ルアーに貼り付けていきます。

左右ずれていないように、慎重に貼り付けていきます。



貼り付けたら、アルミテープを貼った時と同様にボールペンやデザインカッターのキャップなどを使い、軽く擦ります。(かる〜くです。)ルアーの形状に馴染ませるように。

まだ黒目が入っていないので、少し無機質な感じですがここから命を吹き込んでいきます。



次に用意するものは水性ペン、またはゲルインクのボールペンです。
※注意:油性のペンは厳禁です。




この水性ペンかゲルインクのペンを使うのには理由があります。

ここまでの工程をずっと観てきて頂いている方なら想像できるかと思いますが、このあとの工程ではまた最終のトップコーティングがあります。

その時に油性ペンで目玉を書いてしまっていると全部流れ落ちてしまいます。
なのでここでは水性ペンかゲルインクのペンを使って黒目を入れていきます。


オススメはゲルインクのボールペンです。セルロースセメントに漬けたときにでも、滲んだりすることがありません。




命が吹き込まれたようだ。




乾くまでしばらく待ちます。




次はトップコーティングです。
(⑬へつづく)


⑪ハンドメイドルアー:色止め

2016-12-23 23:44:00 | ハンドメイドルアー
塗装も終ったので、目玉をつけてトップコーティング(ディッピング)に。

………………といきたいところですが、このままドブ漬けを行うと、せっかく苦労して塗装した色や模様はダラダラと全部流れ落ちてしまいます。

ここではそんな色流れを防ぐための「色止め」の方法を私なりに紹介したいと思います。


ハンドメイドを始めたばかりの頃はこの色止めの作業をナメていて、失敗の連続でした。

「なんで上手くいかない?」
……とずっと考え、様々な人のやり方を参考にしたり、塗料の種類(第一石油類と第二石油類の違い)などについても調べたりしていました。

最近はようやく失敗も少なくなってきましたが、今でもこの色止めの作業はこのルアー作りの中でも、一番緊張する作業です。


では、まいります。



まずはセルロースセメントを専用薄め液にて50%濃度に希釈したものを用意します。

私はこのように別容器に作っておきます。

薄める時には専用の物を
(これです↑)




50%濃度にしたセルロースセメントが用意できたら、それをエアブラシで吹き付けていきます。



※注意:換気とマスクの着用をお忘れなく。

エアブラシの吹き付け要領は塗装の時と一緒ですが、私の使っているエアブラシ(0.3mm口径)ではノズルが詰まってしまいうまく噴射できなかったので、今回はセルロースセメント濃度を30%ぐらいにまで希釈しました。

今回は4個作っていますので、それをローテーションしながら薄く塗り重ていく感じです。
始めから厚塗りしてしまうと、色流れしてしまう恐れがあるので注意しましょう。

私の場合、この薄く塗り重ていく作業を6回~10回ほど繰り返しています。
すると先程まではあまりツヤのなかったルアーにツヤが出てきます。

小細工した模様もいまのところはまだ保たれています。


(エアブラシにて6回~10回吹き付けた後の状態)




そして乾燥をまた12時間以上。




ここで
ポイント①

※必ず半日以上は放置して待つ。


これが大事です!

見た目は乾いているように見えますが、ここは我慢です。



せっかちな私はここを待ちきれずに、次のディッピングをしてしまいよく失敗していました。



…………
…………
…………

【約12時間経過】






しっかり乾燥させた後、ここから色止めの締めを行います。

ディッピングです。

用意してある50%濃度のセルロースセメントを使い、漬けていきますが、ここで


ポイント②

※上げるときにはいつも以上ににゆっくりと。



です。
感覚的には30秒ぐらいかけて、ゆっくりと上げるイメージです。

手がプルプルと震えてきそうですが、耐えながらゆっくりと上げていきます。



…………
…………
…………

そして、また乾燥を6時間以上。


…………
…………
…………


この時点で色が流れていなければ、色止めはほぼ成功です。






小細工した模様も無事でした😌







(⑫へつづく)











⑩ハンドメイドルアー:塗装

2016-12-21 16:47:39 | ハンドメイドルアー
寒い日が続いていてなかなかやる気が出ずにいましたが、いつまでもほったらかしにしておくわけにもいかないので、塗装に入ります。

寒い日が続いていますが、湿度は低めですので塗装するには好条件です。

雨が続く日など湿度が高い時には、塗装やディッピング時にはかぶり気味になってしまいます。




私は塗装にはエアブラシを使っています。

子供の頃からプラモデルなどは好きでよく作ったりしてはいましたが、エアブラシは今回のルアー製作にあたり初めて購入しました。

エアブラシがなくても筆や缶スプレーなどを使っても塗装は可能ですが、私には筆で塗ったりする技量がないだろうな…………と思ったのでやむなく購入しました。
ネット通販で一番安いものを購入しましたが、今のところは故障などもなく使えております。
付属のコンプレッサーはオマケのようなものなので力不足は感じますが、渓流ミノーサイズ(5cm)ぐらいのものを4~5個塗装するぐらいならば充分に使えています。



塗料はルアーメイキングなど、セルロースセメントとの相性が良いと言われているMr.カラーを使っています。


これを専用の薄め液で薄めてから吹き付けていきます。




私は弁当用などのアルミケースにMr.カラーを入れ、薄め液で【4:6】ぐらいの割合で薄めてからエアブラシのカップにスポイトなどで入れていきます。
(これ便利です)↑



まずは腹の部分をホワイトで吹き付けてみます。


近づけすぎずに20㎝ぐらい離して、ムラが出ないように注意しながら吹き付けます。





私のフェイバリットカラーはBS(ブラック、シルバー)ですが、それだけでは面白くないのでゴールドも作ってみました。


#48番クリアーイエローを吹き付けてみます。
アルミテープのシルバーがベースになっていますので、そこへクリアーイエローを吹き付けることでゴールドに変化します。




いまのところ順調です。



次に背の部分を塗っていきます。
薄い色→濃い色へ徐々にグラデーションをかけるような感じに吹き付けていくのがセオリーだと思いますが、ここでもめんどくさがりな私はいきなり濃いめの#18番ブラックグリーンを吹き付けました(無謀)




まぁいいでしょう(自己満足)


背の部分の模様は三角コーナーのネットを切って、ルアーに被せながら吹き付けています。





いろんな色を試してみるのも、ハンドメイドの醍醐味のひとつです。







あ!!



大事なことを忘れていました!




今日は寒い日でしたが、多少の寒さは我慢してサッシなど扉は全開にして換気をしながらキッチンにて塗装を行いました。

ですが、それだけでは不十分。

私はディッピングや塗装などの有機溶剤を使う際には必ずマスクを着用しています↓

これは重松製の有機溶剤防止のマスクです。


※くれぐれも有機溶剤使用時には吸い込んだりしないように注意して下さい。









塗装が完了したら、また1日ぐらい乾燥させます。


(⑪へつづく)

⑨ハンドメイドルアー:ディッピング(塗装前)

2016-12-19 22:19:00 | ハンドメイドルアー
前回ようやくアルミ貼りまで終わりました。



ここからの工程は、最終のトップコーティングが終わるまで、なるべくなら間隔を空け過ぎないように計画的にしたほうが良いと思います。


…………何故?

と思われた方に少しだけ説明させていただきます。


セルロースセメントでディッピングを繰り返してきましたが、セルロースセメントは時間と共に乾燥しつつ硬化していく性質をもっています。



あまりに乾燥時間が短すぎると硬化不良をおこしてしまったりしますが、逆にあまりディッピングの間隔(時間)を空けすぎてしまったりすると、前回ディッピングしたセルロースセメントと伸縮率に差が出てしまい、今までコーティングしてきたセルロースセメントがヒビ割れたりしてしまうことがあるからです。
(以前に作ったルアー)


この写真をみていただくと分かるかもしれません。
これは完成してから釣行に出掛けた後にルアーの表面にキズがついてしまったので「もう1回ディッピングすればキズも消えるかな………」
…………と思いディッピングをしてみました。
するとキズは消えてくれましたが、その代わりにルアー全体にひび割れができてしまいました(T0T)💦💦



まぁ…ただ釣るためにだけに使用するならばそれほど問題もなく使えるとは思いますが、せっかくここまで作ったのにひびなどがミシミシと入ってしまうとやはり「残念なルアー」になってしまいます。
私のように「残念なルアー」になってしまわないように注意して下さい。


アルミを貼る前ならばひび割れも隠すこともできますが、ここから最後のトップコーティングまでは途中でひび割れがもしできてしまっても、もう修復のしようがないし隠せません。

なので、もしこれから先の作業に間隔が空いてしまいそうな場合には、この⑨の工程に入る前に中断しておくことをオススメします。

私もこの失敗を繰り返さないように今は注意しています。







……………では気を取り直し作業を再開していきます。


前回アルミ貼りまで終わりました。
ここからすぐにでも塗装に入りたくもなりますが、アルミとバルサ材との段差をなくすため。
それと同時にエアブラシなどの塗料がキチンとボディーに馴染んでくれるように、ここでまたセルロースセメントのディッピングをしていきます。



漬けて
ゆっくり上げて
乾燥を12時間以上

…………
…………
…………
向きを替えて




また漬けて
ゆっくりと上げて
乾燥を12時間以上



……………
……………
……………


私はここでのディッピングは4回ほど行っています。

4回ほどでアルミとの段差はほぼなくなると思います。




さぁ、いよいよ次回は塗装に入ります。





ではまた。






(⑩へつづく)

⑧ハンドメイドルアー:アルミ貼り

2016-12-16 22:50:10 | ハンドメイドルアー
コーティング(ディッピング)を5回して、カッチカチになり艶もでてきたルアー。
ここではさらに装飾を施していきます。

次はフラッシング効果を出す為に、塗装前にアルミを貼って行きます。


ターゲットとなる魚に対してフラッシングの効果がどのぐらいあるのかは分かりませんが、せっかく作るのならば少しでも完成度の高いものを目指したいものです。


私は材料にキッチン用の隙間などに使用するキッチンアルミテープを使っています。


100均やホームセンターなどで売られています。


普通のアルミホイルをリターダー(かぶり防止剤)を使って貼り付けていく方法もありますが、おおざっぱな私の性格にはどうも馴染めないので未だに簡単なアルミテープを使っています。
(リターダーにはセルロースセメントを溶かす効果もあります。)






コーティング(ディッピング)を重ね、防水もある程度はできているので、アルミを貼る前に浮力や浮き姿勢を洗面所でチェックしておきました。
あまりに浮き過ぎてしまっていた場合などは、ディッピングを追加すると多少は変化すると思われます。

まずまずです。

完成時には更にスプリットリングと#12番のトリプルフックを装着予定なので、ヘビーシンキングミノーになってくれる………


はず( ̄ー ̄)💦です。






まず、またここで①で作っておいたテンプレートを使ってアルミテープの裏側に型を書いておいて、型通りに切り抜きます。



そして頭の部分をはじめに切り離しておきます。


次に鱗の模様をアルミテープにつけていくのですが、私はポンチやデザインカッターの柄を使って鱗模様をつけています。
金ヤスリなどを使っても面白いと思います。



アルミ部分を表にしておき、ポンチやデザインカッターの柄を使って転がしていきます。



次に背と腹の分け目の側線をけがき針などで書いていきます。
(インクの出なくなったボールペンがあったので、それを使って書いてみました。)




できあがったアルミを慎重にルアーへ貼り付けていきます。

貼る位置が少しぐらいズレてしまったとしても、アルミテープは意外と伸縮性があるので慌てずに微調整していきます。

ボールペンやデザインカッターのキャップなどを使って、周りにできたシワなどを伸ばしていくと良いでしょう。



初めて作る形状のルアーなのですこし手こずりましたが、なんとかアルミ貼りが終わりました(^O^)💦








(⑨へつづく)