くもり空の下で……

アルコールとギャンブル。依存症からの回復と成長を目指しながらの日々の雑感を発信。趣味の渓流釣りなども公開しています。

⑦ハンドメイドルアー:ディッピング(下地)

2016-12-15 15:48:00 | ハンドメイドルアー
……………さて、さっきドブ漬けをし、乾燥のため吊るしてから半日が経ちました。


今日は肌寒く、気温も低めですが、そろそろ乾燥しているかと思いますので様子を見てみます。


大丈夫みたいです。

写真では解りづらいとは思いますが、ルアーの表面はザラザラとしていて毛羽立っています。


この毛羽立ちを#400番~#800番ぐらいの耐水ペーパーを使って「軽~く」こすってザラザラ感をなくしていきます。
(ホントに軽~くです)



次に、アイの部分に着いているセルロースセメントをデザインカッターなどで取り除きます。

解るでしょうか?薄くシャボン玉のように膜ができてしまっています。
すでに乾燥しているので、デザインカッターなどでコレを取り除きます。




ここからまたディッピングを繰り返していきます。



さっきは頭の方を下にしてドブ漬けを行いましたので、今度は尻尾の方を下にして漬けていきます。(上げるときにはゆっくりと)


漬ける際には頭と尻尾を交互にしていかないと、セルロースセメントがどちらかに片寄ってしまうらしいです。
(よくわかっていない私💧)


……………なのでディッピングを繰り返していく際には、頭と尻尾を入れ替えながらやって行きましょう

✊( ̄ー ̄)おーっ!






前回は30分ほど漬け込みましたが、今回はただ漬けて上げるだけです。


そして下側のアイに溜まっているセルロースを爪楊枝などで取っておきます。



簡単ですが、5回ほどこの作業を繰り返していきます。


漬けて↓
上げて↓
乾燥を12時間~24時間↓
そしてペーパーがけ



🐟🐡上下の向きを替えて



また
漬けて↓
上げて↓
また乾燥を12時間~24時間……………
またペーパーがけ……………
…………………
……………………







単純ですが、なかなか根気がいる作業です。

……………
………………
…………………


回数を重ねる毎に艶がでできます。




私はこのディッピングを大体5回~6回ぐらいやっております。


……………
……………
……………



約3日かけて5回のディッピングをしました。





3回目のディッピングの前に頭の部分を油性マジックで黒く塗ってみました。



これはプロのビルダーSさんの工法です。
参考にさせてもらっています。

プロに限らず工法などは企業秘密にしておくことが多いかと思いますが、そんな中すべてオープンに紹介してくれているSさんには頭が下がりますm(__)m




(⑧へつづく)
















⑥ハンドメイドルアー:ドブ漬け

2016-12-15 12:16:00 | ハンドメイドルアー


セルロースセメント
成分:ニトロセルロース、合成樹脂、有機溶剤
用途:ルアーメイキング、木工工芸、日曜大工、釣具工作

第4類 第1石油類火気厳禁







成型の終わったルアーたち。


もうリップをつけたら使えそうに見えてしまいますが、まだこの段階ではバルサは柔らかく、水も吸ってしまい使い物になりません。

なので防水と強度を持たせる為に、これからコーティングを繰り返していきます。

木固めです。



コーティング材にはウレタン、セルロースセメント、エポキシ………など種類もイロイロありますが私はセルロースセメントを使っています。

……………というか、私はセルロースセメントしか使ったことがないので他のものは分かりません^_^;


私はナガシマ製のセルロースセメントを使っていますが、使いやすく耐久性にも満足しています。

さすがにこのコーティング材は近所のホームセンターでは手に入らないので、ネット通販で取り寄せています。


それと合わせて専用の薄め液も用意しておきます。(後の行程で必要になります)

私はこのようにビンに小分けしています。








………それではコーティング(ディッピング)に移ろうと思います。




まず私の場合1Kのアパート住まいなので、コンパクトな乾燥場所が必要です。



シンナー臭い部屋で過ごすのは身体によくありません。
居間に置いておくわけにもいかないので、私はキッチンの方にあるクローゼットで乾燥をさせてます。(洋服などもそれほど持ってはいないので💧)



まずはこのような物を準備しました↓


100均で買ってきたカゴを組み合わせ、下には新聞紙を敷いてあります。




次にドブ漬けしたルアーを乾かす為、吊るしておくハンガーが必要です。
私は📎クリップを曲げて使っています。




それではセルロースセメントを小分けしたビンにルアーを浸けていきます。


漬け時間は人それぞれ。サッと漬けてすぐに上げてしまう人もいたり、一時間~?時間も漬けておく人もいたりと様々なようです。


あくまでこれは私の場合ですが、初回のドブ漬け時だけは20分~30分程度ほどセルロースセメントに漬けておきます。
(2回目からはサッと漬けて、ゆっくりと上げるだけ)



よく見ているとブクブクと小さな気泡が出てきます。



「うーん。。。吸ってる 。 吸ってる。 染み込んでおります。」



(※注意:放置しておく場合は必ずラップなどで密封しておきます。)



(※セルロースセメントの濃度について。
ある程度セルロースを薄めてドブ漬けを行う方もいると思いますが、私はセルロース100%でドブ漬けをしています。)



…………
…………
…………


さて30分程経過しました。





ビンの中のルアーを見てみます。

ブクブクと気泡がもう出てきていないようなら、ゆっくりとルアーを引き上げます。


ゆ〜っくりと………






ゆっくりと引き上げたルアーを準備しておいた乾燥用のカゴへ吊るしていきます。


引き上げた際セルロースセメントがアイの部分に溜まってしまうので、爪楊枝などで余分なセルロースセメントを取っておきます。






このまま暫く放置して乾燥させます。
(最低でも6時間以上)

乾燥時間は季節や環境により変動します。







(⑦へつづく)

⑤ハンドメイドルアー:貼り合わせ~成型

2016-12-12 13:48:38 | ハンドメイドルアー
次はオモリと構造線を入れて2枚のバルサを貼り合わせていきます。

ここでの接着で私は瞬間接着剤を使っています。


ウェイトと構造線を入れてから4~8箇所ぐらいに少量の瞬間接着剤を垂らして貼り合わせます。(あんましつけすぎると、はみ出た接着剤が手に貼り付いてたいへんなことになります)


柔らかいバルサ材だとすんなりと接着できますが、硬めのバルサ材だと構造線が通る部分を少し削っておくか、凹みを作っておくほうがスムーズに貼り合わせができると思います。
(今回は削っていません。)

貼り合わせた時に隙間などができないように注意して下さい。




貼り合わせが終わりました。




……接着が終わり、ここからはデザインカッターと紙ヤスリを使って成型していきます。

まずは またここでモデルにしているルアーを






『じぃ~~~っ』


……………と、色んな角度から眺め観察してみます。








そして…………







『ほほう………、こんな感じかぁ。』

…………と、納得できたらデザインカッターで角の部分を面取りしていきます。


写真では片手で削っているように見えますが、実際には片手でなどではしていません。※カッター使用時には怪我などしないように注意して下さい。(片手は📱を持って撮影しているので、残念な画像になってしまっていますがご了承下さい。)


写真では解りづらいですが、一応面取りが終わりました。




ここからは紙ヤスリを使って成型していきます。



何度もモデル(本物)と見比べながら少しづつ研磨していきます。


私はまず#120番の紙ヤスリで大体削っておいて、仕上げに#400番の耐水ペーパーで仕上げています。


この工程は手間もかかりますが、個人的にはスゴく好きな行程です。
徐々に理想の形になっていく様子がなんとも言えません。


………………
…………………


成型が終わりました。




before↓



after ↓





ルアーっぽくなってきました。





やっと一段落です(^O^)💦





(⑥へつづく)




追伸:

ここまでは駆け足で製作過程を紹介して参りましたが、 次回⑥はしばらくお待ち下さい。

………というのも、これからセルロースセメントへのドブ漬け(デッピング)作業を繰り返していきますが、これが非常に時間のかかる工程です。

ブログUPと平行してリアルタイムでルアー製作をしておりますが、たぶん1週間ぐらいは かかってしまうかと思われます。

どうぞご了承下さいm(__)m











④ハンドメイドルアー:ウェイトルーム

2016-12-11 11:33:20 | ハンドメイドルアー
次に錘を埋め込む為のウェイトルームを彫っていきます。

私の場合はここでまた①で作っておいたテンプレートを使用します。



①で作ったテンプレートはマスターとしておき、それを基にもう一枚同じものを作ります。

そして新たに作ったテンプレートにポンチを使って2ヶ所穴をあけます。

穴をあけたものがこちら↓

ポンチはイロイロなサイズのものが100均の手芸コーナーなどで売られています。



新たに作った穴あきのテンプレートを切り出したA~Dのバルサに重ね、ペンで◯印をつけていきます。(左右対称にズレないように)


ウェイト(錘)の位置や重量はお好みですが、なるべくブランク本体の下側に置くと安定した泳ぎになるかと思います。



ここからウェイトホールを彫っていくのですが、ここで今回はじめて電動工具を使います。


ネット通版で購入しました。3000円弱だったと思いますが、安い割りにはビットもたくさん付いていて重宝してます。


このルーターを買う前までは彫刻刀などを使って彫っていましたが、なかなかうまくいかずに苦労してました。




ディスクカッターも5枚ついていました。


今回ウェイトホールを彫るのには、このビットが丁度よさそうなので、使ってみました。


うい〜ん。


…………
………………
……………………

やべっ!



彫りすぎた!








…………………調子にのって削っていると、貫通してしまったり、せっかくここまで作ってきたブランクが台無しになってしまう事がありますので少しづつ慎重に削っていきましょう。(私は何回も失敗しています💦またやってしまった……)


ウェイトとなる錘は近所のホームセンターのアウトドア、釣具のコーナーで売っていたバス釣り用のスプリットシンカーを使いました。
(何となく重さのバラつきが少なそうだったので)
ガン玉でもいいと思います。



ではここで、現時点でのこれまでの材料の重さを計ってみましょう。

型どりしたバルサ材(ブランク)と構造線、それと錘を合わせると…………










2.4グラム…………

まぁこんなもんでしょう。


できれば2.8グラムぐらいが理想でしたが、まぁこのぐらいの誤差ならまずまずということにしておきましょう。
(まぁ、なにぶん素人なのでね、お許しを^_^;)




このあとの行程で、コーティング、アルミ貼り、またコーティング、リップの取り付け………等がまだ残っていますので、理想的なシンキングミノーになってくれるといいのですが。。。



(⑤へつづく)




③ハンドメイドルアー:内部構造線ワイヤー

2016-12-10 13:13:25 | ハンドメイドルアー
次にルアーのアイの部分となる構造線ワイヤーを作っていきます。



私は0.6mmか0.7mmのステンレスの針金を使っています。
(ホームセンターで購入しました)




長さは作りたいと思っているルアーの全長×2+ (1㎝~2㎝)ぐらいが丁度いいと思います。




今回、私の場合は(ルアー全長)4.5㎝×2+1㎝で計算したので10㎝でカットしました。



次にカットした針金をアイの形に曲げていきます。



"ワイヤーループプライヤー"なる便利な物が売っているそうですが、私的には高価なので、未だに入手出来ていません。それを使うと驚くほどキレイなアイが作れるようです。(欲しい^_^;)




精密トライバーの先などを使って曲げていくといいと思いますが、何個も同じ形の構造線を作りたい場合はやはり専用のジグなどを作っておくと便利です↓

(このような物を自作して私は使っています)



ジグを作る時にも①で作っておいたテンプレートがここでも活躍します。


ジグ作りでは、なるべく硬い木型にテンプレートで形を書き込み、5ヶ所に釘を打ち込みます。

そして、釘の頭の部分をペンチ等でカットしてジグの出来上がりです。
先に釘の頭を切ってから木型に打ち込んでもいいと思います。(釘硬いですからね)



構造線が出来上がりました。

(④へつづく)