過去も未来も存在せず、あるのは現在という瞬間だけだ。

　本日３月１８日は、ローマ皇帝アレクサンデル・セウェルスと母のユリア・マメアがマクシミヌス・トラクスにより暗殺された日で、エルサレムに入城した神聖ローマ皇帝フリードリヒ２世が聖墳墓教会でエルサレム王として戴冠した日で、フランス国王フィリップ４世の命で捕えられたテンプル騎士団団長ジャック・ド・モレーが宗教裁判で異端とされて焚刑に処せられた日で、パリの民衆がアドルフ・ティエールの臨時政府に対し武器をとって蜂起した日で、ハワイ王国がアメリカ合衆国に対して独占的な通商権を与える条約を結んだ日で、ギリシャ国王ゲオルギオス１世が暗殺された日で、北京の段祺瑞政府打倒を叫ぶ民衆のデモに対し政府軍が発砲した三・一八事件が起きた日で、メキシコが国内にある外国所有下の石油資源をすべて国有化した日で、ナチス・ドイツ軍がハンガリーを占領した日で、早川電機とソニーが商用化された製品としては初の電子式卓上計算機を発表した日で、岡山県岡山市の原尾島交差点に点字ブロックが世界で初めて設置された日で、カンボジアでロン・ノル首相のクーデタによりノロドム・シアヌーク皇太子が亡命した日で、ＯＰＥＣ諸国が五か月に渡り続けていたアメリカ・ヨーロッパ・日本への石油輸出禁止措置を解除した日で、江崎グリコ社長が西宮市の自宅から「かい人21面相」に誘拐された日です。

　本日の倉敷は晴れのち曇りのち雨でありました。
　最高気温は十六度。最低気温は十度でありました。
　明日は予報では倉敷は雨が降ったりやんだりするとなっております。


　本日は私はお仕事がお休みの日でありました。
　露呈していた幼児がもとい固定していた楊枝がもとい予定していた用事が突然キャンセルになり朝から呆然としておりました。
　あまりにも呆然としすぎて「今日は何をしていたのか？」を全く覚えていません。先ほど我に返りました。

　おぉ。見事に休日を無駄に過ごしてしまったぜ。
　素晴らしい！ これぞ真の休日の過ごしかたと言えましょう！
　蓄積されたものなど何もありませんが、よい。すべてこれで良い。

　現在、見事な休日の過ごしかたに我ながら惚れ惚れといたし絶賛自画自賛中なのでございます。

『ほとりの朔子』

　昨日の夜は、映画『ほとりの朔子』のＤＶＤを観ていました。

　大学受験に失敗してふらふらしていた朔子は叔母の海希江の提案で夏の終わりの２週間を海辺の街で過ごすことになった。
　彼女は、近所に住む兎吉や兎吉の娘・辰子や兎吉の甥・孝史らと出会う。
　大学受験のことは忘れて朔子は海辺の街でのんびりと過ごす。のだが……。

　監督は、深田晃司。
　出演者は、二階堂ふみ、鶴田真由、太賀、古舘寛治、杉野希妃、大竹直、小篠恵奈、渡辺真起子、松田弘子、想田和弘、志賀廣太郎、など。



　当然のことではあるのだけれども、この世には完全なる善とか完全なる悪とかは存在していない。
　どんなものもどのような者も良いものと悪いものを混在させていて、何かを選ぶことはそれに含まれている良いものと悪いものを丸ごと選ぶことになる。
　なので何かを選択する時、多くの人は迷ってしまう。或いは都合の悪い部分に目をつむる。
　何も選ばないということも選択の一種で良い面と悪い面がある。

　モラトリアムな状態となった者が、何かを選んじゃった者を見つめて観察するお話かな？
　良いことと悪いことの両面を丸ごと理解している人もいるし、そうでない人もいる。

　下世話なお話なのだけれども普遍的なお話にも解釈できそう。
　説明的ではなく押しつけがましさはありません。

　役者の力を存分に引き出している映画ですね。
　役者に力がないとこの映画は失敗してしまう。役者の魅力を存分に引き出しています。

　面白かったですよ。