昨日の夜は、映画『時計じかけのオレンジ』のDVDを観ていました。
近未来のロンドンが舞台。
15歳のアレックス・デラージは、仲間と夜な夜な無軌道な暴力行為を行っていた。
ホームレスの人を戯れに襲って叩きのめし、他の不良グループと喧嘩をする。盗んだ車で郊外に出て一軒家に押し入り、その家の夫婦に乱暴をする。
ある日、アレックスは一軒家に強盗に入って老婦人を撲殺する。
その後、彼は仲間に裏切られて警察に逮捕される。
懲役14年の実刑判決が下されて収監されたアレックスは、模範囚を装い牧師と懇意になっていた。
彼はルドヴィコ療法の被験者となることと引き換えに刑期短縮の機会を得ようとしていた。
しかし……。
監督は、スタンリー・キューブリック。
出演者は、マルコム・マクダウェル、ウォーレン・クラーク、ジェームズ・マーカス、ポール・ファレル、リチャード・コンノート、パトリック・マギー、エイドリアン・コリ、ミリアム・カーリン、オーブリー・モリス、スティーヴン・バーコフ、マイケル・ベイツ、ゴッドフリー・クイグリー、マッジ・ライアン、フィリップ・ストーン、Sheila Raynor、Clive Francis、アンソニー・シャープ、ポーリーン・テイラー、など。
原作は、イギリスの小説家アンソニー・バージェスによるディストピア小説。
1971年に公開されたアメリカ映画です。
映像はスタイリッシュなのだけれども、内容はエグイです。
無軌道で狂気に満ちた暴力行為と管理全体主義に向かう社会を描いています。
主人公達の暴力は狂気に満ちているけれども、大人達の対応もやはり狂気に満ちています。
人間を描いているのだけれども身も蓋も無い。容赦ないなぁ。
現代を皮肉っている風刺的な作品。
面白かったですよ。