昨日の夜は、惣領冬実の漫画『チェーザレ 破壊の創造者』の第10巻を読んでいました。
イタリアルネサンス期の軍人・政治家でマキャヴェリが著書『君主 論』の中で「君主の理想」として紹介したルネサンス期のイタリアの人物、チェーザレ・ボルジアを描いた作品です。
メディチ家から初の枢機卿が誕生する。ジョヴァンニ・デ・メディチがサピエンツァ大学の最終試問に挑む。
諮問に答えてクリアしていくジョバンニに、試験官の一人でジョバンニの友人でもあるチェーザレ・ボルジアは難問を突きつける。
ピサ・フィレンツェ編の最終章です。
読み応えたっぷり。
青春の日々が終わる寂しさと高揚感が見事に描かれています。
チェーザレはもうすでにボルジア家の一員として権謀術数の世界に入っていますが、そんな彼も感慨深げで感傷的です。
イタリアは各勢力の世代交代が始まっていてそれまでの均衡が不安定になりつつあります。
面白かったですよ。
続きを読んでいこうと思っております。