12/22(日)、新潟市総合福祉会館で「こわれ者の祭典」が開催。
今年もスタッフで参加しました。
まずは午前中に集合し、ホールに土足で入れるようにマットを敷いたり、そこに椅子を並べたり、ステージを出してマイクや照明などを並べるという、一番人手が必要な作業。
音響を担当してくれたNiigataMixSandのGUNさんに「これ、来年のために写真を撮っておいた方がいいよ」と言われたので、記録写真を載せておきます。
今回から月乃さんが新しいLED照明を購入したのでみんなで組み立てたのですが、月乃さんがまったく組み立て方が分からずに「もうここで生きづらさが始まっている!」と嘆きはじめる!
と言いつつ、みんなで協力してなんとか組み立てることに成功。
すると月乃さんが、「朗読で使いたいので、伊勢丹がクリスマスの賑わっているような写真を撮ってきてくれませんか」と僕に言って来たではないか。
そこで、リハーサルの時間に伊勢丹に行って写真を撮影、果たしてどうやって使われるのか…
開場の時間となり、いつもの司会の江口歩さんと松井弘恵さん、そして今回からColorfulMapの籠島高志さん(まじめ人間)も加わって、3人の軽快なトークが始まる。
前説では、この日は音響担当だったGUNさんも歌ってくれました。
最初は60席用意したものの、予想以上にお客さんが多く、急遽客席を増設。
最終的に100名以上の方にご来場いただき、ありがとうございました。
この日の出演者は、こわれ者の祭典メンバーの月乃光司さん、Kaccoさん、木林おずさん、そして新メンバーのColorfulMapのゆみさん、ゲストはさいがた医療センター院長の佐久間寛之さん。
恒例の「病気だヨ!全員集合!」でスタート。
まずは「人生がどん底だった時」というテーマでトーク。
月乃さんは若い頃の醜形恐怖症やアルコール依存症で入院したこと、Kaccoさんは摂食障害で過食と拒食を繰り返したこと、木林おずさんは長年ノイローゼに苦しみさらに最近になって妻子に逃げられてしまったという現在進行形の生きづらさのこと、ゆみさんは学生時代に摂食障害とアルコール依存症で体がボロボロになってしまったことを語る。
続いて、「そこから人生をどうやり直したか」というテーマ。
今度は話す順番が逆になり、ゆみさんはColorfulMapの活動を始めたこと、おずさんは音楽や漫画を描くなど表現活動、その中で「自分よりヤバイ人もいるな」と気付いたこと(ここに対して「あなたもヤバイですよ」と月乃さんのツッコミ)、Kaccoさんは絵を描くバイトをして少額でも日常生活の練習になったこと、最後の月乃さんは好きな女子プロレスの映像を見ながら筋トレをすることを語る。
ちなみに最後の月乃さんは、わざわざ女子プロの映像を見ながら筋トレをする自分の映像(何故か下半身はブリーフ)を流し、「この筋トレの器具をこわれ者の祭典の物販で売ろう」ととんでもないことを言い出す!
かと思えば、その映像を撮ったのは奥さんらしくて、何だかんだいい奥さんとの出会いが良かったんだろうなと思いました。
そして、さいがた医療センター院長の佐久間寛之さんが、アルコールも摂食障害も依存性があることを専門家の立場から解説。
自分の中の苦しみに耐えられなくなった時に人は何かに依存してしまうそうで、だからこそ、依存をやめるのは自分の中の苦しみともう一度向き合う難しい行為、そこで一番大切なのは苦しみを分かり合える仲間と出会うこと。
最近はオーバードーズに依存する人もいるそうですが、現実の友達よりも薬物に依存してしまうことを「ケミカルフレンド」と呼ぶそうです。
ケミカルフレンドよりもリアルフレンドを見つけることの大切さは、月乃さんがずっと言っている「仲間」という考え方とも通じるなと思いました。
後半は、木林おずさんのギター、ゆみさんの歌、Kaccoさんの朗読、そして月乃さんの朗読パフォーマンス。
ゆみさんのギター伴奏はおずさん、そして月乃さんのギター伴奏はなんと佐久間院長でした。
ちなみに、月乃さんは朗読の最初に「クリスマス前の伊勢丹には幸せそうな人達が訪れていますが、この会場には生きづらい人達ばかり!」と観客イジリを始め、そこで僕の写真が使われたのでした。
そんな使われ方かーい!
最後はもう一度「病気だヨ!全員集合!」
こうして無事に今年の「こわれ者の祭典」も終了しました。
気付けば長年の付き合いの「こわれ者の祭典」、僕の最初の出会いは12年前ですが、当時は障害やマイノリティが今よりもタブー視されがちな時代で、そんな常識を打ち破るために生きづらさを堂々と表現してきたのはとても画期的だったと思います。
実際僕は12年前に感動したし、趣旨に賛同したからこそ長年スタッフをしてきましたが、でも昔よりも障害者やマイノリティへの理解が少しずつ進んできた今、時代や価値観の変化と共に生きづらさの伝え方も変わっていく時という気持ちもあります。
例えば、今までの「こわれ者の祭典」では、タブーのないトークでは過激な発言もあったと思うのですが、今年はそれぞれが実体験や本音を率直に語り、そこに佐久間院長が解説するという、深いトークができたと思います。
さらにパフォーマンスも、今まで剥き出しの感情を爆発させることもありましたが(それはそれで好きでしたが)、今回はそれぞれの気持ちががしっかり観客に届く、落ち着いたいい雰囲気でできたと思います。
そんな感じで、いい方向に進めているなーと感じられた、今年の「こわれ者の祭典」でした。
来年からも地道に、一歩ずつ進んでいけたらいいなと思います。
終演後、交流会も終わり、撤収作業も終了したあとで、出演者とスタッフのみんなで記念撮影。
皆さん、お疲れ様でした&よいお年を!
ちなみに、この日の様子はNHK新潟に取材してもらえたので、来年2月のニュースで放送予定でした。
来年も「こわれ者の祭典」をよろしくお願いします!
今年もスタッフで参加しました。
まずは午前中に集合し、ホールに土足で入れるようにマットを敷いたり、そこに椅子を並べたり、ステージを出してマイクや照明などを並べるという、一番人手が必要な作業。
音響を担当してくれたNiigataMixSandのGUNさんに「これ、来年のために写真を撮っておいた方がいいよ」と言われたので、記録写真を載せておきます。
今回から月乃さんが新しいLED照明を購入したのでみんなで組み立てたのですが、月乃さんがまったく組み立て方が分からずに「もうここで生きづらさが始まっている!」と嘆きはじめる!
と言いつつ、みんなで協力してなんとか組み立てることに成功。
すると月乃さんが、「朗読で使いたいので、伊勢丹がクリスマスの賑わっているような写真を撮ってきてくれませんか」と僕に言って来たではないか。
そこで、リハーサルの時間に伊勢丹に行って写真を撮影、果たしてどうやって使われるのか…
開場の時間となり、いつもの司会の江口歩さんと松井弘恵さん、そして今回からColorfulMapの籠島高志さん(まじめ人間)も加わって、3人の軽快なトークが始まる。
前説では、この日は音響担当だったGUNさんも歌ってくれました。
最初は60席用意したものの、予想以上にお客さんが多く、急遽客席を増設。
最終的に100名以上の方にご来場いただき、ありがとうございました。
この日の出演者は、こわれ者の祭典メンバーの月乃光司さん、Kaccoさん、木林おずさん、そして新メンバーのColorfulMapのゆみさん、ゲストはさいがた医療センター院長の佐久間寛之さん。
恒例の「病気だヨ!全員集合!」でスタート。
まずは「人生がどん底だった時」というテーマでトーク。
月乃さんは若い頃の醜形恐怖症やアルコール依存症で入院したこと、Kaccoさんは摂食障害で過食と拒食を繰り返したこと、木林おずさんは長年ノイローゼに苦しみさらに最近になって妻子に逃げられてしまったという現在進行形の生きづらさのこと、ゆみさんは学生時代に摂食障害とアルコール依存症で体がボロボロになってしまったことを語る。
続いて、「そこから人生をどうやり直したか」というテーマ。
今度は話す順番が逆になり、ゆみさんはColorfulMapの活動を始めたこと、おずさんは音楽や漫画を描くなど表現活動、その中で「自分よりヤバイ人もいるな」と気付いたこと(ここに対して「あなたもヤバイですよ」と月乃さんのツッコミ)、Kaccoさんは絵を描くバイトをして少額でも日常生活の練習になったこと、最後の月乃さんは好きな女子プロレスの映像を見ながら筋トレをすることを語る。
ちなみに最後の月乃さんは、わざわざ女子プロの映像を見ながら筋トレをする自分の映像(何故か下半身はブリーフ)を流し、「この筋トレの器具をこわれ者の祭典の物販で売ろう」ととんでもないことを言い出す!
かと思えば、その映像を撮ったのは奥さんらしくて、何だかんだいい奥さんとの出会いが良かったんだろうなと思いました。
そして、さいがた医療センター院長の佐久間寛之さんが、アルコールも摂食障害も依存性があることを専門家の立場から解説。
自分の中の苦しみに耐えられなくなった時に人は何かに依存してしまうそうで、だからこそ、依存をやめるのは自分の中の苦しみともう一度向き合う難しい行為、そこで一番大切なのは苦しみを分かり合える仲間と出会うこと。
最近はオーバードーズに依存する人もいるそうですが、現実の友達よりも薬物に依存してしまうことを「ケミカルフレンド」と呼ぶそうです。
ケミカルフレンドよりもリアルフレンドを見つけることの大切さは、月乃さんがずっと言っている「仲間」という考え方とも通じるなと思いました。
後半は、木林おずさんのギター、ゆみさんの歌、Kaccoさんの朗読、そして月乃さんの朗読パフォーマンス。
ゆみさんのギター伴奏はおずさん、そして月乃さんのギター伴奏はなんと佐久間院長でした。
ちなみに、月乃さんは朗読の最初に「クリスマス前の伊勢丹には幸せそうな人達が訪れていますが、この会場には生きづらい人達ばかり!」と観客イジリを始め、そこで僕の写真が使われたのでした。
そんな使われ方かーい!
最後はもう一度「病気だヨ!全員集合!」
こうして無事に今年の「こわれ者の祭典」も終了しました。
気付けば長年の付き合いの「こわれ者の祭典」、僕の最初の出会いは12年前ですが、当時は障害やマイノリティが今よりもタブー視されがちな時代で、そんな常識を打ち破るために生きづらさを堂々と表現してきたのはとても画期的だったと思います。
実際僕は12年前に感動したし、趣旨に賛同したからこそ長年スタッフをしてきましたが、でも昔よりも障害者やマイノリティへの理解が少しずつ進んできた今、時代や価値観の変化と共に生きづらさの伝え方も変わっていく時という気持ちもあります。
例えば、今までの「こわれ者の祭典」では、タブーのないトークでは過激な発言もあったと思うのですが、今年はそれぞれが実体験や本音を率直に語り、そこに佐久間院長が解説するという、深いトークができたと思います。
さらにパフォーマンスも、今まで剥き出しの感情を爆発させることもありましたが(それはそれで好きでしたが)、今回はそれぞれの気持ちががしっかり観客に届く、落ち着いたいい雰囲気でできたと思います。
そんな感じで、いい方向に進めているなーと感じられた、今年の「こわれ者の祭典」でした。
来年からも地道に、一歩ずつ進んでいけたらいいなと思います。
終演後、交流会も終わり、撤収作業も終了したあとで、出演者とスタッフのみんなで記念撮影。
皆さん、お疲れ様でした&よいお年を!
ちなみに、この日の様子はNHK新潟に取材してもらえたので、来年2月のニュースで放送予定でした。
来年も「こわれ者の祭典」をよろしくお願いします!