舞い上がる。

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ちひろBLUESこと熊谷千尋のブログです。

マヂカムジカ『そこんとこくわしクラシック』に行って来ました!

2016-01-11 23:38:07 | Weblog


1月10日(日)に、砂丘館で開催された『そこんとこくわしクラシック』というコンサートに行って来ました。
これは、内藤陽介くんがやってる『マヂカムジカ』という音楽の色んな面白いことを企画する団体がやっていたコンサートだったんですが、そもそもこのコンサートは内藤くんが企画したものだそうです。

僕は内藤くんとは演劇で知り合った仲な訳ですが、内藤くんがもともとは音楽の人であることは知っていたし、彼がやっている「マヂカムジカ」という団体にも興味あったんですけど、一度もちゃんと見に行けたことがなかったので、気になっていたんですよね。
「マヂカムジカ!」っていう名前がやたらと声に出して読みたい日本語なので散々ネタにしていた訳ですけど、やっとちゃんと見に行けたぜ!

結論から言うと、すごく楽しかったです!
と言う訳で、感想を色々書いていこうと思いますね。



フライヤーの紹介文によると、出演は「ポッチャリーノ弦楽四重奏団」さんが演奏、内藤くんが朗読ということで、演奏と朗読のコラボってどういうことだろうかと気になっていたんです。
(ちなみにフライヤーによると「ポッチャリーノ弦楽四重奏団」さんは「市内のオーケストラのぽっちゃりしたメンバーで結成」したそうです。)

会場は砂丘館の一室の和室で、畳の上にパイプ椅子が並べただけの客席と、その奥にやっぱり畳の上に楽器が並べただけのステージというか演奏スペースがありました。
で、そこにポッチャリーノ弦楽四重奏団の皆さんがスタンバイしたところに、内藤くんが登場し、「クラシック音楽とは一体何のために作られたのでしょうか?」みたいな感じの朗読とともに開演の挨拶をして「そこんとこくわしクラシック」というコンサートが開演しました。



基本的な構成としては、まずは内藤くんが朗読をして、それからポッチャリーノ弦楽四重奏団さんの演奏、という流れを4回繰り返していく、という内容でした。
ああ、朗読と演奏のコラボってこういうことか!って感じだったんですけど、この朗読からの演奏という流れが本当に良かったと思うのです。

と言うのも、曲が始まる前に、内藤くんが「この曲はどこが素晴らしいのか」「どうやって聞くとその素晴らしさが分かるか」みたいなこと、要するに音楽の「聞きどころ」を解説してくれるんですよね。
それから演奏が始まるから、僕みたいなクラシック音楽を聞きなれていない人でも「なるほど、これはすごいぞ!」と感動できる構成だったと思うのです。

例えば、一曲目はバッハの「主よ、人の望みの喜びを」を例に出すと、内藤くんが「この曲は、4つの楽器がそれぞれまったく異なったメロディを演奏していて、それが合わさることで一つの新しい音楽が生まれる!」みたいな解説のあと、ポッチャリーノ弦楽四重奏団の四人が、それぞれチェロ、ビオラ、ヴィオリン二人という自分のパートを演奏してくれます。
それを聞いて、「本当だ、全然違う!」ってことが分かったところで、内藤くんの「それではあらためて聞いてみましょう!今までと違った聞こえ方がするかもしれませんよ」みたいなフリの後で、実際に演奏が始まると。

で、聞いてみると、「本当だ!確かにこれはすごいぞ!」ってことが分かるわけです。
なんて分かりやすい!



また一曲ずつの解説だけではなく、四曲を順番に聞いていることで、クラシック音楽の歴史が分かる、という構成もすごく良かったと思います。
と言う訳で、セットリストを書いて行きますと、

1.『主よ、人の望みよ喜びよ』J.S.バッハ
2.『弦楽四重奏曲第67番「ひばり」第1楽章』F.J.ハイドン
3.『アイネ・クライネ・ナハト・ムジーク』W.A.モーツァルト
4.『弦楽四重奏第4番』L.v.ベートヴェン

という四曲なんですが、これらの四曲は作られた時代の順番に並んでいる、という構成でした。
内藤くんの朗読によって、それぞれの曲が作られた時代背景なんかも解説してくれるんですけど、それによると、ヨーロッパのクラシック音楽は時代とともに作られる目的や評価のされ方が変化しているという歴史があり、今回のコンサートはそれぞれの時代の音楽を代表するような音楽家や楽曲を選んでいるらしいです。

で、そこで語られる音楽の歴史というのが、「もともと音楽家は教会やパトロンからオファーをもらって音楽を作っていたが、徐々に大衆化していき、最終的には自分の芸術を表現する手段として音楽を作る作曲家も現れた」みたいな内容で、音楽に限らず現代のアーティストにも通じる内容だなあ、とか、思ったりしました。
本当に分かりやすいな!



と言う訳で、何となく難しいイメージのあるクラシック音楽やその歴史が、こうして解説してもらうことで、分かりやすく素直に楽しめるという、すごくいいコンサートだったと思います。
「マヂカムジカ」の目的は、「間近で見直な音楽(ムジカ)をお届け」らしいんですけど、「確かに!こういうことか!」って思いました。

全体的に「内藤先生の楽しい音楽の授業!」みたいな感じだったので、子供とかが聞いても楽しいんじゃないかなーとか、思ったりしました。
でも、実際に弦楽四重奏に目の前で演奏してもらうとか、本当贅沢な授業ですね!

内藤くんは本当にクラシック音楽が好きなんだなあとか、その良さを多くの人に知って欲しいんだなあとか、そういう内藤くんの情熱を感じられて、そこに感動したりもしました。
と言う訳で、内藤くん、ポッチャリーノ弦楽四重奏団の皆さん、お疲れ様でしたー!





で、演奏後に記念撮影をさせてもらったんですが…





なんか最終的に一緒に入ってしまった!
みんなノリがいい!ありがとうございました!





ちひろともみぢの新潟演劇人トーーク! 2016.01.18

1月18日(月)の「ちひろともみぢの新潟演劇人トーーク!」にて、「そこんとこくわしクラシック」の感想を話しています。
1時間くらい話してますが、「そこんとこくわしクラシック」の感想は、09:45~32:30くらいです。

アーカイブは、2月18日(木)まで見られます。
間もなく消されてしまう!感想ブログに書いといて良かったー。
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