6月1日(土)から8月11日(日)まで、万代島美術館で開催中のミュシャ展。
僕は、8月1日(木)にようやく行って来ました。
劇団@nDANTEのアメイジングさんと行って来ました。
前の記事「バックスクリーン、ひとりでできるもん、野生爆弾、インパルスのお笑いライブ見て来ました!」の続きです。
受付の後ろには、大きなミュシャ看板が飾られていました。
入口の横にも。
撮影OKなのはこの二枚だけでしたね。
という訳で見に行ってきたミュシャ展でしたが、非常に良かったです!
ミュシャという画家は、演劇のポスターで有名になったということですが、ポスターというだけあって、ぱっと目を引く絵が多いと思いました。
ミュシャの絵でよく見る、中央に女性を配置してその周りを模様で縁取った作風。
あれはまさにポスターのレイアウトって感じですが、まるで絵の中から女性が飛び出してきそうな迫力があります。
誰の目にも止まる、普遍的な美しさは100年経った今でも全く色褪せることないですね。
女性と背景、植物などは細かく書き込まれているしレイアウトも美しく、そして何より女性の姿勢、表情が本当に美しかったです。
アメイジングさんと見ながら色々話してたら、ミュシャの絵って様々なジャンルの絵の魅力が上手い具合に共存しているんじゃないかって話になりました。
例えば、数百年前の絵画にも見られそうな、人間が普遍的、伝統的に美しいと感じる女性の姿を、現代のイラストにも通じるポップな画風で表現していたり。
他にも、静物や動植物などを模写した美しさと、それを模様のように並べたデザインの美しさが、一枚の絵の中に共存しているみたいな。
芸術を親しみやすいものとして提供しているというか、現代のイラストやデザインの世界にも通じるものがあったと思います。
ミュシャ展を見ていて、ところどころにミュシャの言葉が書いてありました。
その中に、「私は芸術のための芸術を創るよりも、大衆のための絵の制作者でありたい」ってのがあって、感動したんでメモって来てしまいました。
いや、これ本当に素晴らしい言葉だと思いますよ。
実際ミュシャは絵画を、劇場や教会の壁画、演劇のポスター、パーティーのパンフ、お菓子の広告や箱のデザインまでたくさん描いていて、それらも展示してありました。
こういう、人が触れやすい場所に芸術を持ってくるのは、本当に素晴らしいと思います。
100年経ってもミュシャが愛される理由は、こういうところにもあるのかもしれないですね。
このミュシャ展で良かったと思ったのは、ミュシャの生涯に合わせて、年代順に作品を展示していたところ。
その時々で変化するミュシャの思想に応じて微妙に変化する画風を描いたところに、ミュシャへの愛を感じました。
ミュシャはもともと、人物画を中心に描いていた画家で、被写体に対する愛を感じる画風がとても素敵でした。
で、この愛というのは、スラブ系民族として生まれた自分の故郷、民族に対する愛でもあり、芸術で祖国に貢献したいという思想が根底にあったようです。
その後、様々なポスターや商品のデザインを手掛け、人気画家となったミュシャは次々に大作を作っていた。
しかし、戦争で荒廃した祖国を見た時、自分は芸術なんかやっていたいいんだろうかと悩み、それでも最終的には、芸術で祖国に貢献するという気持ちに立ち返り、平和への祈りを込めた絵をたくさん描いたそうです。
このミュシャの姿って、もしかしたら東日本大震災の後の日本のアーティストの在り方とも重なる部分があるかもしれないですね。
そんなことを考えさせられもする、ミュシャ展でした。
記念に、僕は「百合の聖母」という絵葉書を買って来ました。
これも、まさに平和への祈りって感じの絵ですね。
とかまあ、真面目なことを色々書きましたが、実際ミュシャ展を見ながら俺とアメイジングさんの会話の大半は…
俺「この人、さっきーさんに似てるよね…」
アメイジングさん「この人は小山さんだね…」
などなど、絵の中の女性を、知り合いの演劇関係者に例えていくという遊びをしていました。
新潟の女優は大体制覇したぜ!…って何やってんだよ俺達。
五分番組「誰も知らなかった真実のミュシャ」今度シェアしましょう。
そうだった、この絵はもんちゃんだった!
聖母の役は誰だろうね?
「誰も知らなかった真実のミュシャ」、シェアできるの楽しみです。
白根のコントが終わってからかな?