7/25(土)、シネ・ウインドで「なぜ君は総理大臣になれないのか」を観てきました。
掲示板に映画の情報が掲載された新聞が張ってありました。
予告編はこちらです。
2003年に32歳で民主党から初出馬、2005年に初当選した政治家の小川淳也議員を現在までの17年間追い続けたドキュメンタリーです。
政治で国を変えたいと強い意欲を持ちながらも思い通りにいかない小川議員という一人の政治家を通して、日本の政治の色々な現実が見えてくる映画でした。
特に、2017年の衆議院選挙で民主党の一部が分裂して小池都知事と共に希望の党を作ったことは僕も当時ニュースで知っていたのですが、当時のあのゴタゴタの中で希望の党から出馬することになった小川淳也議員を通して、「裏ではこんなことになっていたのか…」という驚きを感じました。
また、野党に対する批判として「野党は批判してばかりでやる気がない」と何かと言われがちですが、この映画を観ると、それだけではない実態が、何か見えてくると思います。
中でも一番印象的だったのは、「世界は100:1ではなく51:49で出来ている。政治で必要なのは勝った51が負けた49を背負うことなのに実際は勝った51が買った51のためにしか政治をしていない」という小川議員の言葉でした。
あと、できるだけ中道でありたいと考える小川議員は、安倍政権に対しては批判的な立場でありつつも、安倍政権のスポークスマンと呼ばれる政治ジャーナリストの田崎史郎さんと頻繁に会食をしては意見を交わしているということで、そういう振る舞いは素直にすごいなと思ったりしました。
また、見所としては、小川議員の奥さんや二人の娘さんと共に家族ぐるみで行う選挙活動も印象的でした。
初出馬時は本当に小さかった二人の娘さんが気付けば二十歳くらいになっていて、二人で選挙を手伝いながらも二人とも「政治家にはなりたくないし、政治家と結婚もしたくない」と言うなど、政治以外に色々な人間模様も味わえる映画でした。