羊日記

大石次郎のさすらい雑記 #このブログはコメントできません

純潔のマリア

2015-03-10 20:28:01 | 日記
ケルヌンノスが宣告した通り、マリアは急速に衰え出した。寝込むマリア。アルテミス達が出払う中、ガルファはマリアの家の外から毒香炉を焚き、マリアをさらに弱らせ、家の中へ侵入した! マリアは弱った力でかなり矮小化した魔物を呼び出すがガルファの義手の隠し武器で倒されてしまった! 呪文を唱えようとするが何度も殴られ、その度にマリアの『家』も衰えていった。マリアは拘束され、口も拘束具で塞がれ完全に魔術を封じられた!
「これは慈悲」ガルファはマリアを犯そうとした。ここでプリアポスが突入! ガルファに体当たりを喰らわした! 揉み合いになるが格闘では勝てない。すぐに床に転がされるプリアポス! エゼキエルから渡されたフォークで魔法を使おうとするマリアだったが不発!「あはは! マリアは魔法を使えない!!」ガルファは大声で小躍りするように家を出ていった。
その合図にジルベール率いる兵達が家に迫る! マリアは魔女のフォークをプリアポスとエゼキエルに託し、なだれ込んできた兵達に捕らわれたのだった。
ジョセフは意外と冷静で、プリアポス達の使い魔の契約が切れていないのだから『純潔』は守られたのではないか? と動揺するプリアポス達を宥めた。
だが、ビブは強硬! マリアの捕らわれた修道院に急行しようとした! その前にミカエル降臨!! 「この操り人形がッ!!」ビブは兵の武器を操る魔術で天使に対抗した!
一方、ベルナールはマリアの「(神は)いないのと同じだわ!」という発言を自分の中で異次元的に飛躍! 『神は認識の中にいる』『人の自由意思に基づく調和』と一人で思考とテンションを高め「ありがとう、良い討議でした」とマリアの足に口付けをした。
そして、それをジルベールは目撃していたのだった!
・・・ジルベールみたいな真面目な奴の方が厄介なのかもね。

デート~恋とはどんなものかしら~ 1

2015-03-10 20:27:43 | 日記
依子は鷲尾と巧を家に入れた。鷲尾は必死だった。「依子さんのことが好きなんです。心の底から! 付き合って下さい!!」依子は少し考えて頭を下げた。「ごめんなさい、私はあなたのことはそれほど好きではないのです」「それでもいいです」「よくありません。私と谷口さんは等号(互いに好きじゃない)です。私とあなたは不等号です」依子はやや力無く理屈を言い、最後は「押し付けないで下さい!」と声を荒げ、二人とも帰してしまった。一人になると母の幻像? がチョコを作りながら現れ「正解よ。どうせ恋なんてできやしないんだから」依子は幻像を消すでもなく、ベッドに座り込んだ。もうすぐバレンタインデーだった。
依子は子供の頃、バレンタインデーに例年通りのセットのチョコレートを馴染みの店に買いに行った母についていった思い出があった。「くだらない」つんけんする子供の依子。「誰でもいいから、好きだなって男の子にあげてごらんなさい」母は依子にチョコを一袋、買い与えた。だが学校で輪の外にいる風な依子に好きな子なんておらず、依子は河川敷で一人で自分のチョコを食べてしまった。家に帰ると父と母が仲良くチョコを食べさせあっていた。「いつか恋をするわ、自然に」母はそう言った。
依子と巧の結納はバレンタインデーに行われることになった。吹っ切った鷲尾は島田兄妹と共にたこ焼きパーティで依子達を祝った。依子が席を外すと、鷲尾は「彼女と恋をしてあげて下さい」と巧に頼んだ。また、島田妹、佳織のバレンタインデー話になると兄、宗太郎が「本命には一度もあげたことねーけどな」と言い出し、大荒れになった。佳織の思いを打ち明け、これまで巧達を支えたのも自分ではなく佳織だという、妻に逃げられたことも流れでぶちまけ、「(妹の初恋の相手は)恋愛不適合者のクズ野郎で告白することもできない」
     2に続く

デート~恋とはどんなものかしら~ 2

2015-03-10 20:27:21 | 日記
「誰とも付き合わず、二階の部屋で昔のまんま冷凍保存されちまってるもんだから、諦めらんねぇ!」巧と揉み合いになる宗太郎。「ガキの頃から、何やってもお前には敵わなかった。だけどお前はすっ転んだ。ニートだ! なのに、俺は女房に逃げられて、妹の気持ち踏みにじりやがって」宗太郎は号泣するのだった。
2月14日、結納はつつがなく始まった。巧の父、努も出張り、幻像? の母もちゃっかり出張っていた。幽霊なのかもしれない。途中、儀式がグダグダであったり、何度か努と依子の父、俊雄がモメたりしたが、巧は依子に指輪を渡し結納は済み、簡単な宴会になるとビールが切れ、依子は一人買い出しに出た。依子はかつて母と訪れたチョコレートショップの前を通り掛かった。中に入ると店員は懐かしがり、振り袖姿に「今日は何?」と問われ「結納なんです」と答えると「恋をしたのね! ああ、これでお母さんに頼まれた注文にやっとお答えできる」店員は母と同じチョコレートセットを用意してくれた。母は頼んでいてくれた。
だが、依子はそれを巧に渡せなかった。受け取り損ねた巧も母、留美に「結婚相手にチョコレート渡せないなんて、かわいそう」と言われ、引き返すことにした。探してみると、依子は一人、河川敷でチョコレートを少し食べて泣いていた。巧はハンカチを差し出した。「(涙が止まらないのは)君が本当にしたいことは結婚じゃなくて、恋だからです」巧は身を引き、鷲尾と『恋』をするように言った。「あなたは」「僕はどうとでもなるさ」巧は弱々しく笑った。
その夜、依子は鷲尾と待ち合わせ、巧が詰め直してくれたチョコレートを差し出した。「教えて下さい。恋、というものを」同じ頃、依子から事情を聞いた佳織も、巧にチョコレートを差し出していた。
・・・友達としてできる精一杯、かな。