デート～恋とはどんなものかしら～ １

巧は佳織と依子は鷲尾と、それぞれ交際をすることになった。取り敢えず電話で報告し合う巧と依子だったが、巧がアドバイスする展開になった。「情報収集とか、入念な準備とか一切止めるんだ！　君は自分から何かしようとすると必ず暴走する！　ありままで行けばいいんだ！　君はがんばっちゃいけない人だ！！」「わかりました」わりと素直な依子。また互いに電話するのはもう止そうとも取り決めた。
だが、やはり妙な予習を始めた依子は初デートで吐き、巧もヤンキー成分の強い佳織との初デートにフラフラになってしまった。その後も何とか交際を成立させようとアタフタする二人は結局連絡を取り合っていたが、ふと気が付くと依子は仕事でミスと遅刻を繰り返し前髪とデートの誘いばかり気にする女子となり、巧もEXILEジャージを身に纏い文学全集を売ろうとしている自分に気が付いた。
恐ろしくなった二人はそれぞれ鷲尾と佳織を避けるようになり、避けられた鷲尾と佳織は巧達が連絡を取り合っているのを知ると二人を強引に連れ出した！　「自分、別れてもいいです」「巧くんが幸せになるなら、別れてあげるよ」鷲尾達は巧と依子が想い合っていると思っていた。しかし、二人は鷲尾や佳織とのデートが楽しくて、不本意な『凡庸な人』に変わりつつある自分を告白し、「せっかく誇り高く高等遊民の生活を送ってきたのに、佳織のせいだぞ！」「せっかく規律正しく誰にも恥ずかしくない生活を送ってきたのに、鷲尾さんのせいです！」子供のように怒って訴えてくる二人が愛しくて、鷲尾と佳織はそれぞれ巧と依子を抱き締めるのだった。
　　　　　２に続く

デート～恋とはどんなものかしら～ ２

すったもんだの末、巧と佳織、依子と鷲尾の交際は順調だった。依子は破談になってはしまったが巧との式場を抑えたままにしていたので、これを期に式を上げていないという留美と努に結婚式を挙げようと提案した。
挙式当日、巧が遁走し察知した依子が力ずくで連れ戻す騒動もあったが何とか式場に全員揃った、「よく似合ってるよ、二人とも。おめでとう」散々じたばたしたわりには着飾った両親にしおらしいことを言う巧。「もし、嫌じゃなかったらこの際打ち明けない？　なぜ高等遊民たなったのか」「（面接で）どのようなことを言われてのですか？」佳織と依子に促され、巧は語り出した。就職活動中、面接で当時教育評論家だった父を侮辱されたが、その場でヘラヘラ笑ってやり過ごしてしまった。その日の帰りに公園で泣き、街行く逞しい社会人には自分は成れないと思ってしまった。それが理由だった。
「くだらないだろ？」自嘲する巧。いたたまれずトイレに行こうとした努を依子は呼び止めた。「あなたは巧さんの教育に失敗などしていなかったと思います。巧さんは心の優しい方です」努は小さくうなずいてその場を離れた。
巧の両親の結婚式は晴れやかに済んだ。依子も満足気だったが、そこに式の間中うろちょろしていた母の幻像？　が話し掛けてきた。「また挫折ねぇ。３０歳までに結婚するという目標は達成できないわ」「でも私は恋をしたわ」「恋？　それは本当に恋だと思っているワケ？」「え？」そこで留美がブーケトスを行い。そのブーケを巧と依子が受け取ってしまうのだった！
・・・恋愛ポンコツ同士、リハビリは終了。あとは決着だけだね。

純潔のマリア

上空でミカエルと交戦するビブ。「神は愛を知らないから、愛は人が作ったモノだから。愛を知らない下等な者がいつまでも私達の上に君臨しないでよ！！　アハハッ！　言ってやった！」笑うビブ！　ミカエルは無言でエゼキエルを槍と変えた！　神槍は一撃でビブを貫いた！！　流血し、落下してゆくビブ。
人型に戻った血塗れになったエゼキエルはミカエルに問うた。「ミカエル様、なぜこれほどのお怒りをお示しになられたのですか？」「麦が、まだ種蒔きが早いと人を嗜めることがあるだろうか？　よしんば言ったとして、人が麦に従うことがあるだろうか？」ミカエルはエゼキエルに背を向けた。
ビブはエドウィナの治療で一命を取り止めた。ジョセフは領主のマリアへの判決に対する取り成しを信じて戦場へ出陣して行った。だが領主はマリアの魔法が戻ることを恐れており、判決を急がせていた。ジルベールは思索に耽るベルナールが魔女にも審問にも関心を失っていることに憤慨しつつ、あくまで従わないマリアを早々に火刑に処すことを決めた！
マリアは魔女組合からも見棄てられ、ビブは重傷で、街の人々は火刑を面白がっていた。火刑台に火が点り人々が喝采する中、ドォオンッ！！　空から竜巻のような者が落ちてきた！　「眩しい、昼が恨めしい」引き籠り魔女エドウィナだった。エドウィナはマリアを逃がしに掛かった！「この対価は組合とマリアがお支払いしますので！」結構なモノであろう『対価』をパスしつつ、魔法で兵士達の攻撃を防ぐエドウィナ！　「これ以上面倒に巻き込まれるくらいなら、自分で巻き込んだ方がマシ！」軽く殺されそうになりながら、エドウィナはマリア達と共に上空に逃がれることに成功した！！
一方、ジョセフは戦場でガルファと対峙していた！
・・・マリアが頭でっかちな分、脇キャラは自由でいいね。

手裏剣戦隊ニンニンジャー

連係の修行を行う一同だったが、『忍力』が強い天晴が先走って一人で全て片付けてしまい、修行にならない。「お兄ちゃん、一人で行動したら意味無いでしょ！」「全滅させたからいいじゃんか」と喧嘩になる伊賀崎兄妹。天晴は蛾媚雷蔵に追い付くことで頭が一杯になっていた。結局父の提案で天晴と力が釣り合うまで他の四人は別に修行することになった。
不貞腐れた天晴がおでん屋台で好きな卵ばかり食べて店主に呆れられていると蛙銃が鳴き出した！　妖怪冷蔵庫土蜘蛛が出現！！　手強い！　八雲達も駆け付けたが蜘蛛の本性を現した土蜘蛛に一人で突っ込んだ天晴は吸い込まれてしまった！！
蜘蛛の腹の中にはおでん屋も吸い込まれており、店主の正体は好天だった。しかしロクに話を聞かず脱出しようとする天晴を何とかなだめて卵以外のおでんを食べさせ、最後に卵を食べさせる好天。その美味しさに驚く天晴。「色んなおでんダネがあって互いが引き立てあって、卵そのものも旨くなるのじゃ」と中々話を聞かない孫にようやく最後まで話せた好天。
納得した天晴だったが、やっぱり自分主体で脱出したかったらしく、やや戸惑う好天の力も借りて強力な合体忍術で蜘蛛の腹から脱出した！！
腹の外では八雲が一計を案じていたのだが天晴が出てきてしまい、驚く一同。少し反省した天晴は「八雲指示を出せ」と仲間と連係を始め、見事土蜘蛛を撃破した！！
天晴が仲間と強力したことで一つの封印手裏剣が力を取り戻し、新なオトモ忍『パオン丸』も使えるようになった！
一方、十六夜は「御覧になりましたか？　奴らの狙いは封印の手裏剣」と天晴との再戦以外興味無い雷蔵を誘い、やんわり采配下に収めることに成功していた！
・・・まだ序盤で敵が弱いから、爺ちゃんが直接協力するとそれで事足りてしまうんだな。