「ヒデ」突然現れたヒデに呆然とするカネキだったが我に返り、赫眼を隠した。「知ってた」ヒデは言った。血が、床に滴り落ち出す。ヒデはカネキの側のテーブルに煎れたコーヒーのカップを置いた。カネキは手を付けない。「あんていくの人達見ているとさ、皆生き生きしていて、いいなぁって。お前もその中にいて、俺だけ取り残された感じがしてさ。だから俺は、俺のできることをしようと思ったんだ。でも結局こうなってしまうと、一人じゃ何にもできないんだなぁ」赫眼を隠すのを止めたカネキはヒデを見ていた。「カネキ、あんまり一人で背負い過ぎるなよ」「うん」滴る血は止まらない、ヒデはテーブルに手を着いて体を支え直した。「そういやカネキ、有名だったぞ。『眼帯』なんつって、あれ、オシャレさんか?!」ヒデが茶化すとカネキは笑ってしまった。ヒデも一緒に笑おうとしたが、限界だった。「あぁ」血溜まりに膝を着くヒデ。「ヒデ?」「ちょっとだけ、ドジこいちまってな」カネキはヒデを支えた。「カネキ、帰ろうぜ」ヒデは力を失っていった。カネキは涙を一筋、溢した。
トーカがあんていくにたどり着くと、あんていくは炎上していた。へたり込むトーカ。「帰ろうヒデ」炎の中、赫眼から血のような涙を溢したカネキは一瞬黒髪と人の左目を取り戻した。ヒデはまだ僅かに生きていた。
店の中から布にくるまれたヒデを抱えた『白髪』のカネキが出て来た。泣いていたトーカはそれを見たが言葉が出ない。そのままカネキが去ろうとするとトーカは追ったが、途中で炎上するビルが崩れ落ちてきた! 下敷きにになりそうになるトーカだったが、アヤトと思われるカグネによる投射で救われた!
2に続く
トーカがあんていくにたどり着くと、あんていくは炎上していた。へたり込むトーカ。「帰ろうヒデ」炎の中、赫眼から血のような涙を溢したカネキは一瞬黒髪と人の左目を取り戻した。ヒデはまだ僅かに生きていた。
店の中から布にくるまれたヒデを抱えた『白髪』のカネキが出て来た。泣いていたトーカはそれを見たが言葉が出ない。そのままカネキが去ろうとするとトーカは追ったが、途中で炎上するビルが崩れ落ちてきた! 下敷きにになりそうになるトーカだったが、アヤトと思われるカグネによる投射で救われた!
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