参話、その９の回。時間戻されてることを何となくは感じてるようだな。そもそも何で何回も戻すねんっ、て話だが。
最後半の今になって内海がヴィラン化っ！ もうちょっと早くても良かった気はした。難波はノープラン過ぎてたまたま生かされてるような感じだったから、まぁね。何か保険掛けてるのかも、とも思っていたがガチでノープランっ。東都首相を含め退場した首相達、全体的にノープラン気味。揃いも揃ってっ！ 一報、エボルトが地球楽しくなったりもしてきたが、元々やりたい放題だからわがままＡからわがままＢに移行した、といった印象。ずっと俺のターンっ！ そんな中、戻った葛城は至って常識人だった。天才で尚且つ合理的で、罪の意識もある葛城。テンションも普通。他の登場人物とまともに会話ができる貴重な人材でもあった。しかしエンジニアであってファイターではないのと、急に参戦したせいで上位フォームはからきしだったが、次回勝つ為に戦兎に改めて体を譲る展開になる気配。もう最初から記憶を無くした天才の人格と同じく記憶を無くした戦闘センスのある人格の二つの人格を持つ男にした方がメリハリ効いたんじゃないか？ 戦兎人格でも開発はできる設定だから、微妙に葛城の特性がボヤける。まぁ記憶がある分、葛城の方が開発力高そうではあるが。最後まではっきりしない立場だったギア兄弟は長く出た割りにはあまり描き込まれてはこなかったから消化し切れない最後だった。やっぱ、設定を明かすだけだとちと足りないよな。何だかんだで最終段か、８月一杯くらい？ 短いといってもそこそこ話数がある。内海に粘ってもらわないといかんぜっ。
序盤の時点でただ鈍感なだけでなく基本的に礼儀正しかったり、音楽の趣味が思いの外品が良かったりとしていた１号圭一郎だが、イエロー初美花が恋のお節介を爆発させて相手の気持ちを知ると線を引いた上ではっきりケジメも即時につけていた。一応熱血キャラではあるが大人だから普通の生活の範囲で自分にできることとできないことは既に知ってる様子。しかし１００％割り切ってるんではなくて、本来ならそんな恋があったかも知れないしよくよく考えてみれば素敵なお嬢さんだったなといった具合だったり、本当の願いがかなりピースフルであったり（もし平和なら圭一郎は超絶エリートなので管理職コースまっしぐらだろうから平和でもああいう暮らしにはなりそうもないけど）、合わせて改めて良いヤツだな、と。感傷もそこそこに一度片付けられた初美花のルパンレンジャー一味疑惑に再度察していたりもした。初美花のやや勇み足なお節介は今の暮らしでは満たされない年相応の女子の青春的なアンテナが反応したんだろな。対する圭一郎が想定より大人の対応だからどうにも格好がつかないまま子供っぽく退散するしかない。初美花は学生世代のノーマルな他のレンジャーヒロインと違ってやむを得ずレンジャー活動している感覚が強いから、ただ悔しいとか自分が幼くて恥ずかしいどけではなく、圭一郎が考えるような世界の方が正し過ぎてやるせない様子だった。ルパンサイドの『間違っていても通したい』というスタンスが後半でどう消化されてゆくのか今から楽しみだな。
