起床してカーテンを開けると、何と雨が降っている。
昨日トロントに着いた時にも雨だったが、ナイアガラ・フォールに近づくにしたがって晴れ間が広がっていたので、まさかとの思いだ。
朝食は10階の展望レストランで、滝を眺めながらと何よりものご馳走だ。
重苦しい雲に覆われているが、これもまた一つの自然現象と自分を納得させる。
*

目の下にあるのはカナダとアメリカを結ぶ全長
300mのレインボー橋。
橋の両側にカナダ、アメリカそれぞれの税関があ
る。
国境は橋の中間地点にあり、プレートと国連旗、
カナダ国旗、星条旗が並んで掲げられている。
カナダからアメリカ、またアメリカからカナダ
のどちらの場合も橋の往復通行料として50セン
トのトークンを購入する必要があるとのことだ。
*
バッゲージ・アウト後、しばし部屋の窓から『アメリカ滝』を見物する。
雨、風とも強く滝の飛沫の大きな塊が、川の上流へと流されている。
『カナダ滝』は、左端の一部が見えているのみで、大きな飛沫の塊が滝全体を覆っている。
目をホテルの前にある公園に移すと、芝生に黒いリスが跳ね回っている。川には多数のカモメ類が飛翔し、中にはウの姿も混じっている。
*
今日の午前中の観光は、この『ナイアガラの滝』が中心だ。
バスに乗ると、現地ガイドの小山氏が紹介される。
早速淀みのないガイドが始まる。滝の観光船『霧の乙女号』にも乗るので、レインウエアの着用を勧められる。
初めに昨夜花火を観賞した『テーブル・ロック』へ向かう。この雨の中、大勢の観光客が見える。
幸いにも現地に着く頃には雨が小降りになり、ここでの観光が終わる頃には止む。
ただし、気温が低く寒い。この程度の気温が平年並みで、今年の秋は暖かい日が続き、未だ夏の花、カンナなどが咲き残っているという。
*

*
ナイアガラの滝
ナイアガラの滝は、エリー湖の水がオンタリオ湖に注ぐ、その途中のナイアガラ川にできた巨大な滝で、南米のイグアス、アフリカのビクトリア
と並ぶ世界三大瀑布のひとつ。
かってこの地に暮らしたインディアンが呼んでいた『ニアガル(雷轟く水)』がナイアガラの名前の語源という。
落差52m、幅675mで馬蹄型をしたカナダ滝と、落差34m、幅320mでまっすぐ落ちるアメリカ滝の2つがある。
アメリカ滝の横には、その姿からブライダルベール滝と呼ばれる細い滝も流れている。
この巨大な滝の形成は、1万2千年前の氷河期にまで遡るという。
ナイアガラ川の中流にあった、氷河が削った断層に滝ができたのが始まりで、現在の位置はその水勢により少しづつ侵食され、形成当時より約
13kmも上流に移動しているとのことだ。
*
滝が流れ落ちる付近まで行くと、その水の流れの凄まじさに魅入られる。
先日この付近で日本人の留学生が落ちたという。柵はあるが低いので簡単に上ることができるが、なぜそこに上がったのか、世界中にこの日本の
若い女性の行動が知らされたのは、何とも情けないことだった。
*

滝の正面に回ると、大きな飛沫の塊があって、滝
の全貌を眺めることができない。
とにかくその様子をビデオに収めようとしたが、
この滔々と流れる 水の威力を画面に捉えることは
できそうもない。滝の一部を切り取ってはみたが、
結果はどうか ?
*

近くの『テーブル・ロック・コンプレックス』の
テラスから『アメリカ滝』と『カナダ滝』を眺め、
カメラに収める。その川には既に何隻もの観光船
が出ており、カナダ滝の落ち口付近にいる船も見
える。
今ツアーのハイライトの一つ、この雄大な景観を
飽きることなく見続けていた。
*

雨が止んだのが何より、バスは『霧の乙女号』の
乗場へ向かう。
ここは大変な待ち行列だ。入場券売り場からエレ
ベーター乗場まで延々と長い列が続いている。
そのエレベーター乗場への途中から、対岸に『ア
メリカ滝』が見えてくる。遠くに『カナダ滝』も。
*
エレベーターを降りると、青色のビニール合羽を渡される。
それをレインウエアの上に着用して『霧の乙女号』に乗り込む。
既に船縁は満員。その人たちの頭越しにカメラを回すことになる。
上空や川面には無数のカモメ類(クロワカモメ)ガ見られる。時折ウ(ミミヒメウ)の仲間の姿も…。
*

] *
霧の乙女号 Maid of the Mis
滝の真下まで行く遊覧船。ビニール合羽を着用するが、滝壺では豪雨のようにふりかかるしぶきを受け、全身ずぶ濡れになる。
所要30分。15~30分おきに出航。
*
船は先ず『アメリカ滝』に近づく。川面から見上げる滝は一段と迫力を増す。
流れ落ちる滝から発生する水の飛沫が風に流され、上流に靡いている。
対岸のアメリカ側では、我々と同じような合羽を着た人たちが、滝の中流部分で景物する姿も見られる。
本流の右端から少し離れて『ブライダルベール滝』が一条流れ落ちている。
この滝の滝壺の見物に向かう人の姿もある。飛沫で忽ち人もカメラも濡れてしまう。
*

*
やがて『カナダ滝』の落ち口の前に到着。
その滝の流れ落ちる圧倒的な轟音もさることながら、荒れ狂わんばかりの水面の波立ちの凄まじさ。
水飛沫が滝全体を覆い隠して何も見えないが、僅かに両サイド部分の流れが目に入る。
ガイドの小山氏からは、全身ビショ濡れになるので、カメラは事前に隠すように言われていたが、風向きが滝に向かっているので、殆ど濡れずに
済んだ。
あっという間の20分間の滝見物は終わった。この滝の水量の豊富さを、充分認識させられた。
*
*
昼食は、その船の発着所の正面にある『シエラトンホテル』の14階にあるレストラン。
*

ここには日本の修学旅行の高校生が先着しており、
バイキング・スタイルの食事に大分時間がかかっ
てしまう。
このレストランのベランダからの滝の眺めも素晴
らしく、ここでもカメラに収める。
*


*
午後は現地ガイドの小山氏と別れ、19世紀の英国風の建物が保存されているという美しい街『ナイアガラ・オン・ザ・レイク』へと向かう。
街外れの駐車場にバスを止め、そこから歩いて街並を見物することになる。
*
ナイアガラ・オン・ザ・レイク
ナイアガラの滝から北へ車で約30分。ナイアガラ川がオンタリオ湖にそそぐ河口部分にある小さな街がナイアガ ラ・オン・ザ・レイク。
街は英国植民地時代の19世紀、アッパー・カナダ(現在のオンタリオ州)の最初の首都がおかれた由緒ある古都。
今も当時の建物がそのままに残され、古き良き英国のチャーミングな面影が漂います。
湖畔のリゾートタウンとしても人気が高く、中心となるクイーン・ストリート界隈には、情緒あふれるカントリー・インやB&Bをはじめ、人気の
レストランやギフトショップなどが集まりひときわ華やか。
ここを中心にした湖沿いのエリアは、カナディアン・ワインの中心地ともいえる場所。
気候や土壌などの条件がフランスのボルドー地区とよく似ており、周辺は一面のブドウ畑。30以上のワイナリーが密集しているという。
特に、シャルドネ、メルロー、カヴェルネソーヴィニヨンなどのブドウ作りに最適で、それらを中心にした質のよいワインが作られているとのこ
とだ。
*

街の中心部にある交差点まで行き、その街並をビ
デオに収める。
シックで落ち着きのある街並は見応えがあり、多
くの観光客で賑わっている。
*
その交差点の近くにある公園のベンチで一休みしていると、目の前を青い野鳥が横切り、近くの枝に止まる。
図鑑を調べると『アオカケス』と分かる。街の雰囲気とも似合う鳥で、思わぬプレゼントになる。
*



*
次いで青空が次第に広がり、景色も一段と明るくなる中、ブドウ畑が広がる『STREWNワイナリー』に立寄る。
ここはドイツからの移民が持ち込んだ苗木から始まったというブドウ栽培。しかも【アイスワイン】発祥の地とのことだ。
このワイナリー所属の日本人女性の案内で醸造所を見学。そしてワインのティスティング。
普通種のワインの白と赤の試飲後、アイスワインの白と赤も……。
特にアイスワインは、日本のお猪口一杯程度を食後に飲んで、その豊かな甘味を味わうこと、また従来は白のみだったのを、赤の醸造にも成功したが、原料が白の数倍を必要とするため、価格がそれにしたがって高いとの説明があった。
最後にワイナリーの脇にあるブドウ畑を見て、ここを後にする。
*

特にアイスワインは、日本のお猪口一杯程度を食後に飲んで、その豊かな甘味を味わうこと、また従来は白のみだったのを、赤の醸造にも成功したが、原料が白の数倍を必要とするため、価格がそれにしたがって高いとの説明があった。
最後にワイナリーの脇にあるブドウ畑を見て、ここを後にする。
*
これで今日の観光を終え、夕闇迫るマスコーカ地方、ハンツビルにある『ディアハーストリゾート』へ。
リゾートの本館前でバスを降り、ミニバスに乗換えて湖畔に建つホテルへ。
*

部屋からは湖が眺められ、ちょうど日
の入り直後の燃えるような空をカメラに収める。
これぞまさに‘ カナディアン・サンセット’だった。
*

夕食は、再びミニバスを利用して本館のレストラ
ンへ。
(マスサラダ、アスパラガススープ、サーロイ
ンステーキ、レモンタルト)
食事を終えて部屋に戻ったのは22時を大きく回
っていた。
長い一日ではあったが、今ツアーのハイライトの
一つでもあり、満足感に浸ることができた。
*
9時00分 ホテル発(バス)→ 9時10分 テーブル・ロック(ナイアガラ滝見物)9時50分 → 10時00分 霧の乙女号 11時15分 … 11時30分
シエラトンホテル・レストラン(昼食)12時45分 → 13時10分 ナイアガラ・オン・ザ・レイク(散策)14時20分 → 14時25分 STREWN
ワイナリー 16時45分 ハイウエイ・サービス 16時55分 → 18時50分 ディアハースト・リゾートホテル着
*
ディアハースト : Deerhurst Resort
湖畔に建つディアハーストリゾート。
広大な敷地内に客室であるコテージが点在し、静かで落ち着いた滞在が可能。
リゾート施設では各種のアウトドアアクティビティーが体験できる。春から秋にかけてはゴルフ、テニス、ハイキング、乗馬、そして湖での各種
ウオータースポーツが、また冬には一面の銀世界を舞台に犬ゾリ、スノーモービル、アイスフィッシングなどが楽しめる。インドアテニスコート
やスカッシュコート、プールやエステサロンなどの施設も充実している。
*
ハンツビル:Huntsville
ハンツビルはカナダのオンタリオ州中北部、マスコーカ地域に属する町で、人口およそ1万8,000人。
1869年、ジョージ・ハント(George Hunt)が小さな農場センターを開いたことが街の起こり。
19世紀後半には、同地域では重要な産業基地として発展した。
町はアルゴンキン州立公園へ入る玄関口に位置しているため、観光地としても人気が高い。
2010年6月には主要国首脳会議(サミット)が開催されたとのことだ。
*
マスコーカ地方 : Muskoka
トロントの北、ヒューロン湖の東側に広がるマスコーカ地方は、美しい自然の中に大小1600もの湖が点在する広大な丘陵地帯だ。
湖の畔にはリゾートホテルやカントリーイン、そしてプライベートコテージなどが建ち、オンタリオでも最も人気のあるリゾートエリアとなって
いる。
一帯には見渡す限りカエデや白樺などの木々が茂り、秋の紅葉も見応えがある。その自然の美しさは開高健の著書『オーパ』でも紹介され、日本
でも注目された。
トロントからは車で1時間半程度の距離。ハンツビル、ブレースブリッジ、グレイベンハーストなどをベースにすると動きやすい。
マスコーカ地方はアウトドアのメッカとして知られ、エア・ツアーや動物ウォツチングなどのアクティビティーが盛んだ。ほかには、ハイキング
ラフティング、フィッシングなども楽しむことができる。
昨日トロントに着いた時にも雨だったが、ナイアガラ・フォールに近づくにしたがって晴れ間が広がっていたので、まさかとの思いだ。
朝食は10階の展望レストランで、滝を眺めながらと何よりものご馳走だ。
重苦しい雲に覆われているが、これもまた一つの自然現象と自分を納得させる。
*


300mのレインボー橋。
橋の両側にカナダ、アメリカそれぞれの税関があ
る。
国境は橋の中間地点にあり、プレートと国連旗、
カナダ国旗、星条旗が並んで掲げられている。
カナダからアメリカ、またアメリカからカナダ
のどちらの場合も橋の往復通行料として50セン
トのトークンを購入する必要があるとのことだ。
*
バッゲージ・アウト後、しばし部屋の窓から『アメリカ滝』を見物する。
雨、風とも強く滝の飛沫の大きな塊が、川の上流へと流されている。
『カナダ滝』は、左端の一部が見えているのみで、大きな飛沫の塊が滝全体を覆っている。
目をホテルの前にある公園に移すと、芝生に黒いリスが跳ね回っている。川には多数のカモメ類が飛翔し、中にはウの姿も混じっている。
*
今日の午前中の観光は、この『ナイアガラの滝』が中心だ。
バスに乗ると、現地ガイドの小山氏が紹介される。
早速淀みのないガイドが始まる。滝の観光船『霧の乙女号』にも乗るので、レインウエアの着用を勧められる。
初めに昨夜花火を観賞した『テーブル・ロック』へ向かう。この雨の中、大勢の観光客が見える。
幸いにも現地に着く頃には雨が小降りになり、ここでの観光が終わる頃には止む。
ただし、気温が低く寒い。この程度の気温が平年並みで、今年の秋は暖かい日が続き、未だ夏の花、カンナなどが咲き残っているという。
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ナイアガラの滝
ナイアガラの滝は、エリー湖の水がオンタリオ湖に注ぐ、その途中のナイアガラ川にできた巨大な滝で、南米のイグアス、アフリカのビクトリア
と並ぶ世界三大瀑布のひとつ。
かってこの地に暮らしたインディアンが呼んでいた『ニアガル(雷轟く水)』がナイアガラの名前の語源という。
落差52m、幅675mで馬蹄型をしたカナダ滝と、落差34m、幅320mでまっすぐ落ちるアメリカ滝の2つがある。
アメリカ滝の横には、その姿からブライダルベール滝と呼ばれる細い滝も流れている。
この巨大な滝の形成は、1万2千年前の氷河期にまで遡るという。
ナイアガラ川の中流にあった、氷河が削った断層に滝ができたのが始まりで、現在の位置はその水勢により少しづつ侵食され、形成当時より約
13kmも上流に移動しているとのことだ。
*
滝が流れ落ちる付近まで行くと、その水の流れの凄まじさに魅入られる。
先日この付近で日本人の留学生が落ちたという。柵はあるが低いので簡単に上ることができるが、なぜそこに上がったのか、世界中にこの日本の
若い女性の行動が知らされたのは、何とも情けないことだった。
*


の全貌を眺めることができない。
とにかくその様子をビデオに収めようとしたが、
この滔々と流れる 水の威力を画面に捉えることは
できそうもない。滝の一部を切り取ってはみたが、
結果はどうか ?
*


テラスから『アメリカ滝』と『カナダ滝』を眺め、
カメラに収める。その川には既に何隻もの観光船
が出ており、カナダ滝の落ち口付近にいる船も見
える。
今ツアーのハイライトの一つ、この雄大な景観を
飽きることなく見続けていた。
*


乗場へ向かう。
ここは大変な待ち行列だ。入場券売り場からエレ
ベーター乗場まで延々と長い列が続いている。
そのエレベーター乗場への途中から、対岸に『ア
メリカ滝』が見えてくる。遠くに『カナダ滝』も。
*
エレベーターを降りると、青色のビニール合羽を渡される。
それをレインウエアの上に着用して『霧の乙女号』に乗り込む。
既に船縁は満員。その人たちの頭越しにカメラを回すことになる。
上空や川面には無数のカモメ類(クロワカモメ)ガ見られる。時折ウ(ミミヒメウ)の仲間の姿も…。
*



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霧の乙女号 Maid of the Mis
滝の真下まで行く遊覧船。ビニール合羽を着用するが、滝壺では豪雨のようにふりかかるしぶきを受け、全身ずぶ濡れになる。
所要30分。15~30分おきに出航。
*
船は先ず『アメリカ滝』に近づく。川面から見上げる滝は一段と迫力を増す。
流れ落ちる滝から発生する水の飛沫が風に流され、上流に靡いている。
対岸のアメリカ側では、我々と同じような合羽を着た人たちが、滝の中流部分で景物する姿も見られる。
本流の右端から少し離れて『ブライダルベール滝』が一条流れ落ちている。
この滝の滝壺の見物に向かう人の姿もある。飛沫で忽ち人もカメラも濡れてしまう。
*

*
やがて『カナダ滝』の落ち口の前に到着。
その滝の流れ落ちる圧倒的な轟音もさることながら、荒れ狂わんばかりの水面の波立ちの凄まじさ。
水飛沫が滝全体を覆い隠して何も見えないが、僅かに両サイド部分の流れが目に入る。
ガイドの小山氏からは、全身ビショ濡れになるので、カメラは事前に隠すように言われていたが、風向きが滝に向かっているので、殆ど濡れずに
済んだ。
あっという間の20分間の滝見物は終わった。この滝の水量の豊富さを、充分認識させられた。
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昼食は、その船の発着所の正面にある『シエラトンホテル』の14階にあるレストラン。
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バイキング・スタイルの食事に大分時間がかかっ
てしまう。
このレストランのベランダからの滝の眺めも素晴
らしく、ここでもカメラに収める。
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午後は現地ガイドの小山氏と別れ、19世紀の英国風の建物が保存されているという美しい街『ナイアガラ・オン・ザ・レイク』へと向かう。
街外れの駐車場にバスを止め、そこから歩いて街並を見物することになる。
*
ナイアガラ・オン・ザ・レイク
ナイアガラの滝から北へ車で約30分。ナイアガラ川がオンタリオ湖にそそぐ河口部分にある小さな街がナイアガ ラ・オン・ザ・レイク。
街は英国植民地時代の19世紀、アッパー・カナダ(現在のオンタリオ州)の最初の首都がおかれた由緒ある古都。
今も当時の建物がそのままに残され、古き良き英国のチャーミングな面影が漂います。
湖畔のリゾートタウンとしても人気が高く、中心となるクイーン・ストリート界隈には、情緒あふれるカントリー・インやB&Bをはじめ、人気の
レストランやギフトショップなどが集まりひときわ華やか。
ここを中心にした湖沿いのエリアは、カナディアン・ワインの中心地ともいえる場所。
気候や土壌などの条件がフランスのボルドー地区とよく似ており、周辺は一面のブドウ畑。30以上のワイナリーが密集しているという。
特に、シャルドネ、メルロー、カヴェルネソーヴィニヨンなどのブドウ作りに最適で、それらを中心にした質のよいワインが作られているとのこ
とだ。
*


デオに収める。
シックで落ち着きのある街並は見応えがあり、多
くの観光客で賑わっている。
*
その交差点の近くにある公園のベンチで一休みしていると、目の前を青い野鳥が横切り、近くの枝に止まる。
図鑑を調べると『アオカケス』と分かる。街の雰囲気とも似合う鳥で、思わぬプレゼントになる。
*



*
次いで青空が次第に広がり、景色も一段と明るくなる中、ブドウ畑が広がる『STREWNワイナリー』に立寄る。
ここはドイツからの移民が持ち込んだ苗木から始まったというブドウ栽培。しかも【アイスワイン】発祥の地とのことだ。
このワイナリー所属の日本人女性の案内で醸造所を見学。そしてワインのティスティング。
普通種のワインの白と赤の試飲後、アイスワインの白と赤も……。
特にアイスワインは、日本のお猪口一杯程度を食後に飲んで、その豊かな甘味を味わうこと、また従来は白のみだったのを、赤の醸造にも成功したが、原料が白の数倍を必要とするため、価格がそれにしたがって高いとの説明があった。
最後にワイナリーの脇にあるブドウ畑を見て、ここを後にする。
*


最後にワイナリーの脇にあるブドウ畑を見て、ここを後にする。
*
これで今日の観光を終え、夕闇迫るマスコーカ地方、ハンツビルにある『ディアハーストリゾート』へ。
リゾートの本館前でバスを降り、ミニバスに乗換えて湖畔に建つホテルへ。
*


の入り直後の燃えるような空をカメラに収める。
これぞまさに‘ カナディアン・サンセット’だった。
*


ンへ。
(マスサラダ、アスパラガススープ、サーロイ
ンステーキ、レモンタルト)
食事を終えて部屋に戻ったのは22時を大きく回
っていた。
長い一日ではあったが、今ツアーのハイライトの
一つでもあり、満足感に浸ることができた。
*
9時00分 ホテル発(バス)→ 9時10分 テーブル・ロック(ナイアガラ滝見物)9時50分 → 10時00分 霧の乙女号 11時15分 … 11時30分
シエラトンホテル・レストラン(昼食)12時45分 → 13時10分 ナイアガラ・オン・ザ・レイク(散策)14時20分 → 14時25分 STREWN
ワイナリー 16時45分 ハイウエイ・サービス 16時55分 → 18時50分 ディアハースト・リゾートホテル着
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ディアハースト : Deerhurst Resort
湖畔に建つディアハーストリゾート。
広大な敷地内に客室であるコテージが点在し、静かで落ち着いた滞在が可能。
リゾート施設では各種のアウトドアアクティビティーが体験できる。春から秋にかけてはゴルフ、テニス、ハイキング、乗馬、そして湖での各種
ウオータースポーツが、また冬には一面の銀世界を舞台に犬ゾリ、スノーモービル、アイスフィッシングなどが楽しめる。インドアテニスコート
やスカッシュコート、プールやエステサロンなどの施設も充実している。
*
ハンツビル:Huntsville
ハンツビルはカナダのオンタリオ州中北部、マスコーカ地域に属する町で、人口およそ1万8,000人。
1869年、ジョージ・ハント(George Hunt)が小さな農場センターを開いたことが街の起こり。
19世紀後半には、同地域では重要な産業基地として発展した。
町はアルゴンキン州立公園へ入る玄関口に位置しているため、観光地としても人気が高い。
2010年6月には主要国首脳会議(サミット)が開催されたとのことだ。
*
マスコーカ地方 : Muskoka
トロントの北、ヒューロン湖の東側に広がるマスコーカ地方は、美しい自然の中に大小1600もの湖が点在する広大な丘陵地帯だ。
湖の畔にはリゾートホテルやカントリーイン、そしてプライベートコテージなどが建ち、オンタリオでも最も人気のあるリゾートエリアとなって
いる。
一帯には見渡す限りカエデや白樺などの木々が茂り、秋の紅葉も見応えがある。その自然の美しさは開高健の著書『オーパ』でも紹介され、日本
でも注目された。
トロントからは車で1時間半程度の距離。ハンツビル、ブレースブリッジ、グレイベンハーストなどをベースにすると動きやすい。
マスコーカ地方はアウトドアのメッカとして知られ、エア・ツアーや動物ウォツチングなどのアクティビティーが盛んだ。ほかには、ハイキング
ラフティング、フィッシングなども楽しむことができる。