6時過ぎ部屋の外を見ると、昨日の夕方の素晴らしい夕焼けとは異なり、雲に覆われ冷たい風が吹いている。
部屋の前の芝生で『カナダガン』の群れが餌を漁っている。また湖岸や湖の中程にもいてその数100羽余り。
遊歩道を散歩する人が近づいても逃げる気配はない。人間を恐れないカナダガン、この大自然の中で棲息する鳥たちに自然の悠久さを教えられる
思いだ。
そういえば芝生に上がっている『クロワカモメ』も、湖畔で餌を漁っている『アメリカガモ』も我々を無視している。
*


*

出発の支度をして迎えのミニバスに乗り、朝食の
ため本館のレストランへ。
雲間から柔らかい日差しが漏れ、湖畔の紅・黄葉
がパステル画のように輝いて見えている。
レストランからも湖畔が望め、食後そのベランダ
からの秋の景観を楽しむ。
また正面玄関前で鳥見をしたが、風が冷たく寒い
ので、手袋をするほどだった。
*
今日はいよいよ『メープル街道』の紅葉見物、ハイキングが始まる日だ。
出発前に[ピクニックランチ]が配られる。
バスは2人用の座席に1人づつと、ゆったり座ることができるのが何より有難い。
車窓から見られる紅葉が、日差しを受けて美しく輝いて見える。ただし、あの鮮烈な赤いメープルは殆ど見られない。
*
メープル街道 : Maple Route
ナイアガラからオンタリオ湖畔を巡りながらトロント、キングストン、オタワへ。
そしてセントローレンス川をさかのぼりモントリオールやケベックシティへ。
この、オンタリオ州からケベック州にかけて続く水際のルートがメープル街道だ。
その名の通り、この一帯は、秋にはカエデの葉が真っ赤に色づき、また、新緑の季節には、みずみずしい緑が美しい。現地ではヘリテージハイウ
ェイ(歴史街道)と呼ばれており、フランスとイギリスによるカナダ入植と開拓の足跡が色濃く残された歴史的なルートでもある。
*
20分ほどで最初のポイントライオンズ・ルックアウト Lions Look-outの展望台に到着。
*

ここはハンツビルの町や『マスコーカ地方』の森
や湖を一望できるポイントだ。
緑の針葉樹の中の紅葉が彩りを添え、それらの樹
々に囲まれて瀟酒な住居や別荘が点々と見えてお
り、雲の切れ間からの日差しがその風景を一段と
引き立たせてくれている。
まさにこの世の楽園、心が豊かになる場所だ。
因みにマスコーカの定住者は5万人、別荘所有者
は10万人とか。
*
次いでラジット・フォール : Ragged Fallに立ち寄る。
*

250mほどの坂道を上がると、水飛沫を上げて流れ
落ちる様子を間近に見ることができる。
滝の水が黒いのは、鉄分を含んでいるためとのこと
だ。
周囲の紅葉はイマイチ、それでも遠望の山々のパス
テルカラーの雰囲気が心を和ませてくれる。
足元が不安定な水辺まで下りてみたが、カメラに収
めるようなものは見当たらなかった。
*

次の目的地へ出発する頃になって、生憎と雨が落
ちてくる。
バスが進むにつれて、車窓からの周囲の紅葉が目
立つようになってきた。
*
いよいよ今日のハイライトであるアルゴンキン州立公園に入るのだ。
公園の西門入口で、入園料を支払うために一時駐車、日曜日とあって現地の車が多く駐車している。
*

*
アルゴンキン州立公園
マスコーカ地方の北東に広がるアルゴンキン州立公園は、東京都の3.5倍(7725km2)の面積を持ち、オンタリオ州最古の州立公園でもある。
公園内には、まさに手つかずの大自然が広がっており、ムースやビーバーなどの動物ウオッチング、6km~71kmまで、バリエーション豊かなコ
ースで楽しむハイキング、大自然の中でのキャンプなどのアクティビティーが可能。
冬にはクロスカントリースキーやウインターキャンプもできる。
唯一の道路の沿線には、アルゴンキンの歴史などを展示するビジターズセンターがある。ここには展望台もあり、見渡す限り森が広がる素晴らし
い風景を眺めることができる。
また、同公園はカヌーのメッカでもある。無数の湖とそれらをつなぐ網の目のような水路が、総距離2400kmにも及ぶカヌールートを造り上げて
おり、世界のカヌーイストの憧れの地となっている。
*
園内には、ハイウエイ60号線を起点に延びる14本の日帰りトレイルと、一泊以上必要な3本のバックパッキング・トレイルがある。
雨の中ハードウッド・ルックアウト・トレイル : Hardwood Lookout Trailを歩くことになる。
一周800mのトレイルだ。ここの紅葉もあの赤いメープルが少ない。橙色の紅葉が雨に濡れて光っている。
*
トレイルにはトイレがないので、ポーデージ・ストア : Portage Store(カヌー・センター)で昼食・休憩となる。
*
公園内に網の目のように広がる湖沼にカヌーを漕
ぎ出し、島にぶつかったらカヌーを肩に担いで移
動(ポーテージ)して、島でキャンプをする。
園内のカヌーセンターで実施されるガイド付きツ
アーに参加するのが基本とか。
灰色の空、黒い湖面とあって冴えない景観が残念
だが、現地の方々がカヌーに興じている姿が羨ま
しい。
*
昼食の‘ピクニック・ランチ’はバスの中で食べる。
サンドイッチ、スティックサラダ、フルーツ、チョコバーと水が入っていた。
*
レイク・オブ・ツー・リバース : Lake of Two Rivers でトイレ休憩の後、ルックアウト・トレイル : Lookout Trailの1.9kmを歩く。
*

ここの駐車場は車が溢れている。雨が止んでいた
ためか、トレイルを歩く人が多く、静けさを求め
てのハイキングとはならなかった。
特に中国からの観光客が目立っていた。
*

このトレイルへ来て初めて、赤色の紅葉が多く見
られるようになったのが何よりも嬉しかった。
*


*
今日の最後はアルゴンキン・ビジター・センター Algonquin Visitor Centreへ。
ここの日本人ガイドの佐久間氏から、館内展示物の説明を受ける。

このセンターはアルゴンキン州立公園創設100周年を記念して、1993年に建設された。
館内は3つの展示スペースに分けられ、森の地勢や動植物の生息状況、人と森との係わりなどがジオラマなどで分かり易く展示されている。
*

このエリアの特徴はオオカミが300頭ほど棲息し
ていることで、[オオカミの声を聞く会]が催さ
れるとのこと。
夜間、人間の発する声に応えるオオカミの声を録
音したものを聞かせてくれる。
自然を大切にする国、広大な自然があるから棲息
できる動物がいるのだ。
*

説明の後、センターの展望デッキから、しばしば
見られるというムースを探したが、見ることはで
きなかった。
それでも入口の掲示板には、園内各地でムースを
見たことが記されていた。
*

今日の宿のあるペンブローク : Penbrokeに向かう
途中のブレバー・レイク : Brewer Lake でカメラス
トップ。
この付近の紅葉もどうにか見頃を迎えていた。
*
再び本格的な雨の中、ベスト・ウェスタン・ホテルに到着。
夕食はホテルのレストランで、全員が一つのテーブルについて戴いた。
メニュー : 生野菜サラダ、チキングリル、ケーキ黒い森、コーヒーor紅茶。
*
ベストウェスタン ペンブローク Best Western Pembroke Inn & Conference Centre
オタワ峡谷に位置するイン。美しい芝生の上に建っている屋根の傾斜が個性的な白い建物。
ロビーはゆったりとしており開放感がある。
絨毯敷きの客室には白い家具が配され、花柄のリネン使いが清楚な印象。
*
9時20分 ホテル発 → 9時40分 ライオンズ・ルックアウト 10時00分 → 10時40分 ラジット・フォール 11時30分 → 11時45分 アルゴンキン州立公園
・西ゲート 11時55分 → 12時00分 ハードウッド・ルックアウト・トレイル 12時40分 → 12時50分 ポーテージ・ストア 13時10分 → 13時25分
レイク・オブ・ツーリバース 13時50分 → 14時00分 ルックアウト・トレイル 15時10分 → 15時15分 アルゴンキン州立公園ビジターセンター
16時05分 → 16時10分 ブレバー・レイク 16時20分 → 17時55分 ペンブローグ・ベスト・ウエスタン・ホテル着
部屋の前の芝生で『カナダガン』の群れが餌を漁っている。また湖岸や湖の中程にもいてその数100羽余り。
遊歩道を散歩する人が近づいても逃げる気配はない。人間を恐れないカナダガン、この大自然の中で棲息する鳥たちに自然の悠久さを教えられる
思いだ。
そういえば芝生に上がっている『クロワカモメ』も、湖畔で餌を漁っている『アメリカガモ』も我々を無視している。
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ため本館のレストランへ。
雲間から柔らかい日差しが漏れ、湖畔の紅・黄葉
がパステル画のように輝いて見えている。
レストランからも湖畔が望め、食後そのベランダ
からの秋の景観を楽しむ。
また正面玄関前で鳥見をしたが、風が冷たく寒い
ので、手袋をするほどだった。
*
今日はいよいよ『メープル街道』の紅葉見物、ハイキングが始まる日だ。
出発前に[ピクニックランチ]が配られる。
バスは2人用の座席に1人づつと、ゆったり座ることができるのが何より有難い。
車窓から見られる紅葉が、日差しを受けて美しく輝いて見える。ただし、あの鮮烈な赤いメープルは殆ど見られない。
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メープル街道 : Maple Route
ナイアガラからオンタリオ湖畔を巡りながらトロント、キングストン、オタワへ。
そしてセントローレンス川をさかのぼりモントリオールやケベックシティへ。
この、オンタリオ州からケベック州にかけて続く水際のルートがメープル街道だ。
その名の通り、この一帯は、秋にはカエデの葉が真っ赤に色づき、また、新緑の季節には、みずみずしい緑が美しい。現地ではヘリテージハイウ
ェイ(歴史街道)と呼ばれており、フランスとイギリスによるカナダ入植と開拓の足跡が色濃く残された歴史的なルートでもある。
*
20分ほどで最初のポイントライオンズ・ルックアウト Lions Look-outの展望台に到着。
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や湖を一望できるポイントだ。
緑の針葉樹の中の紅葉が彩りを添え、それらの樹
々に囲まれて瀟酒な住居や別荘が点々と見えてお
り、雲の切れ間からの日差しがその風景を一段と
引き立たせてくれている。
まさにこの世の楽園、心が豊かになる場所だ。
因みにマスコーカの定住者は5万人、別荘所有者
は10万人とか。
*
次いでラジット・フォール : Ragged Fallに立ち寄る。
*


落ちる様子を間近に見ることができる。
滝の水が黒いのは、鉄分を含んでいるためとのこと
だ。
周囲の紅葉はイマイチ、それでも遠望の山々のパス
テルカラーの雰囲気が心を和ませてくれる。
足元が不安定な水辺まで下りてみたが、カメラに収
めるようなものは見当たらなかった。
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ちてくる。
バスが進むにつれて、車窓からの周囲の紅葉が目
立つようになってきた。
*
いよいよ今日のハイライトであるアルゴンキン州立公園に入るのだ。
公園の西門入口で、入園料を支払うために一時駐車、日曜日とあって現地の車が多く駐車している。
*

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アルゴンキン州立公園
マスコーカ地方の北東に広がるアルゴンキン州立公園は、東京都の3.5倍(7725km2)の面積を持ち、オンタリオ州最古の州立公園でもある。
公園内には、まさに手つかずの大自然が広がっており、ムースやビーバーなどの動物ウオッチング、6km~71kmまで、バリエーション豊かなコ
ースで楽しむハイキング、大自然の中でのキャンプなどのアクティビティーが可能。
冬にはクロスカントリースキーやウインターキャンプもできる。
唯一の道路の沿線には、アルゴンキンの歴史などを展示するビジターズセンターがある。ここには展望台もあり、見渡す限り森が広がる素晴らし
い風景を眺めることができる。
また、同公園はカヌーのメッカでもある。無数の湖とそれらをつなぐ網の目のような水路が、総距離2400kmにも及ぶカヌールートを造り上げて
おり、世界のカヌーイストの憧れの地となっている。
*
園内には、ハイウエイ60号線を起点に延びる14本の日帰りトレイルと、一泊以上必要な3本のバックパッキング・トレイルがある。
雨の中ハードウッド・ルックアウト・トレイル : Hardwood Lookout Trailを歩くことになる。
一周800mのトレイルだ。ここの紅葉もあの赤いメープルが少ない。橙色の紅葉が雨に濡れて光っている。
*
トレイルにはトイレがないので、ポーデージ・ストア : Portage Store(カヌー・センター)で昼食・休憩となる。
*


ぎ出し、島にぶつかったらカヌーを肩に担いで移
動(ポーテージ)して、島でキャンプをする。
園内のカヌーセンターで実施されるガイド付きツ
アーに参加するのが基本とか。
灰色の空、黒い湖面とあって冴えない景観が残念
だが、現地の方々がカヌーに興じている姿が羨ま
しい。
*
昼食の‘ピクニック・ランチ’はバスの中で食べる。
サンドイッチ、スティックサラダ、フルーツ、チョコバーと水が入っていた。
*
レイク・オブ・ツー・リバース : Lake of Two Rivers でトイレ休憩の後、ルックアウト・トレイル : Lookout Trailの1.9kmを歩く。
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ためか、トレイルを歩く人が多く、静けさを求め
てのハイキングとはならなかった。
特に中国からの観光客が目立っていた。
*


られるようになったのが何よりも嬉しかった。
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今日の最後はアルゴンキン・ビジター・センター Algonquin Visitor Centreへ。
ここの日本人ガイドの佐久間氏から、館内展示物の説明を受ける。

このセンターはアルゴンキン州立公園創設100周年を記念して、1993年に建設された。
館内は3つの展示スペースに分けられ、森の地勢や動植物の生息状況、人と森との係わりなどがジオラマなどで分かり易く展示されている。
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ていることで、[オオカミの声を聞く会]が催さ
れるとのこと。
夜間、人間の発する声に応えるオオカミの声を録
音したものを聞かせてくれる。
自然を大切にする国、広大な自然があるから棲息
できる動物がいるのだ。
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見られるというムースを探したが、見ることはで
きなかった。
それでも入口の掲示板には、園内各地でムースを
見たことが記されていた。
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途中のブレバー・レイク : Brewer Lake でカメラス
トップ。
この付近の紅葉もどうにか見頃を迎えていた。
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再び本格的な雨の中、ベスト・ウェスタン・ホテルに到着。
夕食はホテルのレストランで、全員が一つのテーブルについて戴いた。
メニュー : 生野菜サラダ、チキングリル、ケーキ黒い森、コーヒーor紅茶。
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ベストウェスタン ペンブローク Best Western Pembroke Inn & Conference Centre
オタワ峡谷に位置するイン。美しい芝生の上に建っている屋根の傾斜が個性的な白い建物。
ロビーはゆったりとしており開放感がある。
絨毯敷きの客室には白い家具が配され、花柄のリネン使いが清楚な印象。
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9時20分 ホテル発 → 9時40分 ライオンズ・ルックアウト 10時00分 → 10時40分 ラジット・フォール 11時30分 → 11時45分 アルゴンキン州立公園
・西ゲート 11時55分 → 12時00分 ハードウッド・ルックアウト・トレイル 12時40分 → 12時50分 ポーテージ・ストア 13時10分 → 13時25分
レイク・オブ・ツーリバース 13時50分 → 14時00分 ルックアウト・トレイル 15時10分 → 15時15分 アルゴンキン州立公園ビジターセンター
16時05分 → 16時10分 ブレバー・レイク 16時20分 → 17時55分 ペンブローグ・ベスト・ウエスタン・ホテル着