nemo 折々の自然

折に触れて観察した自然などの記録

モン・トランブラン村

2011-10-04 00:00:00 | 旅行記
 今ツアーのハイライトの一つ、ローレンシャン高原の紅葉見物の日だ。
 起床後、カーテンを開けて見る空は、雲に覆われている。
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 朝食はホテルの下にあるレストランへ行くことになる。
 この付近の景色は昨日バスの車中からだけだったので、改めて見直すと紅葉がそれなりの雰囲気を見せている。
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Img_2486Img_2487  レストランへ入って驚いたのは、日本人観光客の
 団体で大混雑。
 コンドミニアムに泊まっている方々なのだ。
 それにしてもこれほど多くの日本人がここへ集中
 しているとは……。
 ここの宿泊施設の在り方が問題のようだ。
 ふと戦時中の日本人収容所を思わせる風景と感じ
 たのは、年齢のせいか ?
 食事が終わって外へ出ると、青空が見えている。
 これからの観光に希望が持てるようだ。
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Img_2488Img_2489  早めに予定のサン・ベナール広場のゴンドラ乗場
 に行ってみると、既に10人ほどの行列ができて
 いる。
 所々に青空が覗き、スキーゲレンデの両側に広が
 る紅葉が柔らかいて日差しを浴びて美しい。
 日本のツアーの一行が、ゴンドラの運転前にゲレ
 ンデ脇の路を登り出している。
 かっての小生ならば、この方法を選んだのだが、
 と内心口惜しい気持でそれを眺めていた。

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Img_2643Img_2645  9時半のゴンドラ運転開始時には、長い待ち行列
 となった。
 我々は2台目のゴンドラ。同乗の方々は栃木県大
 田原からのツアーに参加されているとのこと。
 懐かしい栃木弁がゴンドラ内に響く。
 それはともかく、ゴンドラの車窓からの赤、橙、
 黄色の紅葉の眺めは、まさに今や真っ盛り。息を
 呑む美しさだ。

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Img_2656_2Img_2650_2  鮮烈な紅赤色の紅葉がようやく数多く見ることが
 できた。
 その中に針葉樹林の緑が混じる色彩豊かな展望をビ
 デオに収めていたが、ゴンドラが頂上手前にあるピ
 ークを過ぎると、突然ガスが濃くなり、白濁の世界
 へ入ってしまう。これにはびっくり。
 これでは頂上からの展望は期待できなくなってしま
 った。

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Img_2491_2 濃いガスの中の頂上駅を降り、念のため360°の展望台へ行ってみるが、当然のことと何も見えな
 い。
 頂上駅付近の小さな売店の前にある、感謝祭のカボチャの人形が笑っているようで、何とも皮肉
 だった。
 しばし頂上のあちこちを歩いていたが、一向にガスが切れそうもないので、下りのゴンドラへ。
 下りのゴンドラの半ば過ぎからの紅葉を再び楽しみながらサン・ベルナール広場へ戻る。 
 折角最も楽しみにしていた場所だったのに、中途半端な紅葉見物になってしまった。



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Img_2495Img_2657  この後の観光予定まで時間があるので、サン・ベ
 ルナール広場と村の地上駅までの無料のリフトを
 往復する。
 

                                                                            

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Img_2496Img_2497  この村の近代的な建物の数々が周囲の紅葉に溶け
 込んで、それなりの景観を見せてくれる。








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 今日の昼食は、ホテルから30分ほどの所のサン・フォスタン・ラツク・カレ : St-Faustin -Lac-Carreにあるカバナ・シュクル・ミエット : La Cabane
 a Sucre Millette
でメープル・シロップを使った郷土料理を食べることになる。
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Img_2500Img_2661  食事の前にメープル・シロツプの作り方を別棟の
 小屋で説明される。
 カルシウムなどミネラル豊富なメープル・シロッ
 プは、2月下旬から雪山の森の中で集められる。
 1本の樹からは7?の樹液が採れ、何時間も煮詰
 めてその3%がシロップになるという。
 樹液は樹齢20~40年の樹からしか採れない大切
 なものとのこと。 
 現在では樹に取り付けたパイプから採取するとい
 う機械化された所が一般的だが、同時に観光客向
 けに伝統的な手法で作業をしている作業場シュガ
 ーシャック : Sugar Shackも多いとのことだ。
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Img_2501Img_2502  食事場所は広い作業小屋のような建物で、既に何
 組もの観光客が食事中だ。
 その入口付近のステージでは、民族音楽などをラ
 イブで演奏中で、そのボリュームの大きいことに
 驚かされる。
 食事の内容は、スープ、玉子と肉、それにクレー
 プにたっぷりのメープル・シロップをかけたデザ
 ートに紅茶。


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Img_2662Img_2499  我々の食事が始まると、なんと♪上を向いて歩こ
 う♪を歌いながら演奏するというサービスぶり。
 その食事場所の一部に売店があり、メープル・シ
 ロップ関係の商品が飛ぶように売れていた。




 

 
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Img_2508Img_2509  午後はサンタガットゥ・デ・モン : Ste-Agathe-der-
 Montsという町にあるサーブル湖 : Le Lac des
  Sables
でボートクルーズを楽しむ。








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Img_2510Img_2511  周囲42kmの湖の周りには大金持ちの別荘が並び、
 小さな島や湾などがあリ、複雑な地形をした美し
 い湖で、紅葉も見頃で1時間余りのクルーズを楽
 しんだ。






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Img_2513Img_2514  途中、ハシグロアビが2羽見られたが、潜水を繰
 り返すのでカメラに収めることはできなかったの
 が惜しまれる。







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 これで今日の予定は終わり、15時過ぎにモン・トランブラン村に戻り、フリータイムとなる。
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Img_2516Img_2515  今朝の朝食の大混雑に懲りたので、明日は部屋食
 にするための買い出しに無料のリフトで下へ降り
 る。
 この頃から青空が広がり出し、周囲の紅葉が一段
 と鮮やかに見えるようになる。
 そのリフト乗場の近くにあるメープル製品専門店 :
  Cabane a Sucre de la Montagneで、メープル・シロ
 ップを使ったソフトクリームを食べる。美味。
 また氷の上でシロップを固まらせる、メープル・
 タフィの実演販売も見物だった。
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Img_2517Img_2525  ホテルへ戻るため、リフトでサン・ベルナール広
 場へ行くと、雲がすっかり無くなり、済んだ青空
 の下モン・トランブランの山頂までが、折りから
 の夕日を浴びて赤く染まっていた。






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Img_2523Img_2524  夕食は、昨日のLe Shack から少し下にあるAux
  Truffes
で。
 メニュー : サラダ、ポークフィレ、りんごのデザ
 ート、紅茶。






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 皮肉なことに、最高のハイライトの地を去ることになって、ようやく天候が回復してきた。
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 9時00分 ホテル発 … 9時10分 サン・ベルナール広場 9時30分(ゴンドラ)→ 9時45分 山頂駅 … 10時10分(ゴンドラ) → 10時25分 サン・
 ベルナール広場 … ホテル 11時00分 (バス)→ 11時30分 Millette(昼食)13時00分 → 13時20分 サーブル湖(ボートクルーズ)14時30分 →
 15時10分 ホテル着