nemo 折々の自然

折に触れて観察した自然などの記録

ゴールデン・ルート

2012-08-10 00:00:00 | 旅行記
 湿った空気が続いている。空は相変わらず重苦しい雲に覆われている。路面は濡れているようだが雨は降っていないようだ。
 3階のベランダへ出て、ホテルとガイラインフィヨルド末端の景観をカメラに収める。
      *
Img_0627Img_0628  朝食はフィヨルドを眺められる場所で、ゆったりと
 した気分で美味しく戴く。
 今日は出発が遅いので、ホテル付近の散歩に出掛け
 る。
 ツグミ類や小鳥などが多く見られたが、動きが早く
 種類は分からない。




     *
Img_0630Img_0631_2  フィヨルドの先端近くにあるオートキャンプ場に
 は、多くの車が駐車しているのが見える。
 岸辺にはカモメ類が多く止まっているが、これも
 種類は不明だ。
 この辺りの個人住宅は別荘が多いのだろうか、立
 派な建物が多く見られる。




     *
Img_0619Img_0633Img_0634  ホテルへ戻り、ここのオーナーのクラシック・カ
 ーのコレクションを見る。
 一台はフロントの脇にあったが、機種は不明。
 他は別室に数台展示されていたが、1932年のスチ
 ュードベーカーと1919年のキャデラックをカメラ
 に収めた。

     *
 今日は世界屈指の素晴らしい景観の観光ルートといわれるゴールデンルートを通ってオンダルスネスへ出て、ラウマ鉄道を利用してビヨリへ、そ
 してリレハンメルへ行くコース。
     *
ゴールデン・ルートGolden Route
 ガイランゲルフィヨルドを通ってオンダルスネスまでを走り抜ける道路63号線は、ゴールデン・ルートと呼ばれる世界屈指の素晴らしい観光ルー トという。
 山や谷が続き、なかにはトロルスティーゲン Trollstigen(妖精トロールのはしご)という名を持つ斜度1対12という急勾配で、しかもカーブが
 11カ所も続く険しいポイントもあるが、そこからの眺めは
 息を呑む美しさといわれる。
 ガイランゲルからオンダルスネスまでこの道は続いており、途中、ガイランゲルフィヨルドへ流れ落ちる雄大な滝を始め、果樹園を見ることがで
 きるとのこと。
 トロルスティーゲンは5月末から9月末まで通行可能という。
     *
Img_0635Img_0638  バスはイーグルロードを通り、高度をあげるにし
 たがってガイランゲルの町が眼下に見えてくる。
 今日は大型船が入港しつつあるようだ。
 バスはガイランゲルフィヨルド展望台でカメラ・
 ストッブ。





     *
Img_0641Img_0643  バスはエインスダール Eidsdal まで下り、ここから
 フェリーでリンゲ Linge に渡る。








     *
Img_0644Img_0646  リンゲから同じくバスで出発。高度を上げるにした
 がって雨が降り出す。








     *
 その雨に風が強くなった中、今年完成したというトロルスティーゲンの展望台に到着する。
 大きな駐車場があり、真新しいコンクリート建てのレストランや土産物店などがあり、その奥に谷に切れ落ちる景観を眺めるための展望台が何カ
 所か造られており、それぞれの場所へ行くための延々たる通路ができている。
     *
Img_0649Img_0647  雨・風除けにレインウエアを着て、展望台に向か
 う。
 右手の谷間から細い滝が遥か下方に流れ落ち、左
 手の断崖にはその下方に下るつづら折りの道路が
 見える。
 何とも壮絶な自然の造型であることか。これが今
 日の最大のハイライトとなる。



    * 
Img_0650 30分ほどの自由時間も、あっという間に過ぎ、そのつづら折りの道を下る。
 切れ落ちた断崖の道は、高度感があるのでスリル満点。ベルゲンからノルウェー国内の運転は、陽
 気な年輩の運転手だが、流石に緊張しているようだ。       
 特に擦れ違いの大型バスの場合は、乗っている我々も手に汗を握る思いだ。
 この急坂を下る途中から、急速に雲が切れ始め青空が広がってくる。
 濡れていた岩肌がきらきらと輝き、草花も生き返ったような色合いを見せてくれるようになる。
 つづら折りを降り切ったところにも展望台が出来ており、改めてその景観を見直すことになる。


 
    *
Img_0656Img_0657  昼食はその展望台のすぐ下にあるレストランで。
 青空からの日差しが特に眩しく感じられる。




     



     *
Img_0658Img_0659Img_0660  昼食、前菜はナッツが多く入っている生野菜、今
 回も鮭のグリル、それにアイスクリームとまずま
 ずの内容。

 


    *
Img_0662Img_0663  出発までの時間、もう一度周囲の氷河に削られた
 山々の岩肌をカメラに収める。
 雨上がりのこともあって、岩肌がキラキラと輝い
 て見えるのが印象的だった。
 

 



    *
 昼食場所からバスで5分ほどでラウマ鉄道の乗車駅、オンダルスネスに到着。
 列車の時間まで駅周辺を散歩する。
オンダルスネス Andalsnes
 ノルウェー南西部、ノルウェー海からロムスダールフィヨルドを進んだ所にあるリゾート。
 ラウマ川がロムスダールフィヨルドに流れ込む所に位置しています。
 ここは1940年ドイツ・ナチ軍が連合国軍の上陸を阻止しようとした際、爆撃で破壊されたという暗い歴史も持っています。
     *
ラウマ鉄道 Raumabanen
 ヨーロッパでもっとも素晴らしい鉄道ルートのひとつで、夏季にロムスダーレン渓谷(Romsdalen)、オンダルスネス、ビョルリ(Bjorli)間でガ
 イド付き列車が毎日運行している。
 ロムスダーレン渓谷は両側を切り立った山の斜面が追う長くて狭い渓谷で、サーモン・フィッシングで有名なラウマ川が流れ、野生味あふれる景
 色を堪能できる。
 ノルウェーで最も高い石橋のヒッリング(Kylling)橋や、ヨーロッパで最も高く、垂直に張り出した高さ1000mの壁、トロールヴェッゲン
 (Trollveggen)にも停車します。
     *
Img_0667Img_3037  スマートな列車は2両連結で出発する。
 ヨーロッパでも有名な景勝列車と誇るだけあって、
  車窓からの眺望を楽しませてくれる。
 






     *
Image50Image53  
 
 






    *
Image57Img_3041  列車は1時間ほどでビヨリ駅に到着、ここから
 再びバスに乗りリレハンメルに向かう。 
 







     *
Img_0104Img_0103  バスは1時間半ほど走ってトイレ休憩のためサー
 ビスエリアに止まる。
 ここでも大型のトロル人形があり、土産物店には
 クリスマス人形が目立った。






     *
 さらに1時間半ほどでリレハンメルはスキージャンプ台に到着する。
 ここは1994年の冬季オリンピックの開催地、日本選手団は金メダルがノルディック複合団体、銀メダルがノルディック複合個人とスキージャン
 プラージヒル団体、銅メダル がスピードスケート男子500mとスピードスケート女子5,000mという結果だった。
 なかでもこのジャンプ台で行われたジャンプの団体で、金メダル目前での原田選手の最後のジャンプの結果が記憶に残っている。
 市内を見下ろせるこの場所のローションも素晴らしい。
 その後旧市庁舎などをバスの中から見てホテル、クラリオン・コレクションへ。
     *
Img_0105Img_0106 リレハンメル Lillehammer
 リレハンメル(Lillehammer)はノルウェーの都市。
 オップラン県の県都。人口は約2万5千人。 
 1994年に冬季オリンピックがこの地で開催された。
 今の所、夏冬通して五輪開催・世界都市としては
 最も北に位置しているという。
 ローゲン川がミョーサ湖に注ぐ辺りに位置してお
 り、観光産業が発展している。木材、製紙産業も
 盛ん。
 リレハンメルに関する最初の記載は、13世紀のノ
 ルウェー王ホーコン4世についての史料上で現れる
                      とのことだ。
     *
Img_0109Img_0110Img_0112_2  長い一日が終わり、夕食はホテルの隣にあるイン
 ド料理店へ。
 スープ、カレーライス、アイスクリーム、コー
 ヒーという内容。昨日までの魚中心の内容とは
 少々寂しいメニューだった。

     *
 9.30. ガイランゲル(バス)→ 9.50. ガイランゲルフィヨルド展望台 10.00. →10.20. エイスンダール(フェリー)→ 10.30. リンゲ(バス)→
 11.05. 滝見物 11.15. → 11.40.トロルスティーゲン展望台12.10. → 12.25. トロルスティーゲン下展望台 12.35. → 12.40. レストラン(昼食)
 14.10. → 14.15. オンダルスネス 14.58. (ラウマ鉄道)→ 15.56. ビヨリ 16.00.(バス)→ 17.25. S.A. 17.50. → 19.25. リレハンメル・
 ジャンプ台 → 旧市庁舎 20.10. → 20.20. クラリオン・コレクション(110号室)