nemo 折々の自然

折に触れて観察した自然などの記録

デンマーク

2012-08-12 00:00:00 | 旅行記
Img_0160 穏やかな航海が続く。海上を滑るように進むので、揺れは全く意識しなかった。
 海上での日の出を待ったが、生憎と日の出付近の雲が邪魔をして期待外れに終わる。
 連日バスの座席に座り続けていたせいか,腰の痛みが強くなり、まともに顔を洗うことが厳しくな
 る。
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 朝食は7階のレストラン、海側の席で品数の多い内容に満足する。広いレストランも忽ち一杯にな
 る。
 洋上は波静かのためか、海鳥は少なく、時折カモメ類やウミウが飛翔する程度だ。
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 朝食後、11階デッキの船首部分で海上の景観を楽しむ。
 前面部分に風除けのアクリルが嵌め込まれているのが有難い。その付近には籐椅子が用意されてい
 る。
 朝のうちは空いていたが、次第に人が集まり出し、各国の言葉が飛び交ってまことに騒がしくなる。
 これもそれぞれの方々が船旅を楽しんでいるのだ。
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Img_0161 船がオーレンス海峡近くになると、右手に北シェラン島にある『クロンボー城』が見えてくる。
 あのシェークスピアの『ハムレット』の舞台と、世界遺産になつている城だ。
 この城は上陸後見学が予定されている。
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 コペンハーゲン港に着岸してから、下船までに時間がかかる。
 好天の下、スーツケースを持ってバスへ運ぶまでに気温も上がり汗が流れる。
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 現地ガイドは小柄で中年の本間みどり氏、簡単にデンマークと今日のスケジュールを説明された後
 「今日は市内でトライアスロン大会が行われるため交通規制されており、市内でのバスは利用でき
  ないので、徒歩で観光することになります」と言われる。     
 現在ロンドン・オリンピックが開催中なので、まさかこのような競技が行われているとは思わなか
                      った 。
 今日は日曜日とあってか観光客も多く、バスの駐車場から次々と歩き出すグループが見られた。
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デンマーク王国(Kingdom of Denmark)
 国 旗  赤地に白十字「ダーネブロウ」
 国 歌  「麗しき国(Der er et yndigt land)」
      「王クリスチャンはそびえ立つマストの傍らに立った(Kong Christian)」
 面 積   4万2394 ?(本土)、フェロー諸島 1399 ?、グリーンランド 約220万 ?
 人 口   約 558万人(2012年 デンマーク統計局)
 首 都  コペンハーゲン Copenhagen 人口 約70万人、首都圏の人口 約120万人(2012年調査)
 元 首   マーグレーテ2世女王 Margrethe II(1972年1月即位)
 政 体   立憲君主制
 民族構成  デンマーク人
 言 語  デンマーク語
 宗 教   国民の約88%がプロテスタント(福音ルーテル派・国教)
      そのほかローマ・カトリックなど
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コペンハーゲン Copenhagen(K�benhavn)
 現在のコペンハーゲン近海では古くからニシン漁が盛んだったという。
 その漁村の1つがあった場所に1167年、ロスキレの司教、アブサロンが要塞を築いたのが街の興りとなった。以来、商人の港(コペンハーゲン)
 は拡大、発展し続け、王制の下にさまざまなスタイルの建物が建造されたという。
 現存する歴史的建築物も多く、街のあちこちにルネッサンス様式やロココ様式などの見事な建物を見ることができる。
 なかでも建造物に強いこだわりを持ったクリスチャン4世の功績は多大で、旧証券取引所やラウンドタワーをはじめとする見事な建物が往時を偲
 ばせてくれる。
 また、旧市街はいまでも中世の面影を色濃く留めている。街の起源であるスロッツホルメンからニューハウンやさらにその北へと足を延ばせば、
 港町としての景観も存分に楽しめるとのことだ。
 この街にはさまざまな種類の博物館や美術館が多数点在している。
 国立博物館、国立美術館、トーヴァルセン美術館、ニュー・カールスベア美術館、労働者博物館、音楽史博物館、自由博物館、王立武器博物館、
 たばこ博物館、工芸博物館など、数え切れないほどあり、デンマークの歴史や芸術はもちろん、現在のデンマーク事情を知るための材料には事欠
 かない。
 街の眺望を楽しむには、ラウンドタワーとクリスチャンスハウンにある救世主教会が絶好の展望ポイントということです。
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Little_mermaid 今日の観光の最初の『人魚姫の像』は大混雑。
 とても近くで記念撮影することはできず、致し方なく頭越しの画像となる。
人魚姫の像 Den Lille Havfrue
 「人魚姫」はデンマークを代表する作家アンデルセンの代表作で、20世紀初頭にはバレエとして
 も上演されていたという。
 カールスベア(Carlsberg)の2代目カール・ヤコブセンが、エドワード・エリクセン(Edward
 Eriksen)に制作を依頼した作品で、モデルはエリクセンの妻、エリーネ・エリクセン(Eline
  Eriksen)とのこと。
 完成は1913年8月23日。下半身は魚のはずの人魚ですが、この像は足首近くまでが人間のまま。
 モデルの足があまりに美しく、鱗で覆うのがしのびなかったためといわれているとか。
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 日差しに照らされての移動は『アマリエンボー宮殿』へ。
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Img_3045Img_3048  衛兵が数分毎に巡回する様子を見物。
 1.5m以内に近寄らないこと、ということを知らな
 い観光客が、度々衛兵からチェックされている。
 大きな宮殿を監視する衛兵が何カ所かに別れて配
 置されており、それらが同じタイミングで監視す
 る様子が微笑ましく見られる。



 

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Img_3049Img_3050 アマリエンボー宮殿 Amalienborg
 1794年のクリスチャンスボー城の火災以来、王室
 の居城として使用されているという。
 各館の前は銃を携えた衛兵がガードし、女王が在
 宮の間は屋根の上に旗が掲げられています。
 毎日正午には伝統的な衛兵の交代式を見ることが
 できます。



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 次いでカラフルな建物が建ち並ぶ『ニューハウン』へ。
 ここは大変な混雑だ。赤、黄、青などの建物に溢れる人々。この辺り一帯が人々のざわめきで一大騒音となっている。
 その見物途中で正午の衛兵の交替式に行進する兵士たちが通ったが、腰の痛みもあり、早足で歩くことができず、見られなかった。
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Img_3051Img_3052 ニューハウン Nyhavn
 おとぎの国のようにカラフルな建物が建ち並ぶ、
 17世紀に市街地が拡大するなかで築かれた新し
 い港がニューハウン。
 当時、一帯は荷揚げが盛んで活気に溢れていた
 という。
 アンデルセンが好んで住んだ場所としても有名。
 現在はレストランが立ち並ぶ観光スポットとな
 っている。

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 次はショッピング・ストリートのストロイエのある旧市街へ。
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Img_3055Img_3060 ストロイエ Str�get
 ストロイエとは、デンマーク語で〈歩くこと〉。
 市民や観光客の目を楽しませてくれるこの通りは、
 その名に相応しい歩行者天国だ。道の両側には様
 々なショップやレストラン、カフェが並び、ヨー
 ロッパでも屈指のショッピング・ストリートにな
 っているという。




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Img_3058Img_3059  ここで若干の自由時間があり、古い建物内にある『ロイヤル・コ
 ペンハーゲン』の店内を覗いてみる。             
 『ロイヤル・コペンハーゲン』の隣は『ジョージ・ジャンセン』
 の店がある。


                                                                           


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Img_3061 ここで昼から大分遅くなって、パン屋の2階にあるレストランへ。
 生野菜の前菜と豚肉の小さなハンバーグ2個とじゃが芋という献立、それに水も出ないという内容に輪を掛けた
 ような、ウェイトレスの素っ気ない態度に、砂を噛むような食事となってしまった。
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 午後からは、ようやくバスを利用することが出来るようになり、北シェラン島にあるデンマーク一美しいといわれる宮殿『フレデリクスボー城』
 へ。
 歴代の王の居城とあって、各王の部屋、舞踏の間などを詳しく見物する。
 午前中から歩き続け、しかも好天で日差しを浴びて汗ばみ、いささか疲れてくる。
北シェラン島 Nordsj�lland
 北シェラン島にはバッケン遊園地や鹿公園といった憩いのスポットから、「ハムレット」の舞台となったクロンボー城やフレデリクスボー城など
 の歴史的スポットまで見どころが集中しています。
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25235000737Img_3068 フレデリクスボー城 Frederiksborg Slot
 エスロム湖に浮かぶ島の上に建つ壮麗な城。
 もともとこの場所にあった貴族の館をフレデリク
  2世が改築させできた城とのことです。
 さらに息子のクリスチャン4世が改築を試みて、
 現在見られるようなルネッサンス様式の城が完成。
 1720年にフレデリク4世がフレーデンスボー城を
 築くまでは戴冠式などの儀式がここで執り行われ
 ていたという。
 その後1859年に火災で一部焼け落ちたが、カール
 スベア財団のカール・ヤコブセンがこの建物を博
 物館にすることを条件にして資金提供し再建が果たされた。
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Img_3070Img_3071  現在、城は国立歴史博物館として公開されている。
 王の棟、王妃の棟、謁見の間、騎士の部屋、礼拝
 堂、舞踏室などがあり、展示されている当時の装
 飾品や絵画からは当時の王室の優雅な生活ぶりを
 うかがい知ることができる。
 なかでも火災を免れた礼拝堂には17世紀の装飾が
 現存し、説教壇やパイプオルガンも保管されてい
 るので見逃せない。庭園も見事な美しさです。



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Img_3073Img_3075  歴代の王の紋章とともに、日本国天皇
 の訪問記念の紋章もありました。



 




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 今日の観光の最後は、シェークスピアの戯曲「ハムレット」の舞台となった城『クロンボー城』へ。
 ここでも城内の見学ができると思っていましたが、何故か「時間がない」とのことで、外から見物するだけに終わりました。これは何とも残念な
 ことでした。    
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20090616_2837_1Lrg_10622218 クロンボー城 ◆世界遺産◆Kronborg Slot
 オアスン海峡(�resund)を隔てて隣国スウェーデ
 ンのヘルシンボリ(Helsingborg)への定期フェリ
 ーが発着する、ヘルシンオア(Helsing�r)の岬に
 構える城です。
 ここには海峡の通行税取立てのため古くから要塞
 がありましたが、フレデリク2世が居城の建設を
 決め11年の歳月をかけ1585年に完成させたという
 1629年には大火に遭いましたが、クリスチャン4
 世が再建。

 ところがその後スウェーデンの侵略を受け、デンマークに返還された時に荒廃がすすみ、20世紀の半ばになって修復されたのが現在の状態とのこ
 とです。      
 内堀の周囲を徒歩で一周するだけでも軽く1時間を要してしまうほど広く、北欧一といわれる大広間、厳かで豪華な装飾が見事な王の礼拝堂、トラ
 ンペット奏者の塔など、フレデリク2世の威厳と権力を感じさせる造りには圧倒させられるとのこと、是非見学したかった。
 正門に向かって右側の地下には、有事に眠りから目覚めて国を窮地から救うとの言い伝えがある伝説の巨人ホルガー・ダンスク(Holger Danske)
 の座像が置かれています。
 2000年に世界遺産に登録されました。
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Img_3078Img_3080  城の入口付近には、クロンボー城のミニチュアが
 ありました。
 また、オアスン海峡に向けての砲台が残っていま
 した。






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 これで今日の見学は一応終了し、ホテル・スカンディック・コペンハーゲンへ。
 なお、ホテル・レストランで夕食後、希望者は『チボリ公園』ヘ案内するとのことで、早めの夕食となる。
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Img_3083Img_3081Img_3082_3  夕食はホテルのレストラン。今回も
 我々グループのみとあってか、バイ
 キング方式の料理の品数が少なく、
 デザートも無く、昨日までの内容と
 は格段の差があった。
                                                                            

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 夕食後、徒歩で10分ほどの『チボリ公園』へ。
 夏の間は日が暮れるのは遅いとあって、11時まで営業しているという遊園地。
 観光客も来ているが、地元の若者たちの姿が目立った。ただ乗り物は年寄り向きなものは少なく、園内を一周して早々とホテルへ戻る。
Img_3084 チボリ公園 Tivoli
 コペンハーゲン中央駅に隣接した総面積 85,000�の広大なアミューズメント・パーク。
 観覧車やローラーコースターとともに、季節ごとに咲き乱れる花を堪能したり、ピーコック劇場で
 のパントマイムやコンサートホールでの充実したエンターテイメントを楽しむことができます。
 冬に開催されるクリスマス市では、園内が11万個のイルミネーションで彩られ、見る人をクリスマ
 スの世界へ誘うとのことですが……。
     *
 これで今回のツアーは終了。
 帰国のためのパッキングをして、汗を流そうとしたが、何と浴槽のお湯が出ない。時間をずらし
 ても同じことなので、洗面所で身体を拭いてベットへ。
 初日といい、最終日といい風呂のトラブルにあった旅になってしまった。
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 9.45. コペンハーゲン港着 10.20.(バス)→ 10.30. コペンハーゲン・市内観光 … 人魚姫の像 … アマリエンボー宮殿 … ニューハウン … ストロイエ
  … 12.10. 昼食 12.50.(バス) → 13.55.フレデリクスボー城 15.55. → 16.30. クロンボー城 16.50. → 17.30. スカンディック・コペンハーゲン…
 18.30. 夕食 19.45. … 20.00. チボリ公園 21.00. … 21.10. ホテル