nemo 折々の自然

折に触れて観察した自然などの記録

ひたち海浜公園

2010-10-13 00:00:00 | 旅行記
平成18年10月13日(水)曇後晴

Img_1485_2 7時の朝食前まで降っていた雨が上がり、少しづつ青空が広がってきた。
 ベランダから見える建物の上で、イソヒヨドリの♂、♀が行ったり来たりしている。
 設備も接客サービスも申し分がなく、ここの人気の高いことがよく分かった。
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 鵜の岬を後にして、日立の企業の街を抜け、原発の東海村を過ぎて、1時間余りで『国営ひた
 ち海浜公園』に到着。
 天候もはっきりしない平日とあって、駐車場はガラガラ。
 中央ゲートには「コキア・紅葉始め、コスモス・七分咲き」の看板が出ている。
 今年の猛暑でコキアの紅葉も遅れ気味のようだ。

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Img_1487 先ず、何よりもその「コキア」を楽しむべく、中央ゲートから『シーサイド・トレイン』に
 乗ることにする。
 園内乗り降り自由の1日周遊券(500円)を求めて、出発する。
 15分置きに3編成の車両が運行されているが、意外と利用者が多く、ほぼ満席状態だ。
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 トレインは、園内を左回りにゆっくりとした速度で進む。
 中央ゲートから南口ゲートにかけては【プレジャーガーデンエリア】として、大観覧車やジェ
 ットコースターなどの遊園地。
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 次いで海浜地域が育む文化、歴史、自然を感じるための砂丘ガーデンや、ハーブなどの香りの
 谷がある【砂丘エリア】。
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 太陽光と緑の大地で体を動かして汗を流す【草原エリア】。
 ここでは広大な芝生の所々にある「パンパスグラス」が目につく。
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 Img_1488そして、目的の「コキア」のある【みはらしエリア】に到着、ここで乗客はほとんど降りる。
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 「コキア」は、南ヨーロッパが原産で、日本へは中国から渡来したという。
 アカザ科ホウキギ属で、開花時期は9月下旬から11月上旬。
 学名はBassia scopariaといい、「scoparia」とは「ほうき状の」という意味とのこと。
 和名「ほうき草」も、枝や茎を乾燥させて箒を作ることに由来している。
 なお「Kochia(コキア)」とは、19世紀のドイツの植物学者Joseph Kochの名前に因んで
 いるという。
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 また、ご存知のように、コキアの実は「とんぶり」と呼ばれ、秋田名産として有名。
 形や色、歯触りがキャビアに似ていることからか「畑のキャビア」などとも呼ばれている。
 漢方では「地膚子(じふし)」といい、利尿剤などとして効果があるとされているとか。
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 平安時代の記録に、貴族たちの薬用として使われていたとあり、コキアは古くから日本で使われていたことがわかる。                                                          【ひたち海浜公園・大百科】より 

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 トレインを降りると、前方の見晴しの丘の中腹から上部にあるコキアと、その手前のコスモスが目に入る。
 なるほど、コキアは紅葉が始まったばかりのようで、総てが赤くはなっていない。
 手前のコスモスは、赤、白、ピンクなど色とりどりの花が7分咲きだ。
 我々は丘の左手から上がることにして、移動する。
 よく見ると、コスモスの花には昆虫の幼虫などが多く見られる。

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 左手に回ると、前面に「みはらしの里」が大きく広がり、そば畑の奥にこの10月に移築・復元された古民家が目に入る。
 これは稲敷市にあった農家・土肥家の母屋と隠居屋の建物で、母屋は4代将軍徳川家綱の時代のものという。
 手前にある蕎麦の花の白と、古民家の建物とがお互いに融合して一幅の絵になっている。

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 緩やかな上りの小道を歩きながら、紅葉が始まったコキアを楽しむ。

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 紅葉しているコキアの中には、既に枯れている株があることに気がつく。
 今夏の猛暑のせいで、管理が行き届かなかったようだ。
 「みはらしの丘」の頂上で、コキアを眺めながらお弁当を食べるという、優雅なひと時を過ごす。


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 こんな悪戯もありました。

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 たっぶりコキアを楽しんだ後、西口ゲート方向に歩くことにする。
 その道すがら、咲き残りの曼珠沙華や萩などが見られた。

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 西口ゲートから再び「シーサイド・トレイン」に乗り、中央ゲートに戻り、中央フラワーガーデンのコスモスを楽しむことにする。

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 上の画像の真ん中は【サイケ】という名前の花弁の多い品種で、花色は赤、白、ピンクのミックス。
 右は【ラジアンス】という名前の大輪の早咲き品種。
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 かくして、1日を花に囲まれて過ごしたが、些か花酔いの気分にさせられて帰途についた。 



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