nemo 折々の自然

折に触れて観察した自然などの記録

ノールフィヨルド、ガイランゲルフィヨルド

2012-08-09 00:00:00 | 旅行記
Img_0576 重苦しい雲に覆われているフィヨルドは寒々しい。
 早朝からフェリーが動いている。
 今日も出発時間が早いので、荷物を降ろしてレストランへ。
 珍しく(?)ウェイターがコーヒーを入れてくれるメニューは豊富で申し分なし。
     *
ノールフィヨルド Nordfjord
 氷河観光とアクティビティが盛んなフィヨルド。
 ノールフィヨルドはガイランゲルフィヨルドとソグネフィヨルドの間にあり、ヨーロッパ最大の
 氷河、ヨステダール氷河やその支流のブリクスダール氷河、ヨーロッパ最深(深さ514m)のホ
 ーニンダルスヴァトネ湖を擁するフィヨルドです。
 ハイキング及び氷河ウォーキング、ロッククライミング、サマースキー、フィヨルドホースの乗
 馬、ゴルフ、サイクリング、フィッシング、アウトドアアクティビティが充実しており、多彩なメニューが揃いるという。

Img_0577Img_0579Img_0581 出発前、玄関の先にある草花に気が付き、何枚か
 カメラに収める。
 今日はバスで出発、座席は後部。
 ノールフィヨルド沿いの道を進む。フィヨルド
 沿いの平坦地には長閑な農村風景が続く。


     *
 フィヨルド沿いの道から峠へかかるジグザグの道に入った頃からガスが濃くなり、次第に雨が降り出す
 周囲の景色も薄い幕に覆われ出し、視界が悪くなる。
 つづれ折りの道を登り詰めたところに展望台があり、カメラストッブとなる。
 ガスが濃いのと、気温も低いのでとても長い時間はいられない。
 暗い気分でいると、峠を下るにしたがって雨は止み、時折日差しも出て、長閑な風景に降り注ぐ。
     *
Img_0585Img_0584 バスの長い旅が続いて、些か眠気を催した頃、ト
 イレ休憩を兼ねて土産物店でストップ。
 ここでも例のトロル人形が目立つ。
 また、ノルデック・セーターはノルウェー・セー
 ターとも呼ばれ、天然の羊毛を編んだざっくりし
 たニットも目立つ、ここならではのお土産品だ。
 



     *
Img_0590Img_0591  昼過ぎようやくプリクスダール氷河 Briksdalsbreen の入口、ブリクスダーレンに到
 着。
 ここのレストランで昼食。鮭のムニエルとケーキという少しばかり寂しい内容。
     *                                                                                                                                    
Img_0588Img_0589 そのレストランの置物に剥製のライチョウとフクロウが目に付き、カメラに収め
 る。                                                                          


    *                                                           
 午後からは今日のハイライトの1つ、氷河見学。
 ブリクスダーレンから氷河までは片道約45分のハイキングになるが、我々はトロルカーと呼ばれるオープンカーを利用する。一台に6人づつ乗っ
 て次々に出発する。
 ここを訪ねる大半の方は歩いているが、歩くことにまだ自信が持てない小生にとっては有難いことだ。
     *
Img_0595Img_0596 10分ほどでトロルカーの終点、そこから山道を歩
 くこと10分ほどで氷河湖に到着。
 肝心の氷河は谷間の上部に見える。その近くまで
 は時間がかかるので行くことはできない。
 ヨーロッパ最大級のヨステダール氷河が枝分かれ
 した一つとのことだったが、ここから見る範囲で
 は実感が湧かない。ここも地球温暖化のために氷
 河が大分後退しているようだ。


     *
Img_0599Img_0600Img_0601  トロールカーの乗車地点まで戻る途中、道端の目
 に付いた高山植物をカメラに収める。
 




     *
Img_0602Img_0603Img_0604
 





     *
 プリクスダールから再びバスで、ノルウェーで最も美しいフィヨルドと称えられる世界遺産ガイランゲルフィヨルドの遊覧船に乗るため、ヘレシ
 ルトへ向かう。   
 日中は晴れ間も見えていたが、生憎と午後3時を過ぎる頃から雨が降り出した。
     *
ヘレシルト Hellesylt
 ガイランゲルとフェリーで結ばれた村。フィヨルドへ流れるヘレシルトフォッセンが名所。
 町の中心はフェリー乗場から少し離れたところにある。
     *
 フェリーには一番に乗船したが、雨とあっては致し方なく、船内のレストランの窓側の席に落ち着く。
 フェリーが出港する頃には座席はほぼ満席となる。このコースの人気のほどが窺われるというものだ。
 その窓からコービーを飲みながら、ガイランゲルフィヨルドの屹立する山々の景観を楽しむことにするまた夏の間はテープで日本語を含む6カ国
 語の案内が流れるのも嬉しい。
     *
Img_0613ガイランゲルフィヨルド Geirangerfjord
 ガイランゲルフィヨルドは、海岸から深部に向かってくねくねとカーブしながら入り込むフィヨルドの最深部に位
 置しており、周囲を切り立った標高1500mの山々に挟まれ、無数の滝が白糸のように流れ落ちる全長16kmのフィ
 ヨルドで、自然の力強さを感じさせる絶景の観光スポットとして人気があるという。
 細く複雑に入り組んだ入江や、5月末から9月末のみ通行可能な、世界屈指の素晴らしい景観のゴールデン・ルート
 中でも急勾配でヘアピンカーブが続くトロルスティーゲン(「妖精トロールのはしご」の意)や標高 1,500mのと
 ころにあるダールスニッバ展望台、年間を通じ観光客で賑わうガイランゲル、船から望める雄大な滝などが見所と
 のことだ。
     *
 船内では切り立った山々がよく見えないので、デッキへ出てみると、レインウエアを着た大勢の方々が冷たい風に
 曝されながらカメラを構えている。
 小生も少々そこへ出てみたが、向かい風と気温が低くとても長くはいられない。船室との境のドア付近でしばし景
 観を眺めている。折角の絶景のフィヨルドが悪天候になったのは残念だ。
 1時間ほどのクルーズで、目的地のガイランゲルに到着する。
     *
Img_0614Img_0616 ガイランゲル Geiranger
 ノルウェーで最も人気のあるフィヨルドの一つ、
 ガイランゲルフィヨルド観光の拠点となる小さな
 村。
 夏はハイキング客で賑わうという。





     *
 フェリーを下船し、待ち構えたバスでガイランゲルの村から急坂を一気に上ったところにある、フリーダルスユーベ展望台へ向かう。細かい雨が
 降り続いており、視界は余り良くない。
     *
フリーダールスユーエ展望台Flydalsjuvet
 壮大な眺めを楽しめるフリーダールスユーエ展望台は、ガイランゲル村やクルーズ船が行き交うガイランゲルフィヨルドを俯瞰できるので、写真
 撮影に絶好のスポット。
 ノルウェーで最も有名な広告写真のひとつもこの場所から撮影されたという。
 ガイランゲル村中心部からおよそ4kmで、展望台は2つの高台から成り、大小2つの高台は歩道で結ばれています。
 展望台周辺は、「ナショナルツーリスト・ロード」Nasjonale turstveierプロジェクトにより近代化され、新展望台は2006年6月21日に公式オー
 プンしたという。
 「フィヨルドシート」Fjordsetetは、フィヨルドノルウェー観光協会Fjord Norge ASの10周年を記念して、2003年9月にソニアSonja王妃から贈
 られたものとのことです。
     *
 暗くなるのが遅いとはいえ、雨雲が垂れ込めているガイランゲルフィヨルドは、鉛色の景観になっており重苦しい感じになっているのは残念でし
 た。
     *
Img_0622Img_0623Img_0624  再びガイランゲルへ戻り、今日のホテル、ユニオ
 ンに到着。
 フィヨルド側の部屋に落ち着く暇もなく、レスト
 ランでの夕食となる。
 バイキング・スタイルの夕食は、ここでも勿論魚
 料理が中心で充分に堪能する。

     *
ユニオン ホテル 
 ガイランゲルの港から坂道を上った高台に位置しており、静かな環境のなかリラックスした滞在ができる。森に囲まれたプールやガーデンなど、
 充実した設備を誇るリゾートホテルだ。
 ディナーは、ガイラゲンフィヨルドを見下ろすビュッフェレストランで。
     *
 夕食が終わったのは9時に近く、一休みして汗を流してベットに入ったのは、12時近くになっていた。
     *
 7.45. バレストランド(バス)→ 8.35. 峠展望台 8.45. → 10.30. 土産物店 10.45. → 12.15.プリクスダーレン(昼食) … 13.15. プリクス
 ダール氷河見学(トロールカー)15.00.(バス)→ 17.00.ヘレシルト(フェリー)→ 18.05. ゲイランゲル(バス)→ 18.20.フリーダルス
 ユーベ展望台 18.35. → 18.45. ホテル・ユニオン(355号室)

ソグネフィヨルド

2012-08-08 00:00:00 | 旅行記
 カメラとビデオの電池の充電に時間がかかり、3時過ぎと5時半に目が覚め、熟睡できない。
 今日も出発が早いので、そのまま起床してパッキング。
 窓の外は今朝も重苦しい雲が垂れ込めている。
 朝食もホテルの好意で早めに用意してくれる。勿論品数も豊富で充分にいただく。
     *
 バスの座席は自主制なので、今日は前の席に座らせてもらう。
 昨日の道を戻り、フェリーで対岸へ渡る。
 上空の雲間から青空が覗くようになり、今日は好天が期待できそうだ。
     *
Img_0544Img_0545 ヴォスへの途中、チェルベの滝でカメラストップ。
 その後、20分ほどでベルゲン急行のヴォス駅に到
 着する。
 バスはそのまま列車の目的地、フロムへ先行する。






     *
 列車の時間まで余裕があるので、ヴォスの街を散策する。
ヴォス Voss
 町そのものは1023年に拓かれた歴史をもつという。しかし1940年、第2次世界大戦が始まってすぐドイツ軍によって破壊されたので、建物はみ
 な新しいとのことだ。
 唯一破壊を免れたヴォス教会のみが昔日の面影を残しているという。
 標高約660mのハングレン山を登るロープウェイからは、雄大なフィヨルドや湖、小ぢんまりとしたヴォスの街など大パノラマを望むことができ
 るという。
     *
Img_0547Img_0548  そのヴォス教会へ行ってみる。
 1277年に建てられたゴシック教会で、木造の教会
 が主流であった当時としては珍しく石造りで、壁
 の厚さは1~2mあるという。しっとりとした落
 ち着いた雰囲気のある教会だ。
 次いで観光案内所の脇にある階段を上り、煌めく
 陽光に輝くヴァングス湖の眺望を楽しむ。
 湖の反対側に目を向けると、ヴォス駅とそれに連
 なる斜面にある建物が展開する。

     *
Img_0550_2 駅の脇にある売店に大きなトロル人形がある。
 このトロルとは、ノルウェーの西海岸線に棲むといわれる妖精で、この人形がどこの土産物店にも大量に陳
 列されている。
 列車の座席は指定されているが、何両目かは車輛の窓に掲示してあるので、列車が到着するまで分からない
 という。
 何とも大らかでこの國らしい話ではある。
     *
Img_0551 ベルゲン急行
 オスロ~ベルゲン間の471.2kmを結ぶ通称ベルゲン急行は、
 ヨーロッパ屈指の景勝ルートといわれる森や湖、氷河、そしてフィヨルドと、車窓を流れゆく変化
 に富んだ風景は、ノルウェーの厳しくも美しい自然を満喫させてくれるとのことだが、その区間の
 一部、ヴォス~ミュールダール間を利用する。
     *
 いつの間にかホームは多くの乗客が待っている。
 このコースの人気がほどが伺われる。
 列車が到着し、我々の乗る車輛は後から2両目と分かる。
 座席に落ち着き、右に左にと移り変わる景色を楽しみながら40分余りでミュールダール駅に到着す
 る。
 ここでフロム鉄道に乗換える。左側の席が良いとのことで確保する。
     *
Img_0553フロム鉄道
 標高 866mのミュールダール Myrdalから海抜 2mのアウルランフィヨルドに面した町フロム Fr�m
 までの約20kmを結ぶ山岳鉄道。
 列車はU字型の谷が連なるフィヨルド地方特有の風景のなかを駆け抜ける。
 片道約 1時間の行程は、そのすべてがハイライト。
 フィヨルドの絶景が、視点を変えながら次から次へと車窓を通り過ぎる。
 列車は途中、いくつかの駅に停車する。
 停車場所のひとつである落差 93mのショースの滝など、シャッターチャンスは目白押しだ。
 フロム鉄道の写真を撮るならココだ!、凶暴ともいえる滝の凄まじい落下の様に圧倒される。そ
 の飛沫でカメラも身体も濡れそぼれる。
 何故かここで音楽を鳴らしながらパフォーマンスをする人が居たが、これは興醒めだ !
     *
Img_0558 フロムに到着して、レストランで昼食。豚肉と野菜のスープ煮。
フロム Fl�m 
 標高2mほどのところに位置するフロムは、アウルランフィヨルドとフロム渓谷の山々という豊かな自然に囲まれている。
 フロムとは古代ノルウェー語で、“険しい山の間の小さな平地” という意味とのこと。
 その名のとおり、険しい谷間に民家が点在する、たいへん小さな村です。
     *
アウルランフィヨルド
 ソグネフィヨルドの最奥部、枝分かれした細い先端部分のフィヨルドをいう。
     *
Img_0555Img_0560 午後はアウルランフィヨルド沿いのアウルラン渓
 谷の谷間に位置する静かな村、アウルランを過ぎ、
 ジグザグの道を約6kmほど上ったところにあるス
 テーガスタイン展望台へ。






     *
アウルラン Aurland
 フロムからフィヨルド沿いにさらに奥へ2~3km入ったところの小さな村です。
 水の豊富なアウルランスダーレン峡谷では、家庭用の水力発電所があります。
 標高1400mを越える山々に木造と白壁の古い家々が点在する様子は、たいへん印象的です。
     *
ステーガスタイン展望台 Stegastein View Point
 アウルランフィヨルド側に張り出した海抜 650mの展望台からは、壮大なアウルランフィヨルドとアウルランの町並みが見渡せる。
 足元がスパット切れ落ちた展望台の先端部分は、透明なアクリル製となっており、何となく吸い込まれそうな気分になる。それでもこの雄大な
 景観は、強烈なインパクトを与えてくれた。
     *
Img_0568Img_0565
     *
Img_0562Img_0561 バスで再びフロムに戻り、今度はソグネフィヨル
 ドの遊覧船に乗ることになる。
 船の出航時間まで、お土産店でショッピング。
 ここでもあの妖精トロルの人形が多く見られた。
     *
ソグネフィヨルド Sognefjord 
 ヨーロッパ本土で最も長く、深いフィヨルドがソ
 グネフィヨルド。
 長さ204km、水深は最深部で1,308mあるという。 
 ベルゲンの北から内陸に延び、先に行くほど、何
 本もの細いフィヨルドに枝分かれしている。
 観光のポイントは、ソグネフィヨルドの最奥部、枝分かれした細い先端部分のネーロフィヨルドとアウルランフィヨルドといわれている。
     *
Img_0571Img_0572  遊覧船が出港すると最初は船首部分でソグネフィ
 ヨルドの景観を眺めていたが、風当たりが強くと
 ても長い間立っていられなくなり、船尾へ回る。
 こちらは大勢の方が来ている。日本人は我々グル
 ープのみのようで大半が外国人。フィヨルドの景
 観を楽しみながら各国の言葉が飛び交っている。




     * 
Cimg06271Lrg_10682602  約100万年前、北欧は厚さ1,000mを超える氷河に
 覆われていたという。氷河は動きながら,その重
 みで河床を削り、ナイフで切り取ったような深い
 谷を造り上げてきた。やがて氷河期が終わると、
 掘り下げられた部分に海水が入り込み、現在見ら
 れるような入江が形成されたとのことだ。
     *
 後部デッキでも物陰にいないと、風が冷たい。
 気温は10℃を切っているようだ。
 1時間半ほどのクルージングでバレストランドに
 到着。ホテルは目の前にあるクビクネスだ。
 ただし我々のスーツケースは、バスが陸路経由のため20分ほど遅れて到着した。
     *
Img_0573Lrg_hotel_3682 部屋はソグネフィヨルドに面しており、景観はい
 うことがない。
 夕食はバイキング料理。ここでも魚料理が主体で、
 ザリガニが出た他、クラブの爪やムール貝、スモ
 ークサーモンは勿論、鰻のスモーク、タラ、サバ、
 ニシン、エビなどの料理がでました。
     *
 夕食後は、テラスで持参のブランデーを飲みなが
 ら、フィヨルドを眺め、至福の時を過ごしました。

     *
 7.35. ロフトフース発(バス)→ 8.10. フェリー → 8.30. → 8.50. チェルベの滝 9.00. → 9.20. ヴォス … 10.02.( ベルゲン鉄道) → 10.48.
 ミュールダール 10.55.(フロム鉄道)→ 11.50. フロム 12.05. 昼食 12.50. (バス)→ 13.35. ステーガスタイン展望台 14.00. → 14.50. フロム
 15.30.(ソグネフィヨルド観光船)→ 17.10. バレストランド … 17.20. クビクネス(765号室)


ノルウェー

2012-08-07 00:00:00 | 旅行記
Img_0498 起床して外を見ると,雨は上がっている。ただ重苦しい雲が空を覆っている。
 まだ薄暗い中をカモメやカラスが多く飛んでいるのが目に付く。
 今日からこのツアーの目玉,フィヨルドの見物になるのが大いに期待される。   
     *
 出発が早いので,スーツケースをフロントまで下ろし,朝食のレストランへ。
 昨晩のメニューが酷かったので,今朝もどうかと気になっていたが,利用者が多いせいか,種類も
 豊富でいうことがない。ご飯に味噌汁まである
 のには驚かされる。昨夜は利用者が少なかったためのようだ。


     *
Img_0499Img_0500  北欧では一般的に物価が高く、缶ビールが500円程
 度,タバコは800円ぐらい、
 それは消費税が各国とも25%前後なので致し方ない
 ところか。
 ただし,旅行者には或金額以上の買い物には免税払
 い戻しの制度がある。
 特にアルコール類は、今日から行くノルウエーは北
 欧の中でも一番高いとのことなので,空港の免税店
 で昼食用のパン類とともに仕入れることにする。

     *
Img_3036 ホテルを出発する頃には朝方の雲が無くなり,青空が広がり、涼しい風が心地よい。
 空港で目に付いた、モーニング・サービス ? の看板。 
 今日のノルウエーはベルゲン行のフライトは、横3列で窓側の席ではなかったので,景観を楽しむことはできなか
 ったが、目的地へ近づくにしたがって雲が多くなり,この地方でいわれる「2日に1日は雨」という言葉が現実の
 ことになりつつあった。
 今日も機内で飲み物サービスを利用して昼食とする。
     *
 ベルゲン空港での荷物の受け渡しはスムースで、着陸後20分ほどでバスは出発する。
 ここからは現地ガイドはなく、TDがノルウエーでのガイドをする。
     *
ノルウェー
 正式国名  ノルウェー王国 Kongeriket Norge(英語名Kingdom of Norway)
 国 旗   赤地に白い縁取りの紺十字「スカンジナビアン・クロス」
 国 歌  「われらこの国を愛す(Ja,Vi Elsker Dette Landet)」
 面 積   38万5199km2 
 人 口   約492万人(2011年1月時点)
 首 都   オスロ Oslo、人 口 59万4千人
 元 首   ハラール5世国王 Harald V(1991年1月即位)
 政 体   立憲君主国
 民族構成  ノルウェー人。北部のラップランド(フィンマルクFinnmark)地方には、サーメの人々が住んでいる。
 宗 教   プロテスタント(福音ルーテル派)
     *
 バスはベルゲン市内の世界遺産ブリッゲン地区の近くに止まり、そこから徒歩で観光することになる。
 重苦しい曇り空の中、観光客が溢れている感じだ。
     *
Img_0502Img_0504  ベルゲン Bergen
 フィヨルド観光の玄関口で、中世にはハンザ都市
 として栄えた港町。
 ノルウェーの西海岸一帯は、複雑に入り組んだ海
 岸線が続くフィヨルド地帯。
 三角屋根の木造家屋が並ぶブリッゲン地区
 (Bryggen)は、世界遺産にも登録されています。



     *
 ノルウェー語で「山の牧場」という意味を持つベルゲンは、北欧有数の海洋都市として一時代を築きあげました。1070年にオーラフ・ヒッレ王
 (Olav Kyrre)によって建設されたのが街の始まりです。
 現在では約26万人のノルウェー第2の街にして最大の港湾都市です。
 7つの山に囲まれるベルゲンには坂が多く、湾を山に挟まれて、細長く街を形づくっており、カラフルな建物が印象的です。大学や商業専門学校
 を有し、若い人々も多く見かけます。
 12~13世紀にあってはノルウェーの首都、19世紀までは北欧最大の街であったベルゲンの繁栄は、おもに干ダラの売買によって築かれたという。
 当時、北ノルウェー産の干ダラは海外から訪れた商人たちによって買いつけられ、各国に売りさばかれていたのですが、その取引を一手に握って
 いたのがベルゲンに住むドイツのハンザ商人たちでした。このハンザ商人たちの隆盛は16世紀半ばまで続きます。
 ようやく彼らの力が衰えてきたところで、ベルゲンは新たに国際市場に進出。各国の工芸品を扱うかたわら、船舶業にも力を入れ、ノルウェー最
 大の商業都市、船舶工業都市としての揺るぎない地位を得るに至ったとのことです。
     *
Img_0505Img_0510  住民は自らを「ベルゲン人」と呼ばしめるほど、
 ベルゲンには独自の雰囲気があります。
 内気な人の多いノルウェーにあって、ベルゲン
 の人々は明るく開放的で、進取の気性に富んで
 おり、その方言も「ベルゲン語」といわれるほ
 ど、発声やアクセントが独特とのことです。
 さらにベルゲンは、「北欧の巨人」「北欧のモ
 リエール」と呼ばれた文学者ルドヴィク・ホル
 ベルグ(Ludvig Holberg)ノルウェーの風景を
 モチーフにした曲を世に送り出した作曲家エド
 ワルド・グリーグ(Edvard Grieg)など、ノルウェー文化にひとつの時代をつくり上げた人々を輩出しています。
     *
 先ずカラフルな木造の家並が続くブリッゲン地区へ。その家々を良く見ると,傾いたり隣の家に寄り掛かっているように見える家もある。その殆
 どがプディックやレストランで、奥行きが広い。
 建物と建物の間の細い道を入ると隠れたショップや手工芸の工房などがあり,何か中世に迷い込んだ気分にさせられます。
     *
Img_0506Img_0513 ブリッゲン(Bryggen)地区 ◆世界遺産◆
 ヴォーゲン湾(V�gen)に面した、三角屋根の木
 造の建物が並ぶ地域。
 中世ノルウェー建築の代表的例として、1979年に
 ユネスコの文化遺産に登録されました。
 建物と建物の間の通路を入って行くと、奧にはさ
 らに建物が組み合わせて建てられているという、
 おもしろい構造です。



     *                          イエスズメ  
Img_0509Img_0511  1702年の火災で、それ以前の建物は消失したそう
 ですが、すべて元通り修復されました。
 1955年に再び火災に見舞われ、いくつかの建物を
 失っているとか。
 現在はレストランやブティックが表側に、奧は芸
 術家の工房として使用されているようです。
 2階にあるレストランなどは、昔ながらに窓から
 滑車を利用して、荷物の揚げ下ろしをしています。
 建物の間の路地に入り、ハンザ都市として繁栄し
 た当時が偲ばれる家並を探索し、当時の記録を残
 す博物館などを訪れながら、ゆっくりと散策を楽
                      しみたいエリアです。
     *
Img_0515Img_0517魚市場 Fisketorget
 次いで湾に面した広場にある大変な人出の魚市場
 へ。テント張りの店には採りたての魚介類が並び,
 その店先ではお客の注文した魚や海老などを焼い
 ている。その臭いにたまらず、我々も海老,鮭,
 などの串焼きを注文して,テント内で食べる。
 その他、塩ゆでのエビ、スモークサーモンのサン
 ドイッチなどが売れ筋のようだった。
 また、花や果物、野菜、毛皮や土産物を売る店が
 あり活気に溢れた場所でした。
     *
Img_0518 ベルゲンの観光を終え、いよいよ今回のツアーのハイライトである【フィヨルド】巡りが始まる。
 バスは山道を登り始め、1時間ほどしてハダンゲルヴィッタ高原の西の端にあるフォッセンの滝
 の見えるところでカメラストッブ。落差182mの滝とのことですが、その全貌は見えない。
 ヤナギランがこれから花盛りを迎えるところでした。
     *
スタインダールの滝 
 さらに山道を進み、トイレ休憩を兼ねてスタインダールの滝のある場所でストッブ。
 ここには土産物の店やレストランなどがあるが、トイレの利用は有料とのこと。勿論何か買い物
 をすれば無料となるのだが……。

     *
Img_0520Img_0524  ここの滝は裏側からも眺められるとのことで、急
 坂を登って行ってみる。
 滝の飛沫を浴びながらその裏を通って反対側に出
 る。何処かでも経験したことだが、その場所は思
 い出せない。





     *
Img_0522Img_0523Img_0525  この道のあちらこちらに高山植物が目に付いたが
 既にその盛りは過ぎているようだった。




     *
 バスはノルウェーの中でも最も美しいといわれるノールハイムスンという小さな町まで降りる。
 ここからはハダンゲルフィヨルドを航行するフェリーが出ている。
     *
ハダンゲルフィヨルド Hardangerfjord
 ベルゲンの南東に位置するハダンゲルフィヨルドは、色とりどりの花となだらかな山々に囲まれた牧歌的な風景で知られている。
 ハダンゲルフィヨルドを彩る果樹は、今から800年ほど前にこの地を訪れた僧侶が植えたもので、5月になるとリンゴやアンズの木々が一斉に花
 を咲かせるという。 
 全長は179kmで、ノルウェーで2番目、世界で3番目に長いフィヨルドとのことです。 
 この地方には有名な滝の数々やハダンゲルヴィッダ(Hardangervidda)国立公園、ノルウェー第3の規模をもつフォルゲフォンナ氷(Folgefonna)
 といった見どころがあるという。
     *
 我々はここからフィヨルド沿いの道を1時間ほど進み、フェリーで10分ほどの対岸に渡り、再びフィヨルド沿いの道を経てロフトフースにあるホ
 テル、ウーレンスバングに到着しました。
      *
ロフトフース Lofthus
 ロフトフースは、ハダンゲルフィヨルドがウトネから枝分かれし、内陸に入りこんだフィヨルド沿いにある村。
 この村はノルウェーでも屈指の果樹園栽培が盛んなところで、なだらかな斜面に広がる樹木の色合いとそこから見下ろすハダンゲルフィヨルドの
 眺めは、世界中の人々を魅了して止まないという。
      *
Img_0538Img_0536 Ullensvang ホテル Lofthus(ロフトフース) Norway
 ウーレンスバングはスカンジナビアで最も有名な
 ホテルの1つとのこと。
 ホテルは1864年以来、小さなゲストハウスの時代
 から現在まで、ウトネの一族によって経営されて
 きたという。
 有名な作曲家であるエドヴァルド・ グリーグは、
 このホテルでの滞在中にいくつかの有名な作品の
 インスピレーションを受けたといわれている。
  彼のつつましやかな個室が、現在もフィヨルドを
 一望するホテルの庭に残されている。
                *
Img_0527 4031号室の部屋からは、ハタンゲルフィヨルドが見渡せ、ようやくこのツアーでの満足できるホテ
 ルに落ち着くことができた。








     *
Img_0529Img_0530Img_0531  夕食はホテルのレストランでバイキングスタイル
 ここでようやくノルウェーの誇る魚料理の数々に
 出会うことができた。
 名物のザリガニをはじめ、タラバガニ,サケ、タ
 ラニシン、コエビ、それにムール貝などなど、少
 しづついただいてもとても全種類は食べられない
 ほどであった。
                              今までのホテルのお粗末な内容とは雲泥の差であった。
     *
Img_0533Img_0537 夕食後、未だ明るいホテルの周囲を散歩する。
 山側には果樹園が広がり、その奥の山稜からは滝
 が流れ落ちている。
 フィヨルド側に出ると、グリークの作曲小屋やウ
 トネ族の人形があり、暮れなずむフィヨルドを寒
 さを感じるまで見続けていました。




     *
Img_0539_3  
     *
 7.30.ホテル発(バス)→ 8.15.ストックホルム空港 10.05.(AY 0681便)→ 11.20. ベルゲン空港 11.40.(バス)→ 12.10. ベルゲン市内観光
  … ブリッゲン地区 … 魚市場 … 13.00. → 14.30. フッセンの滝 14.35. → 14.50. スタインダルの滝 15.20. → 15.50. ノールハイムスン 16.00.
 → 17.00.(フェリー)→ 17.10.(バス)→ 18.00. ウーレンスバング(4031号室)

スウェーデン

2012-08-06 00:00:00 | 旅行記
 引越騒ぎと時差ポケの一夜が明け、何とも不快な目覚めとなる。
 部屋の窓からは、ホテルの低層階の屋根が見えるだけ。
 朝食は3階のレストラン。広い部屋に多くの種類が用意されている。
 名物の鰊の酢漬けは、まったりとした味で初めてのもの。ハム,ソーセージなど肉類が中心だったが,生野菜もありミニトマトが美味しい。
 果物は青いリンゴとオレンジ。
     *
Img_0461Img_0458Img_0460  今日の出発はゆっくりなので,ホテルの付近を散
 歩する。
 冷たく澄んだ空気が心地よい。近くのビルの前の
 芝生にクロウタドリの♀や、クビワツグミ(?)、
 ハクセキレイなどが見られる。上空にはカモメ類
 が飛翔しているが、幼鳥が多く種類の判定はでき
 す。
     *
 ヘルシンキとはこれでお別れ、バスで空港へ向かう。
 ホテルを出発する際,上空にヨーロパアマツバメが数羽、飛び交っている。また海沿いの芝生にはカナダガンの群れが見られた。
     *Img_0464
 30分ほどで空港到着。搭乗手続き,荷物検査もスムースに通過する。
 ユーロ加盟国の入出国は、チェックなしなのが有難い。ただ問題は、通貨がフィンランドのユーロ
 を除いて3国とも異なるのが煩わしい。
 フライトの時間まで,免税店などでウインド・ショッピング。
 フィンランドならではの『ムーミン専門店』や『クリスマス用品店』などがあり、時間つぶしには
 もってこいの場所だった。
 また、昼食は各自用意するとのことで、サンドイッチ等を購入して機内へ。
     *
 座席は左右2列の最後尾の1つ前。
 ヘルシンキは今日も快晴。眼下の森と湖の風景を楽しみながら、飲み物サービスで昼食。
     *
 バレンツ海へ差し掛かる頃から濃いモヤが出て視界が悪くなり、機体が揺れる。
 そのモヤもストックホルムに着陸する頃には消えて、アーランダ国際空港に抜群のランディング。
 ところが、この空港も荷物受取り場所まで延々と歩かされるのには参った。
 そのうえ我がグループの2人のバッゲージが行方不明となり,長い時間待たされたが,結局TDが残り,現地ガイドの岡本氏が添乗してバスは市
 内観光に出発する。 
     *
 1時間ほどして荷物が発見され,TDはそのまま今日のホテルへ行くとの連絡があり,車内は拍手…。
 チェック・インの際,荷物の行先に間違いが多いとの説明があったが、それが現実となり担当者の仕事ぶりがしばし話題となる。
     *
 ハプニングが収まり,ガイドによりスウェーデンの概要や、今日の観光ルートの説明がある。
     * 
スウェーデン
 正式国名   スウェーデン王国 Konungariket Sverige(英語名Kingdom of Sweden)
 国 旗   青地に黄十字
 国 歌   「古き自由な北の国(Dut Gamla,dut Fria)」
 面 積   45万?
 人 口   約942万人(2011年2月時点)
 首 都   ストックホルム Stockholm  人 口 86万3千人
 元 首   カール16世グスタフ国王 Carl XVI Gustav(1973年9月即位)
 政 体   立憲君主国
 民族構成  スウェーデン人、ほかにサーメ人やフィンランド人など
 宗 教   プロテスタント(福音ルーテル派)
     *
ストックホルム( Stockholm(ヘルプ / リンク) [st?k??lm])
 スウェーデンの首都で、スウェーデン最大の都市である。
 北欧を代表する世界都市であり、2012年、アメリカのシンクタンクが公表したビジネス・人材・文化・政治などを対象とした総合的な世界都市
 ランキングにおいて、世界第27位の都市と評価された。
 「水の都」、「北欧のヴェネツィア」ともいわれ、水の上に浮いているような都市。北欧で最大の人口を誇り、バルト海沿岸では、サンクトペテ
 ルブルクに次いで第2位。
 1912年に第5回夏季オリンピックが開催された。
     *
Img_0474Img_0470 カクネス塔 Kakn�stornet
 空港から1時間ほどで、ストックホルム市内の展
 望所であるテレビ塔【カクネス塔】に到着。
 1967年に建造さけたスカンジナビア半島で最も高
 い、高さ155mのテレビ塔。
 エレベーターで30階まで上がり,もう一階階段を
 上がると展望台へ出る。



     *
Img_0471Img_0472_2  森と湖と海とストックホルムの市街の景観は素晴
 らしい。夏の日差しを浴びながらも、涼しい風に
 吹かれながら展望台を一周、カメラにその景色を
 収める。






     *  
Image4市庁舎 Stadshuset
 次いでストックホルム中央駅の西側にある市庁舎へ向かう。
 水の都ストックホルムにふさわしい優雅で厳粛な気品を漂わせて、メーラレン湖にその姿を映し
 ている。
 スウェーデン人建築家ラグナル・オストベリRagnar �stbergの設計で、1911~23年にかけて建てら
 れた。
 ナショナルロマン様式、北欧中世風のデザインで宮殿を思わせるたたずまいだ。
 106mの塔、赤レンガの質感、ゴシック風の窓、ビザンチンスタイルの輝かしい金色の飾り、さま
 ざまな様式を取り入れながら、見事に調和がとれている。  

     *
Image2Image1 見学は、まずブルーホールの大広間に案内される。
 中世イタリアの広場を思わせるデザインで、高窓
 からの採光が効果を見せ、赤レンガの壁面は小さ
 な「敲仕上げ」(石の面を突いて細かい痕を残す
 こと。柔らかい音響効果をもつ)。
 コンサートに式典にと種々の目的で使われるが、
 最も有名なのは、毎年12月10日に開かれるノーベ
 ル賞授賞祝賀晩餐会とのことだ。
 2階はヴァイキングルネッサンス様式で構成された
 天井をもつ市議会の議場。
 200年前のゴブラン織タペストリーに囲まれた円型
 の小部屋は、毎週土曜の14:00~16:00間、市民の結婚式場としても使われているという。
 見学のハイライトは黄金の間で、1900万枚の金箔モザイクで飾られた壁面は豪華絢爛。
 ここは、ノーベル賞授賞パーティーの舞踏会広間として使われるとのこと。はたして日本の受賞者の方々はここで踊られたのだろうか ?*
     *
 塔には上らなかったが,塔からのパノラマはメーラレン湖を眼下にし、市内、旧市街の屋根のシルエッ
 トが映えて素晴らしいとのことだ。
     *
Img_0485Img_0480  中庭からの建物と,メーラレン湖越しのガムラ・
 スタンとリッダーホルム教会の眺望も魅力的だっ
 た。







     *
 次はストックホルム観光のハイライトといわれるガムラ・スタンへ。
ガムラ・スタン Gamla Stan
 旧市街,大広場を中心に王宮やストックホルム大聖堂などの歴史的な建物が並ぶ。
 細い通りの両側に小さいお店が何軒も軒を連ねるヴェステルロングガータン通りなどがある。
     *
 バスを降りて最初に向かったのは王宮。スウェーデン王室の公式行事に使われるイタリア・バロック様式の宮殿。
 その中庭でガイド岡本氏の説明を聞く。
王宮 Kungliga SlottetImg_0493
 ガムラ・スタンの北に建つ3階建ての堂々たる建物13世紀中頃に建立されたが、1697年の火災に
 よりほぼ全焼。その後57年かけて再建され、1754年に完成した。
 イタリア・バロック、フランス・ロココ様式の建築で、代々王室の居城として使われてきた。
 現王室は、子供たちにふさわしい環境へと、1981年に郊外のドロットニングホルム宮殿に移られ
 た。
■王族の居室
 王族の居室は、全部で約600室あり、一部一般公開されている。
 見学できるのは、王宮内の2階と3階にかけてで、ベルナドッテの間、晩餐会の広間、迎賓の間な
 ど。
 ロココ様式のインテリア、450kgのクリスタルガラスのシャンデリア、銀器、ガラスの収集品、ペ
 ルシャ絨毯など 豪華なコレクションを見ることができる。
■宝物の間と国家の間
 王宮東側の入口から入ると、宝物の間があり、12人の歴代国王や女王の王冠、剣、宝物類が展示されている。
 700のダイヤモンドと真珠、ルビー、エメラルドで飾られた王冠は、1561年エリック14世戴冠式の時のもの。
 なおこの一角にある国家の間は、長い間、国王臨席のもとに伝統的な国会開会式が行われたホール。
■王室に付属する博物館など
 王宮礼拝堂は典型的なフランス・ロココ様式、王家武儀博物館には、17世紀の王グスタフ2世がLuzenで戦死したとき乗っていた軍馬のはく製や、
 18世紀末にオペラ座の仮装舞踏会で暗殺されたグスタフ3世の血のついた服、その暗殺者の貴族が使用したピストル、仮装マスクなどが展示され
 ている。
 王宮博物館は西側の入口または王族の居室脇の入口から入る。
 ここには17世紀末焼失した旧王宮の品々を展示。グスタフ3世のアンティーク博物館には王の収集品が納められており、王宮の北側に入口がある。
      *
Img_0492 大聖堂 Storkyrkan
 王宮のすぐ南にあるストックホルム最古の由緒ある教会。
 13世紀後半に建てられ、何度も改築、増築され、現在の大きさになったのは1480年代のこと。
 ゴシック様式から、王宮の建築様式に合わせてイタリア・バロック様式に改築された。
 長い間国王、女王の戴冠式、結婚式などの儀式が行われた場所でもある。
 最近では、1976年に現国王カール16世グスタフ王とシルビア王妃との結婚式が行われ、2010年6月
 にはヴィクトリア王女の結婚式も行われた。



     *
Img_0490_2Img_0491 大広場 Stortorget 
 王宮から大広場へ出る。
 今は平和なこの広場で、1520年歴史に残る[スト
 ックホルム血浴]が起こった。
 デンマークのクリスチャン2世の侵攻に抵抗した、
 後のヴァーサ王の父を含む90人余りの貴族,高官
 が断頭刑に処され、広場が血で染まったといわれ
 る。
 この広場に面し、1776年建造の証券取引所の最上
 階には、グスタフ3世が創設したスウェーデン・
 アカデミーがあり、毎年ノーベル文学賞の選考が
 行われるという。
 またここは、ノーベル賞100周年を記念して2001年にオープンしたノーベル博物館となっており、ノーベル賞の歴史や歴代受賞者に関してビデ
 オや写真などを使って年代毎に詳しく紹介しているという。
 ここのミュージアム・ショップでは、ノーベル賞授賞式の晩餐会で食後のコーヒーに添えられるアルフレッド・ノーベルの肖像入りのチョコレ
 ートを販売しているとのことだつたが,夏のことでもあり、日本へ持ち帰るまでに溶けるおそれがあるとのことで、購入を断念する。
     *
Img_0488Img_0486  ここで30分ほどの散策タイムとなり、ヴェステル
 ロングガータン通りを歩くことにする。           







    *
 これで今日の観光を終え,『クラリオン・ストックホルム』ホテルへ。
     *
Img_0495Img_0496  汗を流してからの夕食は,ホテルのレストランで
 バイキングスタイル。
 ところが期待に反してというか、あまりのお粗末
 な内容に呆れるやら、がっかりするやらでショッ
 クを受ける。
 スープ,ご飯,ハンバーグ,鮭のグリル,じゃが
 芋の5種類。広いレストランに我々グループのみ
 というのもその理由がありそうだ。 
 ツアー2日目のこととて、この先が思いやられる
 というものだ。
     *
 食後は9時過ぎまで明るいので,街へ散歩でもと思って、外へ出ると何と雨が降っている。それも雨足が強いので断念。憂鬱な気分でベットへ。           *
 9.00.ホテル発(バス)→ 9.30.ヘルシンキ空港 11.40.(AY633便)→ 11.30.(時差-1時間)ストックホルム空 港 12.30.(バス)→ 13.30.
 カクネス塔 14.00. → 14.15. 市庁舎 15.10. → 15.20. 王宮 15.30. … ガムラ・スタン 16.00. → 16.20. ホテル(クラリオン・ストックホルム)

フィンランド

2012-08-05 00:00:00 | 旅行記
Img_0420_2 金婚式のお祝いと、避暑と節電を兼ねて、クラブツーリズム社の
 『北欧4カ国ぐるり周遊 涼風紀行10日間』のツアーに参加しました。
 初日はフィンランド航空の直行便でヘルシンキへ。
     *
 お祝いの意味で座席はビジネスクラス。
 座席に落ち着くと,先ず飲みものサービス、シャンパン,オレンジジュース,と水。
 離陸後,アルコール類とおつまみが出されました。



     *
Img_0422Img_0424Img_0427  昼食はフレッシュサラダ,茶そば,和風珍味の盛
 り合せ(海老の治部煮,マグロの照焼き,あさつ
 き入り卵焼き)の前菜にポテトとリーキのスープ
 メインディッシュ は[牛肉、鶏、魚]の3種から
 選ぶが,牛肉は牛ヒレ肉のグリル、ハーブバター
 と新じゃが芋のロースと添え。デザートはアイス
 クリームにぶどう。
 飲み物は2009年のビアンキ・シャルドネの白ワイン,シャトー・ヴュー・ロバンの2003年赤ワイン。そして食後はコニャック。
     *
 空路半ばにおにぎり,サンドィッチにジュースが出されたが,座りっ放しでは食欲なし。
     *
Img_0431Img_0433Img_0434  着陸2時間前には軽食(シーフードとパスタのサ
 ラダ、季節のサラダ,フルーツ)が出され,飲み
 物は2011年のレオン・ベイヤー・リースリング・
 リザーブの上品な辛口のワイン。
 機内の窓からは[森と湖の國]フィンランドの大
 地が見えてくる。
     *
【ヘルシンキ】Helsinki
 フライトは約10時間余りでヘルシンキ・ヴァンター空港に着陸。
 早速心地よい爽やかな空気に包まれる。出発時のあの蒸し暑さが嘘のように思われる。
 入国審査にやや時間がかかったが,問題なくパス。
 待ち受けていたバスで市内観光に向かう。現地ガイドは男性の前田氏。
 簡単にフィンランドとヘルシンキの紹介がある。
     *
フィンランド共和国(スオミ共和国)Suomen Tasavalta
         (英語名Republic of Finland)(スウェーデン語名Republiken Finland)
国 旗 : 白地に青十字。青は空と湖、白は雪を、そしてキリスト教の十字を象徴している
国 歌 : 「わが祖国(Maamme)」
面 積 : 33万8144? 
人 口 : 約537万人(2010年12月時点)
首 都 : ヘルシンキ Helsinki 人口 : 59万5千人
元 首 : タルヤ・ハロネン大統領 Tarja Halonen(2006年3月再任。任期6年)
政 体 : 共和制
民族構成 : フィンランド人、スウェーデン人、サーメ人
宗 教 : プロテスタント(福音ルーテル派)
     *
 スウェーデンに約650年,ロシアに約100年支配され,数々の戦争で何度か国境線を変えられたが,民俗愛を失うことなく,1917年、ロシア革
 命と時を同じくして独立を勝ち取ったという。
     *
Img_0435Img_0437Img_0436 【オリンピック競技場】Olympiastadion
 緑の多い街を通って最初に訪れたのは,開催中の『ロンドン・オリンピック』にあやかって、1952年
 に開催された『ヘルシンキ・オリンピック』のた
 めに造られたスタジアム。
 その入口には9つの金メダルを獲得したマラソン
 ランナー、パーヴォ・ヌルミのプロンズ像がある
 ロンドンでは日本選手の活躍はどうなっているのだろうか ? 
     *
Img_0441_2Img_0442Img_0443 【シベリウス公園】Sibeliuksen puisto
 次いでフィンランドの代表的作曲家でハメーンリ
 ンナ生まれのヤン・シベリュウス(1865~1957
 年)を記念した公園『シベリュウス公園』へ。
 園内の芝生のあちらこちらに、北欧ならではの裸
 同然のカップルの日光浴姿が見られる。
 白樺が生い茂る園内のほぼ中央には、エイラ・ヒ
 ルトゥネンが製作したステンレスパイプを組み合
 わせたモニュメントと、御影石の上に置かれたシベリウスの肖像のオブジェが銀色に輝く。
     *
 公園の西側はバルト海に面しており、市民の散策の場所になっているようだ。
Img_0446Img_0444                                                       





     *
Img_0450Img_0452_2Img_0455 【ヘルシンキ大聖堂】Tuomiokirkko
 石畳の元老院広場を見下ろすように堂々とそびえ立つ、ヘル
 シンキ大聖堂もしくは聖ニコラス教会として知られているこ
 の大聖堂は、ヘルシンキで最も重要なランドマークとのこと
 中央タワーの荘厳のある外観は、北欧のホワイトシティとし
 ての栄華の証といわれる。
 大聖堂は高い天井の地下室や展示室、コンサート会場、夏期
 に営業するカフェなどがあるとのことだ。
 大聖堂への大階段にはヘルシンキっ子たちが腰を下ろして、高台からの眺めを楽しんでいる姿が多く見られる。
     *
【元老院広場】Senaatintori
 ヘルシンキ大聖堂のすぐ下にある約 3,000�の広さを誇る石畳の広場が、元老院広場。
 中央にはW.ルーネベリによって創られた、ロシア皇帝アレクサンドル2世の立像がある。
 周辺には市庁舎、ヘルシンキ大学の本館と図書館などがあり、重厚でクラシカルな雰囲気が漂う。
 ここはヘルシンキで最も古い歴史を持つ地区であるという。
 この石畳にはカモメたちが多く飛来し、餌を漁る姿が見られる。
     *
180pxuspensiki_by_samsegar【ウスペンスキー寺院】Uspenskin katedraali
 バスの車窓から眺めた、カタヤノッカ地区にあるウスペンスキー寺院は1868年に完成、西ヨーロッパ諸国最大の正教会の大
 聖堂という。
 建築家アレクセイ・ゴルノスタイッフが設計をし、ロシアのモスクワの近くに16世紀に建てられた古い教会の建築様式で建
 てられている。
 黄金の丸い小屋根と赤煉瓦の外観が特徴的なこの寺院は、フィンランドの歴史が確実にロシアの影響を受けていたことを物
 語っているとのことだ。
     *
Img_0456 ここまでで市内観光を終え,ホテル『ソコス プレジデンティ』へ。
 港に停泊中の船を利用した喫茶店もあった。
 時差6時間という長~い1日だったので、食事のタイミングが合わず、持参のカップ麺でもと思ったが、このホテ
 ルの部屋には湯沸し器やお茶のセットが無く、やむを得ず近くのショッピングセンターでサンドイッチを仕入れて
 お腹に収める。
     *
Img_0462
 この後にとんだハプニング。入浴して,バスタブのお湯を抜いたところ、排水設備が詰まっており、何と浴室内
 から廊下までお湯が溢れ出す。          
 急いでTDに連絡、ホテルの従業員が来たがどうにもならず、結局部屋を替えることになる。
 広げた衣類等を再びスーツケースに収め、新しい部屋に移動してベットに付いたのは、12時を回っていました。
 ツアー初日から何ともツイていない出来事でした。
     *
 11.00. 成田空港(AY 0074便)→ 15.25. (時差-6時間)ヘルシンキ空港 16.00.(バス)→ オリンピック競技場 → シベリウス公園 → 大聖堂広場
  → 18.20. ホテル(ソコス プレジデンティ)泊