仕事ができる人にはペナルティではなくご褒美をあげましょう

2014年11月20日 | 日記

数年前の教育雑誌を整理していたところ、子どもの勉強について、ちょっと面白いことが書かれていました。

勉強で大切なことは「集中すること」であり、長く勉強すればいいのではありません。

もっともです。でも、やりがちなのが次のようなこと。

「このドリルを20分でやったら遊びに行っていいよ」と言い、子どもが遊びたい一心で集中力を発揮して10分で仕上げると、「よくできたね!はい、もう1枚」とプリントを渡してしまう。

子どもは次回からは決して速くやろうとはしない。とにかく、20分座っていればいいことを学習してしまい、ダラダラと勉強してしまう。これでは、子どもに芽生えた集中力の芽を摘み取ってしまうようなもの…陰山英夫さんのおはなしです。

大切なことは勉強時間を短くすること。短い時間の中で集中力を高めさせることが重要。

なんかこれ仕事にも通じるはなしだと思いませんか。

仕事の後に楽しみがあれば、誰だって仕事に精が出ます。家に帰りたくない人がグズグズ残業しているのはよくあることですから…

でも、その楽しみのために頑張ったのに、それを当たり前として、次々と仕事を押し付けられたら嫌になります。

ドリルをもう1枚…のような例は、新入社員に対してやりがちのように思います。「できる」となると、ドドンと仕事を与える、というか押し付けてしまっていることがないでしょうか?

実力以下のことをずっとやらせておくのも本人のやる気を削ぎますが、いっぺんに押し付けるのはそれ以上に損失が大きいです。でも、余裕のない職場が多いせいか、最初が肝心とばかりに張り切っている新入社員の心や体の悲鳴も聞こえないかのように、加減を考えずに体育会系のノリで押し切っている人が多いようです。

日本人は残業が多い割に中身が薄く、仕事の効率が悪いと言われています。労働者本人の問題とされることが多いようですが、顧客の幸せや社会貢献などといった心地よい言葉でやる気を喚起しても、果実が得られなければがんばりは続きません。

短い時間で成果を挙げられる人に仕事が集中していませんか?その人は過重労働になっていませんか?

「ありがとう」の言葉は誰だって嬉しいものですが、ワタミCEOの渡邊氏ではありませんが、人間はかすみを食べて生きてはいけません。

 

コメント (2)
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