バスの乗り方わかりますか?

2014年11月19日 | 日記

バスの乗り方を知っていますか?

乗車入口、整理券の有無、料金の支払い方(先払いなのか後払いなのか等)停車場所、時刻、ルートなど、バス会社やバスの種類によって様々であり、どうもよくわからない、利用は面倒くさい、そう思っている人いませんか?

実は私はバスの乗り方がよくわかっていなくて、バスが目の前に停まっているのに、運転手さんに尋ねる勇気もないまま、見送った経験がよくあります。見送った後、1時間に1本しかない、目的地に近い場所に停まるバスだと知った…なんてこともありました。

北海道の十勝バスが、経営難に陥った時、300軒を1軒1軒訪ね、非顧客にバスを利用しない理由をヒアリングしたところ、「不便」という理由とともに、「乗り方がわからない」という意見があったそうです。

顧客は乗り方を知っているとの前提で対策を講じていただけに、にわかに信じられなかった。社長さんの言葉です。

すぐにテレビCM等でバスの乗り方を告知すると、乗客数が増えたということです。

バス会社の人はお客さんがバスの乗り方を知らないなんて夢にも思わなかったのですね。

これ、バスに限ったことじゃありません。自分の仕事や生活を振り返ってみると、相手が知っていることを前提として物事をすすめていることがとーっても多いです。実は前提が間違っていたりするのですが、気づかないのです…

十勝バスの「そうだったのか!」をもうひとつ。

ある日お客さんから「バスで市役所や病院へ行きたい」という要望が届いたのです。バスは通常、これらの施設を利用できるよう運行しています。しかし、乗り方と同様、そのことが顧客に浸透していなかったのです。どのバス停を利用すればどの施設に行けるかが一目でわかる目的別時刻表を作成して配布したところ、1年後乗車率が20%アップしたそうです。

顧客にとってバスは移動の手段であって目的ではない。顧客は路線沿いにある施設で目的を果たすために乗車したいんだと気づき、日帰り商品パックを考案し、増収を達成。

仕事で成功されている方からみたら、当たり前のことかもしれません。でもその当たり前のことが多くの人ができないのです…

だって世の中わからないことや不便なことだらけだもの…

自分の仕事もきっと同じなんだと思う!!

 

 

 

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