女性活躍担当大臣がおじさんでは困ります

2014年11月25日 | 日記

雑誌「婦人公論」12月7日号で女性活躍担当大臣の有村治子さんが、大臣としての意気込みを語っています。

「だから女はー」とは言わせない!初の女性活躍担当大臣。失敗はできません

見出しからもその意気込みが読み取れます。

でもですねぇ、有村大臣、あなたがそんなだと多くの女性が尻込みしますよ。「失敗はできません」って、失敗してもいいよ~なんてことは言いませんが、なんか悲壮感漂ってます。覚悟とかそういうことは言いたくないが、何かを優先するためには何かを犠牲にしなければいけない…って、だから~そんなこと言ってたら、多くの女性が引くんだって!!

議員になってからは家庭のことがあまりできず、2人の娘からは、出勤時「ママ、また来てね~」と言われてしまったエピソードなどが綴られていますが、共感も同情もできません。男性ならわが子に同じことを言われたことのある人が多いと思います。子どもの自分への人見知りがひどいとか。

有村さんは男並みに働かないといい仕事にありつけないんだよ、成功しないんだよ、と言ってるみたいです。私が大臣にまでなれたのは家庭を犠牲にしてやってきたから。子育てだの介護だの地域のことなんかしてて成功できると思ったら大間違いよ!ってかんじでしょうか?

有村さんは保守的と言われています。言われても仕方がないです。だって、有村さんはおじさんそのものだもの。

こういう人を初の女性活躍担当大臣に任命するのですから、安倍総理が女性になにを期待しているのかがよくわかります。

有村さんは日本マクドナルドに勤務していたそうですが、非正規として働く多くの女性、とくに主婦クルーといわれる既婚女性に対し、どのように思っているのでしょうか。マクドナルドは正規雇用は圧倒的に男性が多いですが、非正規の大多数は女性です。非正規でも「マネジャー」の肩書がつくと、正規雇用の社員と同等の責任を負わされます。待遇差は大きいですが。交通費なし、勤務時間外でも、休日でも呼び出される、人手不足のため遠距離を行き来するアルバイトクルーの送迎まで自分の車でやらされる、店舗に1~2人しかいない正規雇用の社員の代わりを務めるため休憩さえ十分に取れない、そんな多くの女性アルバイトに対してどんな気持ちでいるのでしょうか。

主婦マネなんか掃いて捨てるほどいる、と言い放つ男性社員の中で成功し、マクドナルドから全面的な支援を受けて国会議員になった有村さんは本当に優秀な女性だと思います。

でも「女性活躍担当大臣」としての「活躍」はまったく期待していません。この職は「おばさん」にはできても「おじさん」にはできないと思います。

 

 

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