死を怖がらずに済む考え方がある。
『夜眠って朝起きないだけ』と言う考え方。
僕もずっとそう思ってきた。
しかもそれを誰もが毎日訓練している。
死の模擬訓練なのだろうか?
死は分からないから怖いのだけれど、『眠ったまま起きない事と同じ』と言われたら、それなら怖くはないかも、と思う人も多いのではないだろうか。
僕はそう思っている。
僕は夢を見ることが少ない。
正確には見ているのに覚えていないのだろうとは思うけれど、夜寝たら朝起きるまで何も無い毎日がほとんどだ。
そりゃ布団がベッドから落ちているのは引き上げられず寒くて起きることはあるし、外の物音に目が覚めてしまうことはあるけれど、それまでは何も無い、、、。
何も無い事の穏やかさがあるのか無いのか、それすら分からない。
これは『般若心経』で示されていることと同じじゃないのか?
そう考えると何故か楽になるのだ。