梅ちゃんのガーデンブログ

コンコード環境デザイン研究所○ランドスケープデザインとまちづくりとマウンテンクライムのブログ

天神の福岡銀行

2022-06-23 23:16:00 | まちあるき
天神の福岡銀行
ちょっと仕事で天神を歩いてみた。
かつて福岡には博多駅前に磯崎新設計の西日本銀行と天神に黒川紀章設計の福岡銀行があって
それぞれ銀行の名建築とされていた。
残念なことに博多駅前の西日本銀行は取り壊されてしまってけれど
天神の福岡銀行はいまだに現役である。
建設当初からちょっと改修され、広場のところは今風のカフェが出来て
以前より近寄りやすくなっている。
この日薄曇りだったけど、黒川紀章が縁側と称したこの広場は緑にあふれ憩いの空間として昼食をとる人達に人気だった。
中間領域として日本建築の縁側になぞられたこの空間は、福岡市民や天神を訪れる人にとって
開かれたオープンスペースとして街中で異彩を放っていると思う。
なかなかステキな空間ではないでしょうか?
<つづく>

黒川紀章が縁側と称した小広場

今はカフェとなっている

尻型のベンチは健在だった

彫刻も小ぶりでなかなかいい感じ

芝生の緑が滴るようです
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ミヤマキリシマと大崩の辻

2022-06-11 22:36:16 | ランドスケープ
ミヤマキリシマと大崩の辻
5月下旬
九重、阿蘇、雲仙、霧島などなど
九州を代表する火山高山にミヤマキリシマの花が咲いた。
このミヤマキリシマを見るために九重大崩ノ辻に登ってみた。
この日は高曇り、ほぼ無風、気温は高めといったコンディション。
ミヤマキリシマはツツジの一種で5月下旬から6月中旬に九州の深山(ミヤマ)に咲き
紅紫色、朱紅色まれに白色の花を咲かせ、山全体がピンクに染まるようだ。
これは九州独特の景観で貴重な九州らしい景観と言っていいだろう。
残念なことに
九重では今年のミヤマキリシマはハズレ。
虫害で花が枯れたところが多かったとのこと。
しかし
虫のせいでミヤマキリシマが枯れることはないし、
これも生態系の摂理の一つと考えたい。
それはさておき
ミヤマキリシマは雲仙では雲仙ツツジ(長崎県の県花)、霧島では霧島ツツジと言われているらしいのだが
同名別種もありきわめて紛らわしいということである。

雲仙でも阿蘇でも霧島でもミヤマキリシマで通じるはずである。
<つづく>

遠くに涌蓋山とミヤマキリシマ

ミヤマキリシマ 所によってはきれいに咲いている

大崩ノ辻山頂

下山時、九重連山を望む

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

雷山とブナの森(脊振山地の話)

2022-06-03 23:04:48 | 登山
雷山とブナの森(脊振山地の話)

福岡市と佐賀市の境を東西に連なる脊振山地にはブナの森が発達している。
政令指定都市でこれだけのブナの森があるのは福岡市だけだとか。
ブナは落葉広葉樹で北海道から鹿児島まで日本全土に分布している。
このブナの木、橅と書く。
木で無しと書く。
残念ながら建築材としては役に立たず、多くがスギやヒノキに取って代わられた悲しい樹木なのだ。
それでも、今はその価値が見直され
その保水力の高さから緑のダム、多くの動植物が依存していることから森の母ともいわれる貴重な樹木なのである。
そんなブナの森を脊振、雷山の尾根筋で見てきました。
この日、ブナの森はみどりが滴り生命感に満ち満ちていました。
とても気持ちが良かったです。
<つづく>

清賀の滝と新緑の緑。生命感が満ち満ちている

みどりのブナ林、吐く息までも緑に染まりそうだ

展望台より糸島半島を望む


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする