産業廃棄物処理大手であるタケエイのドライバーで組織する東部労組タケエイ支部は10月25日、同社の川崎リサイクルセンターで9月1日に発生した労災死亡事故に対する抗議・要求書を会社に送付しました。
【参考】
東部労組タケエイ支部 職場での労災死亡事故に対する抗議文
http://blog.goo.ne.jp/19681226_001/e/597a74a49f5ef81b09253dc856fb88ff
組合が求めていたのは以下の3点です。
1.当該事故の経緯・原因につき、組合ならびに職場労働者に対し詳細な説明を行うこと。
2.当該労働者ご遺族への対応につき、その詳細を明らかにすること。
3.再発防止策につき明らかにするとともに、それにつき組合と協議すること。
11月6日、この抗議文・要求書に対する(株)タケエイからの回答が届きました。
組合要求1.については「事故の経緯や原因については、警察や労基署から・関係者の取り調べが行われるなど、現在も調査が続いており、現時点で説明を行える状況にはない」との趣旨の回答です。
2.については「亡くなった社員のご遺族が弁護士を選任しており、同弁護士を通じた対応をしていく」との趣旨の回答でした。
3.については「事故の経緯・原因についての調査が続いており、調査結果を踏まえて再発防止策を検討する。再発防止策が策定されれば、それを社内で発表する」との趣旨の回答でした。
タケエイは「調査が続行中」と回答書でしきりに述べていますが、そうであっても途中経過、会社としての見解・考えられる対応策を発表することはできるはずです。
また、そもそも(株)タケエイとしてはホームページ上、プレスリリース等、そして職場の労働者に対しても、このような重大な労災死亡事故が発生したこと自体をいまだにアナウンスしていません。経団連加盟・東証一部上場企業として社会的な責任を果たすべきです。
今回の会社の回答書はそのような意味で納得できるものではありません。
東部労組タケエイ支部は引き続き、職場の安全・労働者の生活と権利を守るために活動していきます。