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全国一般東京東部労働組合の記録

全国一般東京東部労組 第38回大会宣言

2011年11月08日 09時00分00秒 | 労働組合

(上の写真=大会宣言を採択した東部労組第38回大会)

東部労組第38回定期大会の大会宣言

11月6日にあった全国一般東京東部労組の第38回定期大会で採択された大会宣言を以下に全文掲載します。

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大会宣言

 「We are the 99%(我々は99%だ)」――今年9月から米国で燃え盛っている「ウォール街を占拠せよ!」という格差と貧困への抗議運動のスローガンである。「1%」の資本家が富と権力を一手に握り、「99%」の労働者大衆を搾取し抑圧している。こうした社会を変えるためのスローガンと運動はまたたく間に全世界に広がった。我々も国境を越えて連帯しよう。

 この1%と99%の関係が矛盾の根源だ。今期、東部労組では新たに8支部が結成され、多くの支部で争議が起きている。いずれも資本家が自分たちの金儲けのために労働者のクビを切ったり賃下げや長時間労働を押しつけたりするからだ。組合をつぶそうとしてくるからだ。NPO法人労働相談センターには今年7000件に達する勢いの労働相談が寄せられている。これも一握りの資本家の独裁によって圧倒的多数の労働者が奴隷扱いされている反映である。

 3・11大震災後、全国各地の職場で解雇リストラの嵐が吹き荒れた。資本家は自らの生き残りのために労働者とその家族に犠牲を押しつけた。決して「日本はひとつ」ではないことが実証された。

 原発をめぐる攻防も同じ構図だ。カネと嘘でつくった「安全神話」を振りまき、資本家と政府は54基の原発を建設してきた。福島原発事故で日本を破局的事態に陥れながら、平然と他国に原発を輸出し、定期検査で停まっている原発の再稼働を狙っている。少数者の利権のために多数者の命や健康が害される。こんな不条理を許してはならない。

 福島県議会は10月20日、県内すべての原発を廃炉にするよう求めた住民の請願を採択した。自民党さえ賛成した採択に対し、連合が支援する県議会会派「県民連合」の会長(電力総連組織内議員)は「数の暴力」と非難した。連合は10月の大会で「脱原発依存」を表明したと報道されたが、実際は原発の再稼働を容認している。偽装「脱原発」と言うほかない。

 我々は労働者大衆の利益を守るために闘おう。1%と99%の境界線をはっきりさせよう。貧困や格差は自然現象ではない。原発事故は人災である。「階級社会はなくなった」という俗論を我々は認めない。

 敵はカネも権力も握っている巨大な化け物のようだ。しかし、連中は少数である。私的利益の追求がすべてで、社会にも人間にも無関心である。その主張と行動に道理はない。だから孤立は避けられない。

 99%が団結すれば、恐れるに足りない。搾取や抑圧がある限り労働者大衆は必ず立ち上がる。職場に深く広く根を張った労働組合を建設しよう。反原発の闘いに総力をあげよう。職場でも、街頭でも、我々は多数派である。

 以上、宣言する。

2011年11月6日
全国一般労働組合全国協議会東京東部労働組合
第38回定期大会

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1 コメント

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Unknown (岩手労働者)
2011-11-10 21:09:30
第38回大会の成功おめどうございます。

東部労組に加入して4年目、一度も定期大会に出たことがないので次回こそはと思っております。

寒い日が続いていますが組合員のみなさまも元気よく冬を乗り越えてください。
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